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シロクロ製靴のオリジナリティーってなんだろう。

「シロクロ製靴のオリジナリティー
ってなんだろう」

どこかで見たことあるような
自分の作る靴を眺めては
いつも自問自答してしまいます。

▼ 自己紹介
  伊藤孝 / シロクロ製靴

考えながらも
自分が創りたい靴は決まっていて、

「普段の靴」「スニーカーテイスト」
「シンプル」「アノニマス」「プロダクト」

デザインする際のキーワードを列挙してみても
個性的でトンガった靴は想像出来ません。

むしろ、シンプルで没個性的な靴を
目指していることが分かります。

その中で唯一、
オリジナリティーと言えるのは「バランス」。

パーツの配置、大きさ、形。
縫製のライン、長さ、糸目の大きさ
に至るまで、全ての集合値が
私の靴のオリジナリティー。
自分が納得するまで
細部に、とことんこだわります。

どこかひとつの1mmの修正も
隣接するパーツから遠くのパーツへと
修正は波紋のように広がり、
全てのパーツを刷新することの繰り返し。

机の上はサンプルシューズとボツとなった
修正パターンが増すばかり。
何事も、正解を最短で導き出せる
天才を羨ましく思います。

しかし、凡人が愚直に修正を繰り返すこと
2週間。
ようやく自分が正解とするデザインに
収れんしてきました。

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通常、ひとつの靴のデザインに
ここまで時間をかけることは、
デザイナー(パターンナー)失格。
量産の靴工場ではありえないこと。

しかし、裏を返せば
靴工場ではできないほど
デザインに「時間」というコストを
かけて作っている。とも言えます。

誇れることではないですが、
これもまた、オリジナリティーの
ひとつなのかもしれません。

どこかで見たことあるような
シロクロ製靴の靴には、
明確な差としては表れない
「いろいろ」が内包されているのです。


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