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ビジネスには使えないけど、勝者になるために必要な話。

「資本主義」が世の中の主要な考え方になったのは、ここ数百年のことである。

資本主義社会の中に生まれた私たちは、「資本(お金)」が大事であるという教育のもと育てられてきた。そうは言うものの、お金の増やし方や管理の仕方などの大事なことを学校教育で習うこともない。

「とにかく大事である」ということだけを教わり、貯蓄することを善とする社会だ。しかし、多くの人はお金持ちにはなれていないというのが現実問題としてある。世の中の資本の9割は、人口の1割が持つという話もよく耳にする。

つまり、世の中の多くの人はお金が大事であることを知りつつも、
大半の人はお金持ちにはなれないのだ。

別に皮肉な話でもない。お金持ちではない人(親や先生)に幼少期から教育され、そのまま大人になっていくのだから、お金持ちになれるわけがない。もちろん、お金持ちの世界では、全く逆のことが起きていると言えるだろう。

しかし、みんながお金持ちになれたらいいのかと言われると、そう簡単には頷けない。世の中は、常に弱肉強食のルールで作られている。資本主義社会において、全員がお金持ちになってしまうと、その原理原則が崩れてしまう

でも、みんなはお金持ちになりたい。

では、どうしたらいいのか?

このnoteで、それを一緒に考えていこう。

世の中は常に弱肉強食の世界で成り立ってる

先日、YouTubeが面白いテスト機能を発表した。

それが『Testing out a way to record multi-segment videos(マルチセグメントの動画を撮影する機能のテスト)』だ。

ぜひこちらに公式の文章があるので、読んでいただきたい。

どんな機能かというと、15秒の動画をYouTube上で撮影することができるというものだ。ボタンをタップすると撮影が開始し、再度タップすると撮影が停止する。それを15秒に達するまで行う。15秒以上の動画の撮影はできないようだが、15秒以内のショートムービーを撮影する場合にはYouTubeのアプリ上で完結できる。

とても便利なものが誕生したなと思う。
それと同時に、あるアプリが思い浮かんだ。

TikTokである。

動画の撮影方法が、まるっきりTikTokのそれなのだ。

では、なぜYouTubeがTikTokと同じような機能を実装しようとしているのか。理由はシンプルで、動画という「同じ縄張り」を持ち、暇つぶしをしようとしている多くの一般人という「餌」を取り合っているからである。

例えるならこうだ。ライオンの縄張りに、虎が入ってきて、そこにいるシマウマを食べようとしている。ライオンは自らの餌が取られることを危惧して、虎を追い返そうとする。虎はそんなことは知ったこっちゃないので、なんとかライオンを出し抜く、もしくは倒して餌を手に入れようとする。どちらか強い方が餌を獲得することができ、弱く、負けた方は縄張りから退場させられる。といった具合である。

今回で言うと、YouTubeの持つ動画という縄張りに、TikTokが遅れて参入してきて、同様のターゲット層を獲得している。YouTube側は気に食わないから、TikTokで出来ることをYouTube上でも出来るようにする。そこからユーザーがYouTubeかTikTokか、どちらに流れるのか、という状態なのだ。

これに勝った方が強者で、負けた方が弱者である。勝者には大量の資本が流入し、負けた方は何も得ることができない。とてもシンプルな構図だ。

資本主義社会は崩壊するが、弱肉強食は崩壊しない。

『資本主義社会は、もうすぐ崩壊する。』

そんな情報を耳にしたことがある人も、多いのではないだろうか。

「『資本が全て』の世の中から、『それ以外の何か』を価値の中心に置いた社会がもうすぐ到来する。だから、お金持ちになんてならなくていい。」

そんなことをいう人も最近は増えた気がする。特に若者世代がそうだろう。昔よりも生活に困窮するようなこともなくなったし、昔と比べたら間違いなく便利な世の中になってきている。どんなことをしてもお金を稼ぐことができるし、生活保護を受ければ仕事をしなくても生きていくことができる。

そこに対して、異論を唱える気はない。

しかし、勘違いしてはいけないのは、みんなが平等になる世の中は来ないということだ。正確にいうと、「『全てにおいて』みんなが平等になることはない」。

資本主義社会では、みんなが均等にお金を持っている状態は成立し得ない。作ることはできるが、存続することができない。これこそがまさに、「社会主義」というものである。みんなが同じだけ給与(所得)を得て、不平等が発生しないようにしたのがソ連だ。しかし、みなさんが知っている通り、ソ連は存在していない。崩壊してしまった。

つまり、あるルールが存在している上で、平等というものは成立し得ないのである。資本主義社会において、全員が平等の資本を持つというのは成立し得ない。不可能なのだ。

人間社会が自然の摂理に抗うことは、できない。

絶対に弱肉強食のルールは守られるし、社会のピラミッド構造も崩すことができない。頂点に立つものは必ず少なくなり、ルールの中で弱いものが必ず多いのである。

次なる弱肉強食のルールは何か、とまとめ

では、資本主義社会で負けている多くの人が、次なる社会のルールでも負け組になるのかと言われれば、必ずしもそうではない。

新しいルールを知り、それに適応する生き方をしていれば、自然と上位層に食い込むことは可能なのだ。

では、次なる弱肉強食のルールとは何か。

ここではあえて結論を出さないでおきたいと思う。

SNSが盛んになり、共感を生むことが出来る人は強いと言われる。

クラウドファンディングが盛んになり、信頼を集めれる人は強いと言われる。

オンラインサロンが盛んになり、宗教のようにビジョンや理念を語れる人は強いと言われる。

インターネットが盛んになり、情報をたくさん持っている人は強いと言われる。

時代のトレンドは、常に移り変わる。
昨日までの当たり前が、今日には時代遅れになっている。

産業革命の勃興で、資本主義が盛んになった。
資本主義社会の強者は、資本をより多く持つ者である。

では、資本主義以前の強者は誰だったのか。

宗教上、権力を持っていた人々である。教会などが最たる例だ。

それ以前には、『純粋な武力を持つ人』が強者の時代もあったり、『土地をたくさん持つ人』が強者の時代もあった。

社会のトレンドが変わるタイミングでは、常に革命が起こっていた。

では次に起こる革命はなんなのか。
その革命はいつ起こるのか。

もしかしたら、
すでに起こっているかもしれない。

しらんけど。

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