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独身戸建

しおやです。

家を建てるタイミングとして多いのは結婚した後、子供ができた後だと思います。
大体「家を建てた」と言うと、「結婚したの?」と聞かれます。
私のように独身で戸建てを建てるのは特別な理由が無いと珍しいかもしれません。

都会では特にですが、結婚しないことが珍しくなくなっています。

厚労省の年齢階級別未婚率の推移を見ると未婚率は右肩上がりです。

たとえば建築家・竹山聖氏の「独身者の住まい」という本が2002年出版とのことですし、ドラマ「結婚できない男」は2006年です。

独身でも家・マンションを買う人は少なくないでしょうけど、友人や親戚で見ると、家を買う、建てるのは結婚してからのほうがやはり多いです。

独身戸建のメリット

間取り、予算、場所が自由です。

予算には限りはありますが、何にいくらかけるという配分を決められるのは大きいと思います。例えば本格的なキッチンにしたり、お風呂にお金をかけてくつろぎの空間を作ったり、楽器用の防音室を設けたり、趣味の部屋を特別に作ったり。

場所は空き地や空き家が無いとできませんが、業種によっては自然が多く広い土地の田舎は可能ですし、都会の超狭小地でも一人の生活なら可能です。相手の理解を得る必要が無いからできることかもしれません。

意見の相違が起こらないことがメリットとして大きいと思います。 
自分の考えや、デザイン上の意思が強い多い人にとっては、意見の相違による折衝や妥協(金額面での妥協は独身住居にもあり得るけど)が起こらないのは楽だと思います。

ただ私自身の自宅設計時は、時々人の意見が欲しい時もあり、少し辛いというか、寂しい時もありました笑 
あえて一人だけで考えようとしたところもあるのですが。

デメリット

将来の変化に対応しにくいことが大きいと思います。
完全に一人用にしてしまうと、何か変化が起きた時に対応しにくいので、何パターンかは想定できる間取りにすると安心できると思います。これは、結婚してから建てる場合にも言えますが。

結婚するパターン、子供ができるパターン、親を迎え入れるパターン、人に貸すパターンなどなどケースバイケースで異なるのでしょう。

様々な建て方

条件によっては、住宅は資産にもなりえます。自分の状況が変わった時に売ったり貸して家賃収入を得ることも不可能ではありません。これは人口減少社会では、相当な計画性や戦略が必要です。

ホテルの間取りのように、コンパクトに建てて、環境が変われば増築するのも一つの考え方ですし、賃貸付き住居、あるいはアパート(長屋や共同住宅)を建てて、その1室に住むのも手です。家賃収入を得ることができ、また環境が変わってもアパートならそのまま貸し出せます。場合によってはシェアハウスのような関係性も生じるかもしれません。

自宅では

自宅は独身で土地を買い、建てて、現在も独身ですが、パートナーと同棲しています。

結婚したパターンと結婚しないパターンも想定して設計していました。

結婚しないパターンでは、1部屋を民泊にしようかと考えていました。(土地購入時、設計時はコロナなど予想もしていなかったので…)

最初は一人で住んでいて持て余していましたが、同棲生活となり、ちょうど良いサイズ感に感じています。

設計事務所のススメ

自分は設計者なので自宅を建てる-01では自宅作りを趣味と表現しましたが、家を建てるのを趣味的にできるのも独身住宅ではないでしょうか。

そんなときに、柔軟に、オリジナリティのある案も出せる設計事務所もひとつ頭に入れておいてもらえると嬉しいです。


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