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自宅を建てる-10 工事2

しおやです。

今回は工事の話の続きです。
大変な基礎や棟上げが完成してしまえば、普通の住宅のように進んでいきます。

外部

風雨から建物を守るために、まず屋根の防水シートを張ったり外壁を閉じていきます。
外壁の下地は今回は構造用合板です。
外周は、断熱材を充填しやすいように筋交いでは無く構造用合板を耐力壁として採用しました。
その上に透湿防水シートを張り、胴縁、仕上げ材となります。

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合板を張って、サッシを取り付けています。

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屋根はガルバリウム鋼板の竪葺きです。
足場を登るとかなり高く感じるのですが、屋根職人さんは余裕で作業します。

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仕上がりはこんな感じです。部分的に棟換気をしています。

内部-前半

壁や天井での下地、配線や配管を取り付けていきます。

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木だけの状態は美しいなと思います。こういう状態に見えるように仕上げる建築家もいるくらいです。難点は、外張り断熱にする必要があること(コストアップ)や配管、配線などの不自由さ、そして普段見えない部分を見せるので施工の気遣いが必要なこと等です。

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一枚引きの大窓からは桜並木が見えます。ほぼ1.4m角ですが、なかなか大きく景色を切り取ります。
LIXIL製のLW スライディングを採用していて、枠は殆ど見えません。価格は高くなりますが、印象的な開口になります。今回の敷地において、この方向の景色を取り込むことは優先順位の高いことでした。


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2階に水回りが多いため、給排水のスペースが必要になりますが、三角形の隅のデッドスペースを使っています。

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上の図の三角形部分が配管スペースになっています。ここだけではなく他にも配管、配線スペースを計画的に配置しています。

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断熱材は厚み105ミリのグラスウールに防湿フィルムを張っています。柱も105ミリ角なので、みっちりでした。

こうして、目に見えない部分を作っていき、一般的にはプラスターボードを張り、仕上げを張ったり塗ったりしていきます。
監理業務では隠れてしまうところは、出来るだけ見て確認するか、写真を撮ってもらい確認します。

内部-後半

サッシ枠、フローリング等の仕上げ、建具、そして設備といった、完成時に見える工事に入っていきます。


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天井の杉板張りはとても丁寧にやってもらいました。

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フローリングはナラの無垢と3層フローリングを使用しています。写真は無垢です。乱尺と言って、長さの異なる材を張っていきます。


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サッシ枠を作ってくれています。これはスプルースという比較的柔らかくて加工しやすい木です。他にナラの枠もありますが、固いため加工は苦労をかけました。いずれも集成材を使用しています。

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だんだん形が出来てきて、現場から物、人が減っていきます。

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年配の大工さんと対話しながら進めていきました。

次回、竣工写真です!

これまでの話





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