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しおり完成!「あしたも、こはるびより。」

栞の作品発表の4人めは、三村希世海さん。
大好きな夫妻への想いのつまった栞を作ってくれました。
下の内容は、zoomワークショップの完成報告会でのお話です。
参加した5名と企画したartist in(矢崎)でお話しました。

<テーマに選んだ本>
「あしたも、こはるびより。」
著者 つばた英子、つばた修一
出版社 主婦と生活社
発行日 2011年

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(三村)
私が選んだのは「あしたも、こはるびより。」って言う、つばた夫妻の著書です。
最初に映画で見てから、そのあとにどんどん本を集めて、これ以外にも、全部で4冊持ってます。
本当にこのおじいちゃん、おばあちゃんのファンになっちゃって。
刺繍枠にこの二人を刺繍してファンレターみたいに送りたいってずっと思ってたんです。けど、さすがにそれは怖いかなと思ってしてなかったんですが、
そんな想いを今回の栞作りにぶつけてみました。

この栞は、つばた夫妻の映画「人生フルーツ」のパンフレットをモチーフに刺繍で作ってます。裏側には、私の好きなミモザの模様の布を選んで、表の刺繍の布と両面接着シートで貼り合わせてます。

収穫している果物とか、おばあちゃんが作るプリンとか、いっぱいとれ過ぎるいちごとか、おばあちゃんが毎年お歳暮代わりに作ってる靴下とか、そんな本に登場しているものをモチーフに刺繍をして、レースのリボンにつけて、栞も衣替えできるようにしてみました。

この靴下は、私が実際に靴下を編んだ時のあまり毛糸を使って刺繍したものです。
イチゴは、少し前の作品で、そこに葉っぱとお花を立体刺繍でワイヤーで作ったものにリボンを巻きつけてみました。

こっちの大きなメインの刺繍は、緑の刺繍をもっといっぱい刺したかったんですが、締め切りというタイムリミットがきてしまったので、こんな寂しい感じになっちゃって。。締め切りが完成ってことで納得して、これで終わりにしました。

栞の紹介は以上です。

(さぎ)
下絵はどうやって?

(三村)
下書きしてるんですけど、私は絵が下手なので、まずパンフレットを縮小コピーをとって、トレース して、チャコペーパーで布に書いてって下絵を作ってます。
顔は、めがねだけにしておかないと、全然似てなくなるので、1本どりで刺してます。
でも綿麻の布を使っていて、1本どりの人間に対して、木は4本どりにしたから、布の地の目が取れなくなっちゃって、アイロンでプレスしてもだめで、だから、おばあちゃんの顔がちょっと歪んじゃったんです。。。

(矢崎)
言われなかったら全然気づかないですよ。
栞の上のリボンを通す穴もちゃんとステッチしてるんですね!

(三村)
ボタンホールステッチをやってみました。
ちょっと失敗かなと思ってるのが、両面接着シートがもっと硬くなると思ったら、へなへなした仕上がりになってしまって、、
あとは、本のサイズを測らずに栞を作ってしまったので、本に挟むと栞の方が大きくて、少し飛び出しちゃうんです。。

(矢崎)
柔らかい質感が、本の内容にあってるから、これでよかったんじゃないでしょうか。

(クロイシ)
文字の刺繍がすごくきれいですね。

(高杉)
すごいですね。機械で刺繍されたものみたいにきれいですね。あと、本への想いが伝わってきます。

(矢崎)
みんな本への思いがすごく強くて、本当は作者にその気持ちを伝えたい!くらいですね。
栞ができたら、現物じゃなくても、栞を出版社に送ったら良いんじゃないですか。コピーや写真でも。

(高杉)
それは伝わりますね。送った方が良いですよ。

(三村)
そうですね。伝えられたら嬉しいです。
でも、見てもらうんだったら、やっぱりもっと緑の刺繍の部分を増やしたかったなと思います。

<profile 三村希世海>
「刺繍CAFE」のワークショップに参加したのをきっかけに刺繍の楽しさに魅了される。色んな技法の刺繍を楽しむ中、刺繍に関する興味が年々増すばかりで針を動かす時間が楽しくて仕方ありません。私が刺繍をして母が小物に仕立てる布小物屋「mimosa(ミモザ)」で活動中。
https://instagram.com/kiyomikaneda

ワークショップ企画 <artist in>
あたらしいワークショップの試みを記録中。吉祥寺にあるアトリエで手芸にまつわることを企画しています。しおりを自由に創作する今回のワークショップは、ゆるやかに今後も開催していく予定です。
https://www.instagram.com/shishucafe/



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