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写真作品はブレてもいいし、大事なことはもっと別にある

先日奥さんと福岡市美術館でやっていた『ゴッホ展』へ行ってきました。

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(期間は終了しました)

単純にこんなに長く愛されてるゴッホの作品を観てみたかったというのもあるし、『作品』という部分では写真も同じなので何か学びたいという思いもありました。

結果から言うとめっちゃよかったです。

何がよかったかと言うと

ゴッホ自身がめちゃくちゃブレまくってるのがよかった。

今回はそんなブレまくっても100年以上愛されてるゴッホの魅力と大事なことについて書いていきます。




1.大事なのは続けることと作品の背景を持たせること

37歳で亡くなったゴッホの画家人生は約20年間ほどしか無かったそうです。
その20年間で1000点以上の作品を描き続けたと言われています。

ここで最初に伝えたいのは、やはり『続ける』ということです。

生前評価をされなかったとはいえ
評価されなくても描き続ける
という姿勢はある意味狂気じみたものがあります。

僕の好きな言葉で
「頑張りは好きには勝てない、好きは狂気には勝てない」
というものがあります。

まさにこれだなぁって思うんです。

「この人ちょっとやばいかもしれん」と思わせないと作品の価値ってなかなか評価されないんですよね。

ピカソなんて生涯作った作品数50,000点以上あるそうです。

「絶対自分の作ったもの全部把握してないやろ!」
って言いたくなりますが、それくらいの熱量と数をこなすってことがとても重要なんですね。


そしてゴッホの作品には必ず彼自身の生きてきた背景が作品に投影されています。

「ここまで有名になってしまうと、その時の感じたこととか事象が全部晒されてしまうんやなぁ」
と思いましたが、写真も一緒だなぁって感じます。

レストランの内部

こちらの作品はゴッホの『レストランの内部』という作品です。

今回の福岡市美術館のゴッホ展に展示されていた作品ですが、僕はこの作品が一番良いなって思ったんです。

なぜかというと、このレストラン内部に飾られている『一枚の絵』これはなんとゴッホが生前数枚しか売れなかったというその中の1枚の絵なんです。

つまりゴッホは
「絵が売れた!やった!!!」
という思いでこのレストランを描いてしまったんですね。

なんとも人間らしいじゃないかゴッホ!

展示では作品は時系列で並んでいたんですが、この作品の周りの絵はちょっと暗いものばかりだったのにこれだけ色彩鮮やかに描かれています。

「よっぽど嬉しかったんだろうなぁ」
って思わせる作品です。

僕自身も小料理店のおかみさんから
「ゆー。君のこの写真素敵だから引き伸ばして売ってくれない?お店に飾るから!」
と言われ

それはもう現像後ウキウキでお店に行ってその写真を眺めていました。

もちろん飾られてる写真も撮りました笑

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(カウンター奥に飾られてる夕日の写真)


誰がどの作品に共感するかは人それぞれだし、ゴッホの魅力ってこういう「わかるわ〜」って思いが強いからなんじゃないでしょうか?

そういった背景を知ることで作品はグッと魅力を持つことになります。




作品はブレても良い

そんな『継続』と『背景』がゴリゴリつまったゴッホですが、展示会で並んでいた作品たちは、まあ一貫性がない!!


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1864年少年時代に書かれた『農場の家と納屋』

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1883年『泥炭湿原で働く女たち』

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1885年『ジャガイモを食べる人々』

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1886年『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』

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1887年『おいらん(栄泉を模して)』

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1888年『日没の種まく人』

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1888年『赤い葡萄畑』

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1890年『木の根と幹』(ゴッホの絶筆と言われている作品)


ゴッホ展でも作品のそばには概要や背景が詳細に書かれていて、それを読んでいても「時代の何々派に影響を受けて」とか「友人の作品に影響を受けて」とか「日本の浮世絵に影響を受けて」とかもうブレブレです笑

正直ここまでブレてるのに評価されてることがすごいと思いました。

むしろね、ブレても良いんだって思ったんです。

繊細だからこそブレるし、人や外部からも影響を受けやすい。

今でこそネットが普及して自分のことを評価してくれる人は見つけやすくなりましたが、当時は周りの人に理解されることも大変だったと思います。

「売れる作品を描かなきゃ」
とか
「どうやったもっと人に見てもらえるだろうか」
とか
「なんでみんなみたいに上手くやれないんだろう」
てそんな想いがヒシヒシと伝わってくるんですね。

そこに彼の魅力があるんです。

僕自身カメラ講座で『先生』という立場になることもありますが、僕だって悩むし苦しむし、もっと映えるもの撮って人から評価されたいって思うこともあります。

時代に影響されることもあるでしょう。

でもそうやってブレてるから、影響を受けやすいから、共感されるだろうし『人間味』を感じないでしょうか?

そんなことを学べた今回のゴッホ展でした。




まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はゴッホの作品をテーマに記事を書いていきました。

・続けること
・背景を持たせること
・全然ブレてもいい

あなたもぜひ参考にされてみてください。

そしてゴッホって人物も極度の繊細さんだったんだなぁって思います。
どこかで展示されてなかった作品を見ることができたらまた記事を書いていきたいと思っています。




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