#7「きょうのしおりちゃんは?」
「きょうのしおりちゃんは?」
幼い私を寝かしつけるべく、私の隣で横になった母がいう。
これは日課で、寝る前にその日あったことを二人で振り返る。大抵は母が話したが、年長にもなれば自分から言うようになった。
「まずー、あさ起きました。そのあとあさごはんを食べて、幼稚園にいきました。そしてー…」
「あっちゃんとあそんだの」
「あっちゃんとあそびました。それからー…」
母の落ち着いた口調で、淡々とその日あった出来事が並べられていく。
この儀式は、私を安心して新しい日へと向かわせる大きな手助けだった。
毎日同じようで全く違う一日。 その日その日が新しい「今日」だった。
「今日の詩織ちゃんは?」
張り切っていったバイトが休みでした。
なので大学と、県立図書館に行くことにしました。
桜の木が、ぴかぴか光っています。
総合運動公園により道しました。 裸足で草むらを歩いたり、木陰のベンチでぼーっとしたりしました。
大学へ着くと、Wi-Fiが繋がりませんでした。
仲のいい友達が通りかかり、一緒に花見をすることにしました。
売店で、マウントレーニアのエスプレッソとモンテールのふわふわたい焼きを買って、文学部棟裏でお花見。
ジャンプして桜にタッチする様子を連写して遊びました。
こんにちの私には。
私の日常には、小さな旅が必要なのだと改めて思った。
探検
寄り道
通学路の木々の変化
あらゆる些細な驚きと感動
インスピレーションなるものを与えてくれると思う。
なくてはならないものだ。
だから、一日中家でYoutubeなんかみてるとダメになってしまうのだ。
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