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#11ビール鍋のはなし!!

ビール鍋つくった話を書きます!!!
こちらの記事の続きに当たります↓

留学先で脱水症状になり、そのまま風邪をひいた。

授業にも行けず、寮の自室に閉じ籠もる日々。
熱のせいで寒いし、だるい。ドイツの風邪に免疫などあるはずもなく、久々にコテンパンにやられた。熱を下げるには、体を温めて汗をかくしかない。

体を温める方法。
それは、野菜スープと酒だ。

すっかり弱りきった私の頭が導き出した答え。かなりすっとんきょうな極論だが、間違ってはいない。その次がいけなかった。

酒で野菜を煮込めば、最強だ。
栄養も取れて体もあたたまる。

思い立ったらすぐ行動だ。留学メンバーに「フィーゲ(ボーフムの地ビール)持ってない?」とLINE。すると一人箱買いした奴がおり、一本分けてもらう。

そしてこうだ。

ホットビールは、ドイツでも風邪の対処法として有名だ。そのため、ここまでならまだ救いがある。

そしてこうだ。

やったな。

加熱したビールに、ジャガイモ、トマト、ブラウンマッシュルーム、ハンバーグを刻んで入れ、塩コショウで味付けをした。

しかもこの量。作り置きして、何回かに分けて食べようとか考えてた。

いざ実食。



苦味。
トマトを噛むと溢れ出るアッツアツの、苦味。
心ウキウキワクワクしながら家で冷えてるクリアアサヒを疲れた体に流し込むのは最高だが、部活の打ち上げで飲む机の上に出しっぱなしのビールが美味しくないというように、ビールはある一定の条件下でのみ美味しいように作られた飲み物なのだ。
麦とホップが最悪のハーモニーを奏でるなか、圧倒的「こんなはずじゃなかった」を抱えふた口目。

生煮え。
ジャガイモが固い。冷蔵庫から出して入れたハンバーグも中が冷たい。文句なしの煮込み不足。

スプーンを口に運ぶごとに青ざめていく私、底冷えするキッチン、冷えていく身体。
あれ?体を温めるつもりで作ったはずなのに、どうしてこんなことになった?

お腹は空いたまま。
一気に使ってしまった食材。

「まともなご飯がたべたい…」

自炊が得意な友達にヘルプコールをした。
するとすぐに卵スープとシチューを作ってくれた。

これが本当に美味しい。
温かいし、ただただ美味しい。

ビール鍋はというと…
その後、なんとか食べられたじゃがいもとハンバーグ以外を、Aufviedersehenしました…
ごめんフィーゲ、ごめんお野菜……


今後お酒で鍋は作るまいと心に誓いました。

ちなみにあとから聞いたことだけれど、恋人はワインで米を炊き撃沈した過去を持つそうな。似た者同士ですわ。いやそんなとこ似やんでええねん!

どうも、ありがとうございましたー

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