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#140字小説方丈杯 への投稿作品③/6作品まとめ記事

方丈 海 氏の140字小説が ワニブックスさんで書籍化されたことを記念して
 行われていた140字小説のコンテスト【#140字小説方丈杯】に
 私は【計66作】をハッシュタグをつけて投稿するかたちで応募しました。

※詳しく知りたい方は ↓ 『#140字小説方丈杯 への投稿作品①』の
 記事をお読みください。

#140字小説方丈杯 に投稿した作品をまとめて紹介します。

※作品の解説は時間を経てからいずれするかもしれませんが……
 まず先入観などを持たずに読んでいただきたいので、あえて書きません。
※改行などはTwitter投稿時から修正しています。

人前に出るのが苦手で全身に力が入っている君の握りこぶしをそっと開かせた。熱が伝わるように左手を受け皿にして手のひらにくっきりとついた爪の跡を右人差し指で撫でた後「人」と書かれるのを伏し目がちで待つ君の白い頬を食べた。
あぁ、神様。お正月の清廉な空気の中、巫女を汚してごめんなさい。

1月15日作 『おもち』

知れば知るほど、容姿、言動…全てが刺さりに刺さった。
対面すると気がふれてしまいそう…
でも、なんで? メンカラは青なはず。なぜ衣装が真っ赤なの…?

遠のく意識の中マネージャーを恨む。
だから接触イベントは嫌だって言ったんだ。
ファンとは名ばかりのストーカー女の刃が腹に刺さっている。

1月16日作 『刺さる』

明日から夏休み。いつもの通学路もキラキラに見えた。
ワクワクしてインターホンを鳴らすと…なぜかパパが出た。
急に半休が取れたと外食に誘われた。
約束を破ったママは「平日ランチ♡」と浮かれている。
楽しみにしていた久しぶりのおべんとう! のきもちがしぼんでいく。
…幼稚園生に戻りたいや。

#monogatary  1月15日のお題 「おべんとうのきもち」
1月15日作 『おべんとうのきもち』

#monogatary ○月○日のお題「○○○」と書かれているものは
 monogatary.com さんで毎日12時に発表されるお題から着想を得て
 140字小説としてしたためたものです。

◆1月15日に monogatary.com さんの存在を知り、お題で140字小説(500文字以内の超ショートショートも含む)を創作し、 ほぼ毎日投稿しています。

↑ 想田翠 の投稿ページもよければご覧になってみてください。
※毎回背景・フォントなども物語に合わせて選択しています。

幾多の男性達から熱視線を浴びてきた。それが快感でもあった。
貴方はとりわけ熱心に話を聞いてくれた。言葉の端々まで捉えようと、細かいしぐさも見逃すまいと身を乗り出すようにして。
今では劣情や愛情どころか何の感情も読み取れない。
まるで客一人としてウケていない漫談を眺めているみたいに…。

#monogatary  1月16日のお題 「ウケナイ漫談」
1月16日作 『熱視線の賞味期限』

「SNSとは無縁だし、承認欲求はないな」
たしかに学生時代流行りに疎いやつだった。
でも、話しているうちに自称ツイ廃の僕よりトレンドを熟知していることに気づいた。
嘘松にありがちな設定甘いタイプか。
僕は普段からいいねもリプも控えている鍵垢主なので、彼のことをそっ閉じした。 ガチャリ

1月17日作 『承認欲求皆無SNS無縁男を演じたい欲求』

デミグラスソースのふわとろじゃなく薄焼き卵のケチャップがけオムライス。銀皿に盛られたナポリタン。固いプリンに缶詰のチェリー添え。
エモをせっせと切り撮った。
「あぁ、昭和にタイムスリップしたい」
純喫茶のマスターが渋面で言い捨てる。
「そりゃいい。親父の身代わりに戦争行っとくれ」

#monogatary  1月17日のお題 「昭和感」
1月17日作 『昭和はエモい?』

以上のように、#140字小説方丈杯 への投稿を
6作品まとめたものを記事にしました。
他の記事と合わせてお楽しみいただけたら幸いです。

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想田翠/140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
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