美しい宿泊施設-01-ザ・ラルー
しおやです。
今回は建物探訪な感じで宿について。
30代に入ってから、宿泊する場所に少しお金をかけ始めました。
それまでは、安宿をはしごしては交通施設、美術館や博物館、図書館、学校などの公共施設、あるいは宗教施設など、一般の人が入れる施設の中で美しい建築物を訪れ、体感し、自分の美のボキャブラリーを増やすようにしていましたが、仕事柄、そして当時の事務所の所長の影響もあり、良いホテル、宿を経験したい と思うようになりました。
たぶん、片手で数えられるほどなので(笑)すぐにネタ切れになると思いますが、美しい宿泊施設シリーズでときどき書いていきたいと思います。
ザ・ラルー
初めて泊まった美しい宿泊施設は台湾のザ・ラルーです。2015年の年末でした。アマンシリーズのデザイナーで有名なケリー・ヒルによるデザインです。悲しいことにケリー・ヒルは2018年に亡くなられました。
台中の市街地から少し離れたところに日月潭という台湾最大の湖があり、それを望むように建っています。
購入した本「日月入懐」によると、1901年に、当時 統治していた日本人がここに「涵碧楼」という建物を建てたのが始まりだそうで、日本には縁のあるホテルです。
ケリーヒルは水平×垂直をデザインコンセプトにしたそうです。水場や木の格子、柱などがパリッと印象的です。
インフィニティ(無限)・プールというのは、海(ここでは湖)とプールが一体的に見える有名な仕掛けですが、ここにもそれがあります。
このプールに使われたタイルは、湖の色と一致するようにかなり調整して作られたそうです。
レイクビュールームはその名の通り湖が見えるように配置されています。
私が泊まった部屋はレイクビュールームで、今回は庭付きの部屋でした。このタイプとコートヤードヴィラのタイプがあります。
廊下です。池に面していて、非日常感があります。扉も少し凹んだところにあり見えないので、とてもすっきりしています。なにより手摺が無いのが効いています。
スタッフの方がろうそくを水面に放つ瞬間です。とても印象的でした。
残念ながら写真の画質がかなり悪いですが…笑 雰囲気は伝わるかなと思います。
一点透視が決まる構成で、そんな写真ばかりになってしまってますね。部屋の写真はあまり良いものが無かったのもあり、ご容赦ください。
ここでは美しさの演出や、それまで泊まったようなビジネスホテルや旅館以外のホテルのプランの楽しさを勉強することが出来ました。
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