私たちは、果物や野菜を「味」「色」「香り」「栄養」「繊維」などに分解して考え、暮らしに取り入れたくなる新しい商品を生み出すための”果物研究所”です。 果物の美しさや奥深さ、畑や生産者さんのことも知ってもらうことで、 フルーツ王国・岡山の果物文化をより醸成していきたいと考えています。
この本は私のバイブルだ。がちもんのバイブルだ。 「お前、これ読んどけ」三年前のある日、父にそう言って手渡された数冊の本のうちの一つがこの本だ。手渡されたなかには「若きウェルテルの悩み」「日本人はいかに生きるべきか」「単純な脳、複雑な「私」」「人生がときめく片付けの魔法」などもあった。最後のは、あまりに私の部屋が汚いからに違いない…。 ウェルテルの洪水のように溢れ出る激しい心が、ドイツの四季折々の自然描写とともに描かれる。ウェルテルが友人にあてた手紙でほとんどが構成されてい
広島からの帰りの高速バス。 八幡の休憩所に近づくころ、時刻は午後5時前。 雲の少ない穏やかな日だった。 騒々しい夢を見たうたたねから目覚めると、美しい陰影を見せる山々、柔和な色合いの空。 バスを降りれば、暖かい日差しに冷たい空気、自由の空気。 サービスエリアのセブンイレブンで買った大和ラムネを、歩きながら飲もうとビー玉を中へ押しやった。 するとプシュウと音と音を立て、水しぶきと泡が噴き出し、お気に入りのコートの襟とズボンはラムネまみれになった。 慌ててトイレへ駈
ひとまず前編を読んでくださった方、 そして先週公開した橘編(前編・後編)も読んでくださった方。 正直思いませんか… 「ちょっと…長くない?読むの大変よ」 わかります。 編集してる私もさすがに肩こってきました。 なので息抜きがてら、冒頭はライトに「POMONA名付け秘話」なんていかがでしょう。 ほら、なんだか読めるような気がしてきたと思いませんか…? ではどうぞ POMONA名付け秘話乙倉:ちょっと脱線するけれども、POMONAの名称が出たときね、僕はあの時シビ
橘編を読まれた方は、気になって仕方がないはず。 「柔らかな語り口調が独特な、 このインタビュアーはいったい何者なの!?」 「橘編ってことは…乙倉編があるはずよね!?」 もちろんです。もちろんです。 今から始まりますとも。 皆さまが知りたくてたまらない、 乙倉氏は何者なのか、AOBAとはどんな店なのか、 そしてPOMONAはどのようにして始まったのか。 橘編をまだ読んでいないという方は、 どちらから読んでいただいても構いません。 第2弾である今回は、 株式会社POMO
前編を読んでくださった方はこうおもったはずです。 「POMONAいっこもでてこーへんやないかい」 「こっちゃ、POMONAが何か気になって夜も寝られへんちゅーのに」 まあまあ、落ち着いてください。 このあと橘氏が思う存分語ってくれますから、ご安心ください それでは続きをどうぞ―― POMONAとは? 乙倉:なるほど、じゃあモアフルのことと、お店ができた経緯とかどういうことをするお店かっていうのは大体わかってきたんですけど、 そんなモアフルの橘が今回その『果物研究所』
POMONAのことを知りたくて知りたくてたまらない皆さま、お待たせしましたでもちょっとまって。 POMONAはおろか、モアフルや橘についてもよく知らない。 なーんて方、ブラウザバックしないで。 よく知ってる方も、そうでない方もみなさん楽しめる対談 …のはずですから。 こんにちは!初めての方ははじめまして 株式会社POMONAでインターンをしております、しらがしおりです。 みなさん、POMONA(ポモナ)という会社、そしてブランドをご存知でしょうか? 「名前は聞い
誰にだって自分のなかに欠点だと思うところがあるとおもう。 私だったら、〆切ギリギリになるまで課題をやらないこととか、机が片づけられないこととか、根拠なしに主観的な感情でばかり主張するところとか。 だから私はダメなんだーって落ち込むんだけど、 落ち込んだってしょうがないのかなあと、さっきお風呂に入りながら考えた。 テキトーにぱっと開いたページでも必ず学びやハッとさせられることが見つかる、毎日読みたい私のバイブル・岡本太郎著『自分の中に毒を持て』。 この中で太郎氏はこん
和梨が果物の中でいちばん好き。 福山にいたころ、毎年秋になると家族で世羅へ梨狩りにいっていた。 空一面を天井のように覆いつくす梨の枝のしたにはピクニックシートが敷かれ、背丈が足りない私は父親にだっこされて梨の実に手を伸ばす。 ざらざらして光沢のないこがね色をした梨の実。幼い手には余るその大きな実をねじって持ち上げると、ポキッと収穫できる。 受付で人数分渡される白いプラスチックナイフは、家で包丁を持たせてもらえない私でも扱えた。皮むきの包丁さばきは梨の木の下で学んだとい
インタビュー記事を書いて頂いた!岡山にもっと革靴文化を広めたいそうさんが、私の革靴エピソードを記事にしてくださいました!ありがとうございまあす!! そうさんは岡山で革靴サークルの立ち上げを画策中の方で、革靴に関することを扱ったブログを書いていらっしゃる。 そのなかでもイチオシなのが、「岡山革靴コラム」シリーズ。革靴を磨きながら、そのひとと革靴の物語を引き出していくという、なんとも魅惑的な企画の第三弾に選んでいただきました。 靴磨き今回、そうさんの靴磨きを間近に見られると
ビール鍋つくった話を書きます!!! こちらの記事の続きに当たります↓ 留学先で脱水症状になり、そのまま風邪をひいた。 授業にも行けず、寮の自室に閉じ籠もる日々。 熱のせいで寒いし、だるい。ドイツの風邪に免疫などあるはずもなく、久々にコテンパンにやられた。熱を下げるには、体を温めて汗をかくしかない。 体を温める方法。 それは、野菜スープと酒だ。すっかり弱りきった私の頭が導き出した答え。かなりすっとんきょうな極論だが、間違ってはいない。その次がいけなかった。 酒で野菜を煮
エスプレッソが美味しい ドリップよりもエスプレッソが好きだ (恋人の淹れるドリップは別) コーヒー屋で働いているが、コロナの影響でドリップメニューがなくなり、エスプレッソばかり飲むようになったのがきっかけである。 丸く芯のある味、優しい口当り、カフェラテにしてもアメリカーノ(お湯割り)にしても、アイスもホットも美味しい。はあ。 アイスのカフェラテ↓ マキネッタァ!(バケラッタの発音)突然どうした。 最近の私の鳴き声である。(嘘) こちらで書いた通り、最近家でエスプレ
桜散りかける季節の午後6時すぎ 昼間の空を悠々と支配していた青は、やがて太陽とともに地上へと降りてくる。 世界がどんどん青くなっていく。 夜の闇は青から始まる。 白い壁もデニムの色移りのような弱い青へ。 ハンドルを握る手の甲も青みがかり始める。 一方、マゼンタカラーに始まる夜を見たことがある。 9月のドイツ、ボーフム。 昼間の熱気を逃すため開けていた窓から、 いつのまにか静かに部屋に充満し、 窓枠に置いた私の手を、胸を、おそらく顔をも。 みえるすべてを濃いピンク色に染
ストリートな人たち 全体的にダボッとしたシルエットのファッションをして、 夜の街角で仲間とタムロっているイメージ なぜ惹かれるのか 4歳からピアノを習い、合唱部→吹奏楽部→弦楽部→オーケストラとクラシック音楽を中心とした音楽生活を送ってきたが、 高校生のある日、ダンス部に入った友達が言った 「合法的なトビ方のススメって知ってる?」 最初はわけがわからなかった。 歌詞は聞き取れないし、テンポは早いし、なんか下ネタ多いし しかし次第に好きになっていった。 クリーピーナッツ
「きょうのしおりちゃんは?」幼い私を寝かしつけるべく、私の隣で横になった母がいう。 これは日課で、寝る前にその日あったことを二人で振り返る。大抵は母が話したが、年長にもなれば自分から言うようになった。 「まずー、あさ起きました。そのあとあさごはんを食べて、幼稚園にいきました。そしてー…」 「あっちゃんとあそんだの」 「あっちゃんとあそびました。それからー…」 母の落ち着いた口調で、淡々とその日あった出来事が並べられていく。 この儀式は、私を安心して新しい日へと向かわせる
新しい趣味ができました。 マキネッタでコーヒーを淹れることです。 うちのマキネッタうちで活躍し始めたかわいいマキネッタは、2019年夏にひと月のドイツ留学をした際に、街の雑貨屋さんで並んでいたもの。 はじめは恋人へのおみやげのつもりが、ドリップ派の彼の家でほこりをかぶっていたため、昨日うちに連れ帰った。 一杯用のちいさなマキネッタ。1000円ぐらいの。 ぷくぷくいいながらコーヒーを吹き出す。すごくキュートな子。 マキネッタとはなんぞや直火式のエスプレッソ・メーカー
宝塚沼に頭からダイブして戻ってこない友人がいる。高校の定期代を観劇費用にあてて学校に来なくなった奴である。彼女の勧め(ほぼ無理やり)で何度か観劇に行ったが、そのほとんどが雪組公演。トップ男役の”だいもん”こと望海風斗さん、そしてトップ娘役の”きいちゃん”こと真彩希帆さん。同じ沼にはめようとしてくる友人に対し、決して沼にははまらぬと抵抗する私だが、このお二人の魅力については多少語ることができる。前置きしておくが、私は宝塚のファンではない。 トップお二人の魅力って まずだいも