シオヤデザイン / 塩谷太一
建築家が少し変わった土地購入から設計、工事、その後までをつづったシリーズ。
しおやです。 今回は美しい宿泊施設シリーズです。 01は台湾のザ・ラルーでした。 海外の宿泊施設を書きかけているのがあるのですが、最近行った大阪の千里阪急ホテルについて。 設計は浦辺鎮太郎(うらべ しずたろう、1909年 - 1991年)の設計事務所です。 私自身が昔、持病のことで阪大病院に定期的に通っていた時は、千里中央駅からバスで行っていました。そのため千里中央駅は親しみがありますが、こんなに素敵なホテルがあるのを知ったのは恥ずかしながら最近です。きっかけはこの塩谷
しおやです。 2022年をざっと振り返ってみます。 シオヤデザインとして施工会社とのコンペ、小学校の12条定期報告や、カーポート増築の設計・確認申請からスタートしました。 カーポート自体は小さいものですが、敷地面積、既存の社屋が大きいため、緑化や駐車場附置などの条例にかかり、さらには既存のCAD図面が無かったり、前回の条例の資料が無かったりと、なかなか大変でした。 その後、大阪万博コンペ、アパート兼自宅計画のご提案、8人家族の家のご提案、保育所のボリューム計画や、カフェ
しおやです。 今回はいつもと少し変わった話です。 建築士の仕事で一番認知されているのは設計業務だと思います。(人によって違うかもしれませんが、「建築士」で画像検索すると分かりやすいです。) シオヤデザインも設計業務がメインです。 他にも建築士の資格があるとできる仕事というのはいろいろあるのですが、その中であまり知られていないもののひとつに建築基準法12条による点検・報告というものがあります。 ※特定建築物調査員・建築設備検査員という資格保有者もできます。 建築基準法1
先日、既存の使っていない建物をカフェにしたいというお話のプレゼンをしました。プレゼンの中で意見交換も出来て、前向きで嬉しい。
しおやです。 かなりタイムラグができてしまいましたが自宅を建てるときにかかったお金について書いてみました。 家を建てるときの費用の一例として見ていただけたらと思います。 土地購入にかかる費用・土地代:所有やもらった土地では無いため、当然かかります。自宅を建てる02で書いたように私は少し買い方が特殊なので、かかる費用も少し違います。 通常は不動産売買の仲介手数料(取引物件価格(税抜)×3%+6万円+消費税)がかかりますが、今回は所有者(横浜市)から直接購入したためかかり
しおやです。 トップ画像は年始に作った某コンペ案のパースです。 400㎡程度の、休憩スペースと2階の事務所の機能を持つ建物です。構造に指定は有りませんでしたが、予算や地盤強度を鑑みて木造で考えました。 木仕上げ、縦格子、大屋根、上下階をつなぐ吹き抜け、そして内外の雰囲気を感じられるガラスファサードを特徴としています。 建物の前にイベントなどができるデッキ広場があります。周辺の展示施設を回る人を待ったり、打合せができるスペースとしての機能が1階の休憩施設には求められます
しおやです。 少し前に、ようやく 我が家にくつろげるデイベッドが現れました。 自作によるデイベッドです。 これについて書きたいと思いながら、ちょっとためらいもあり、筆が進みませんでした。 ためらう理由としては、率直に言うと失敗したからです…苦笑 ちなみに失敗しましたが、家にあったもので補強し、現在は絶賛くつろいでいます。 デイデッドまずデイベッドって何?ってなるかもしれませんが、直訳すると昼間のベッドになるのでしょうか。 座面がフラットで、ベッドのように寝そべったりで
しおやです。 自宅を建てるシリーズでも書いています「横浜の家」ですが、TECTURE MAGというデザイン紹介サイトに紹介していただきました。 少し前からTECTUREという空間デザイン情報検索サービスのサイトに掲載していただいていましたが、TECTURE MAGでは建物についての写真や文章などが大きく、見やすくレイアウトされています。 TECTUREの特徴は、カーソルを当てた部分の素材や品番などが表示されることです。ただ写真を見るだけじゃない楽しみや発見があります。
しおやです。 今回は建物探訪な感じで宿について。 30代に入ってから、宿泊する場所に少しお金をかけ始めました。 それまでは、安宿をはしごしては交通施設、美術館や博物館、図書館、学校などの公共施設、あるいは宗教施設など、一般の人が入れる施設の中で美しい建築物を訪れ、体感し、自分の美のボキャブラリーを増やすようにしていましたが、仕事柄、そして当時の事務所の所長の影響もあり、良いホテル、宿を経験したい と思うようになりました。 たぶん、片手で数えられるほどなので(笑)すぐに
しおやです。 家を建てるタイミングとして多いのは結婚した後、子供ができた後だと思います。 大体「家を建てた」と言うと、「結婚したの?」と聞かれます。 私のように独身で戸建てを建てるのは特別な理由が無いと珍しいかもしれません。 都会では特にですが、結婚しないことが珍しくなくなっています。 厚労省の年齢階級別未婚率の推移を見ると未婚率は右肩上がりです。 たとえば建築家・竹山聖氏の「独身者の住まい」という本が2002年出版とのことですし、ドラマ「結婚できない男」は2006年
しおやです。 2021年最後の文章はテレビについて。 テレビについてと言いつつ、自宅ではテレビ無しの生活を送っています。基本的には不自由していませんが、年末のまとめ感やお祭り感のある番組が見られないため、寂しさが無くも無いです。 私は1984年生まれで、テレビは物心ついた時には側にありました。朝起きたときから夜寝るまで、テレビは生活とともにあったと言っても過言ではありません。年を重ねるにつれ見る時間は確実に減っていますが、なんとなくテレビをつけて、見る予定もなかったドラ
しおやです。 今回はヒノキについて書いていきます。 前置きヒノキ(桧)って建築にとってとても大事な素材です。 法隆寺も薬師寺もヒノキでできています。こういった寺社で使われるヒノキは原木で直径2m、長さは15~20mのものが必要で、そうなると樹齢も2000年前後のものになり日本ではもうほとんど無いようです。(参照「木のいのち木のこころ」西岡常一) 住宅で使うのは105mm(≒3.5寸)角や120mm(≒4寸)角なので細くても良いですが、お寺などの柱はとても太くて真っ直ぐ
しおやです。 今回は自宅の照明についてです。 前置き照明はメーカーのカタログを見ると、ペンダントライト、ダウンライト、スポットライト、ブラケットライト、シーリングライト、間接照明(ライン照明)、外部用照明(エクステリアライト)などの分類があります。(もっと細分化された、キッチン灯や浴室灯、シャンデリアや和室用などの分類もあったりもします) この中で適材適所の器具を選んでいきます。設計事務所によってはメーカーやデザイナーにプランしてもらったり、自分達でプランしたります。自