自宅を建てる-14 トイレ
しおやです。
自宅のトイレと、その他トイレについて少し。
撮影:長谷川健太
自宅のトイレは長方形ではなく、五角形です。
写真右上の白い四角形は換気扇です。照明は人感センサー付きのダウンライトと、ブラケットライトを付けています。
あと窓を設けていて、その外にアオハダの木があります。晴れの日は夕方くらいまで照明は不要です。
便器
トイレの主役はなんといっても便器でしょう。
便器あってこそのトイレです。
便器のメーカーは、主にTOTO、LIXIL、Panasonicです。
この中でも感覚的に総合的な1番はTOTOだと思います。勤めていた事務所でも大体TOTOの便器を採用していました。エコ、選択肢、デザイン、掃除のしやすさなどすべてにおいて良いです。
でも私は自宅ではLIXILのSATISのSタイプを採用しました。
性能はTOTOにそん色ありません。
LIXILの便器は昔のINAXですね。現在もブランド名として残っているようです。SATISのデザインが好みというのが大きいですが、サイズも理由の一つです。今回のトイレでは、便器のサイズが大きいとドアを開けたときにはみ出してしまいます。自宅トイレは洗面所的な役割もあり、あまり便器が主張しない小さいものを選ぶ中で、SATISのSタイプは全長650mmで、タンク無しのものでは一番小さいのです。
あと関係ないですが、伊奈製陶時代のロゴも好きです。たまに見かけるとときめきます。
ちなみにSATISにはGタイプというのもあり、こちらは全長720mmで、少し大き目です。カラーもノーブルブラック、ーブルトープー、ノーブルグレーなど、雰囲気の良い色があります。
タンク
便器には水を貯めておくタンク無し(タンクレス)とタンク有りがあって、タンク無しのほうがすっきりしますが、値段が高めになります。
タンク有りのメリットは安いことと、手洗いを付けられることだと思います。あとタンクに水が溜まっていますので、水が止まった際に利用できます。タンク有りの手洗い付きは経済的なトイレです。
タンク無しのTOTOのネオレストDH、Panasonicのアラウーノは全長で約700mmです。サティスSタイプとの50mmの差は小さいようで大きいです。ただ当然、全長が小さいというのは、成人男性にとっては座って用を足しずらいということもあります。これは結構切実です…。
洗面器
最近の住宅だと大体1畳分がトイレにあてがわれるので、小型の手洗い器だけの場合が多いです。
今回はプラン的に帰宅後の手洗いのためと、1階から2階まで行かずに洗顔できるように、洗面器にしました。ちなみにフィリップ・スタルクのデザインのDURAVIT製の物を採用しました。
鏡、タオル掛け、ペーパーホルダーは施主支給で楽天で購入しました。タオル掛けとペーパーホルダーはポーランドのBISKブランドのものです。
トイレ仕上げ
床は、この住宅では水回りは統一してコルクタイルを採用しているので、ここでもコルクタイルです。
壁、天井はクロスですが、2面だけ少し落ち着くネイビー色にしました。
トイレに関する本
トイレについて書かれた本で「河童が覗いたトイレまんだら」という本があります。妹尾河童氏が書いていて、著名人のトイレを取材した本です。
著名人ということで経済的に余裕があるのもありますが、電話が置いてあったり、男性用小便器もあったり、内装仕上げもいろいろ、トイレって自由だなと思わされます。
あまり変わったトイレを設計する機会はないのですが、省スペースで1畳分をトイレスペースにする以外にも自由なトイレもあってよいなと思います。
公衆トイレ
ちなみにですが、前職で公衆トイレの設計に携わりました。
京浜島にあるつばさ公園と緑道公園の公衆トイレです。
羽田空港を臨む公園のトイレで、カフェのようなトイレや展望台の機能のあるトイレなど、少し新鮮な公衆トイレだと思います。あまりアクセスが良くないですが、飛行機の離着陸も楽しめるので行ってみてください。
追記2021/10/29
こちらの公衆トイレがDFA Design for Asia Awards 2021 - Bronze Award
( https://dfaa.dfaawards.com/en/winner/ Bronze Awardです)を受賞したとのことです。他の受賞作もかっこいいですね。
これまでの話
1-はじめに
2-土地を買う
3-購入の決め手
4-敷地
5-家の大きさ
6-当初案
7-当初案-2
8-実施案
9-工事
10-工事2
11-竣工写真
12-省エネ
13-キッチン
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