仕事人間が妊娠悪阻で突然仕事を3ヶ月休んだら

私はつわりを全く理解していなかった。
テレビで見るつわりってごはん中とか会話中とかに突然「うっ・・」とか言ってちょっと吐いて大丈夫みたいな演出じゃないですか。それ信じてしまってたんですよ。

でも、本物のつわりは、そんなんじゃすまなくて、起き上がることもできなくて、ただ1秒が過ぎるのをひどい吐き気の中で耐える。24時間。
つわりって個人差があるのだけど、私は重症寄りだったと思う。

妊娠を自覚してからすぐ5週で私はつわりが始まって、そこからは本当に地獄だった。

・なにも食べられない
・常に吐き気があるが、吐くものがないのでただただ嗚咽
・吐き気で眠れない
・ずっと横になっているので、それさえもつらいが座ってるのもつらい
・飲み物も飲めず常に脱水症状
・脱水によりさらに吐き気が悪化する。その改善のために病院で点滴を進められるが本当に具合が悪くて病院に行くことすらできない。
・二日酔いや体調不良の吐き気であれば嘔吐すると楽になるが、嘔吐しても全く楽にならない。でも吐きたい。
などなど

体調が悪い日が続き改善が見込めないと精神的にも追い詰められてしまい、
中絶したいと何度も思ったし、赤ちゃんを憎い大嫌いと毎日思った。ただ時間が過ぎるのを待つしかなかった。通常胎盤が完成する16週頃からつわりがおさまってくると言われているけど、私は22週まで続いて大変だった。

もちろん仕事に行けるような状態ではないので、突然長期休暇を取るような形となってしまった。私も1ヶ月程度で出社できるのではと甘く考えていたが、つわりが始まって1ヶ月経っても全く良くならなかった。こんなに休んだら置いてかれる気がして、わからないことが増える気がして、早く復帰したい気持ちが爆増したけど、からだは言うこと聞かず日常生活もままならなかった。2ヶ月くらい経った頃に、もう置いてかれることは確定なのであきらめようと思い始めた。いろいろ努力してきたことが全部ゼロになる気がして泣いちゃう日もあったけど、とにかくつわりに耐えることだけを考えるように努めた。
職場には本当に迷惑をかけたけど、どうしようもなくてそれしか選択肢がなかったので、しょうがないと自分で割り切っている。みんな、ごめん。

つわりによって、自分の価値観や大事なものがなんなのかあぶりだされた気がする。仕事は絶対私に必要だ。今のみんなが知っている私であり続けるためには仕事をしている状態がなければならないと思った。

余談でつわり中の家の中ははちゃめちゃだった。だんなとの関係性も最悪だった。つわりは精神も崩壊するのだけど、家から出れないので話したり当たれる人がだんなしかいない。そのことは別の記事で書きたいと思う。

今は仕事にも復帰してフルタイムで仕事をしている。妊娠前より正直パフォーマンスは落ちていると感じるけど、少し余裕がある中で業務をこなして妊娠と仕事を両立している。産休に入るまでほんの数ヶ月だけど、なにかしらアウトプットというか爪痕を残して出産を迎えたいと思う毎日だ。

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