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優秀な社員が会社を使うコツ⑥

先日より「中堅社員が会社を楽しく過ごすコツ」ということで
記事を書かせていただいておりますが、コツは
「会社を使って自分のやりたいことをやる」ことだと説明しました。

そして、「会社を使う」ためのコツをご紹介しておりますが
今回は最終回、「雪だるま式仲間づくり」のコツについて説明します。

①やりたい気持ち(やりたいこと、ありたい状態)
②大義名分
③できない理由を探さない
④信頼貯金は崩すもの
⑤いろんな財布探し
⑥雪だるま式仲間づくり


最初の仲間をつくろう

会社を使って自分のやりたいことをする時に重要なことに、
「同じ志を持つ仲間をいかに作るか」ということがあります。

自分がやりたいことや、思いついたアイデアは、
一度身近な人に壁打ちしてみるといいです。
その相手は、同期だったり仲のいい後輩だったり、近しい先輩、
上司などいろいろな方がいると思うのですが、最初は壁打ちで反応の
良かった若手メンバ3名くらいでチームを作ることをおススメします。

人数が多すぎると機動力が鈍りますし、意思決定も遅くなりますので、
初期段階は3名程度のチームで企画の大枠を固めることが重要です。
1人だと作業上の限界もありますし、アイデアのブラッシュアップも
しにくい。2人だと対立軸が生まれてしまう可能性がある。
3という数字は結構バランスが良くて、ある程度稼働も確保できる上、
主体性と客観性が両立できるチームになりやすいです。
(全然関係ないですが、私は3ピースバンドが大好きです)

仲間を徐々に増やそう

次の仲間の増やし方としては、5名くらいのチームを目指しましょう。
3名である程度アウトプットを作り、大まかな形ができてきたら
そのタイミングで上司を1人巻き込んでおくとこの先が進めやすいです。
できれば課長ではなく、「人事の決裁権」と「ある程度の予算を持つ」
部長クラスを巻き込んでおきたいところです。

あとは、社内だけではなく、一緒に企画を楽しんでくれそうな社外の
メンバ(お客様や協力者)の目星をつけておくことも重要です。
社内でやりたいことをやるにしても、判断が独りよがりにならない
ようにするために、社外の意見をもらえる環境を作っておくことで、
企画に「厚みをもたせる」ことができるためです。
今後企画を進めるにあたっても、決裁権者に対し、説得力が増します。

”出会い”を感じる

企画がうまくいくときは、思った以上にポンポンと事が進みます。
これはうまく説明できないのですが、いい流れができている時は、
「いい出会い」がよくあります。その過程で仲間が増えていくのです。

ですので、活動中は「重要な出会い」を逃していないか、自分の
アンテナの感度を高めましょう!
いつもだったら見逃してしまうような道端の小石が、実はダイヤの
原石のような出会いかもしれません。
もしその出会いを逃してしまったら、企画が止まってしまう可能性も
あります。そんな気持ちで会う人との関係を高め、さらに会った方の
奥にある人間関係まで目を光らせていくと、いい仲間が得られます。

もう止められない状態へ

そして、仲間が10人を超えだすと、もはや止まりません。
水面下で活動してきた企画も、オープンにしてもいい時期です。
私はこれくらいのタイミングで大きなお金を取りに行くことが多いです。
それまでは部門内で動かせる範囲での活動でしたが、仲間が10人いると
いうことは、社内外に味方がいて説得力のある企画が作れる素地が
ありますから、その状態をうまく説明して熱意を伝えれば、大体の幹部は
「やってみなはれ」状態になります。(笑)

幹部が判断する一つのポイントとして最も重要視しているのは「熱量」
ですね。熱量がなければ、うまくいかないことを幹部は知っています。
困難に立ち向かえる熱量が人の心を熱くし、胸を打つのです。

熱量が伝わるとこれまでにお話ししてきたように、予算がついて、
リソースが利用できるようになり、もっと大きな人数になり、
最初は三角だった形の角が取れ、円に近づいて転がり出していきます。
そうなったら最後、あとは、自分のやりたいことをやりましょう(笑)


最後に

長い社会人人生の中、一度でも「会社を使ってやったぜ」と思えたら、
少しは日々の仕事のストレスも忘れられる気がしませんか?
今、会社に勤めながら何か物足りないと感じている方がいらっしゃったら、一度でいいのでこの状態を経験していただければ、と切に願います。
優秀な中堅社員の皆さんだからこそできることが必ずあります。

また、会社にただ従属するのではなく、「主体的に活動し、主従が逆転した経験」があると、それ以降、あまり会社への文句が出なくなります。
これまでの社会人人生で、会社勤めに不満を持ったり、わずかでも会社の
せいにしてしまったことがある方は、自分が会社を使い切れてなかったんだな、と気づくことができるためです。自省の気持ちですね。

「他責にせず、道を切り拓いていく」成長をする方は、常に自責志向です。
この記事が人生に立ち向かうヒントになればこれ以上の喜びはありません。

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