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【価値観がかわる】海外 溺死体験記

52 Martin Placeからメルマガがいまだに届くのですが、これをみて旅行した時の思い出がいつも蘇ってきます。(だから解約せずにいまだに楽しんでます笑)


10日間のオーストラリア旅行のうち、シドニーではナチュロパスについて勉強しようと思い、ケアンズへ移動するまでの4日間滞在しました。けっきょく専門家の方に会うことが叶わなくて、現地の肌感で勉強することになりましたが、おかげで海外の人は食への意識も日本とは異なることを知ることができました。


その中でも海外ではじめて日本の常識とは異なるということを知りました。まだ去年のことだから鮮明に覚えているのですが、その中でも驚いたことを3つ紹介します。

1 助けてくれる人がいる

旅の序章、英語が全くわからない状態での渡航には達成すべき小さいタスクをいくつか準備していたのですが、その日のミッションは『英語で注文する』でした。まず飲食店を見つけることがなかなかできずにとても困っていたんです。


一人で電車に乗って、シドニーのまちをぶらぶらしていたのですが、仮に質問してもかえってきた言葉がわからないので、Wi-Fiのつながるショッピングモールの中で、ひたすらiPhonと睨めっこしていました。


そのとき、男性が話しかけてくれたんです。「何か困っているの?」と。


日本では、外国人に話しかけられたら困るとか、英語話せないから恥ずかしいなどで自分から話しかけることって滅多にありませんよね。


しかもお母さんと待ち合わせ中でお母さんを待たせたまま、私のランチするお店探しを手伝ってくれて、親切に道案内までしてくれました。申し訳なかったですが、本当にありがたかったです。


声をかけてくれた理由は、「奥さんが福岡出身の日本人だから困っているのをほっとけなかった」だそうです。私はこのときの感動を一生忘れません!この方とは、今でもLINEでつながっています。

2 安全のレベルが異なる

これに関しては、10日間で2度も体験しました。笑


 (1)タリー川で溺死体験

ケアンズに移動し、友人達と合流して後は遊ぶだけの時のこと。タリー川をボートで下るツアーに参加しました。ツアー内にはライフジャケットのみ、身ひとつで濁流を泳ぐというレジャーが含まれています。泳ぐというか、流されるだけなのですが。


「川岸から入水したら濁流に入るまでに川の中央部までクロールで泳げ、そして下流に足を向けて、仰向けの状態で姿勢を保て。あかんかったら手を上げろ」という指示がありました。


確かに、「この先には滝があるから、濁流を楽しんだら泳いで岸までたどり着け。泳ぎに自信のない奴はやめろ」という注意喚起はありました。私は体育大学で4泳法習得して卒業していますから、泳ぎには自信がありました。友人らも全員、体育系の大学を卒業しており、誰もが体力には自信がありました。


いざ、入水。濁流は50mもないくらいだったと思います。


指示通り仰向けで、下流に脚を向けるのですが、目を開けると水面ははるか2mも上にあり、息継ぎのタイミングもなく、水を吸い込んでむせました。濁流では、ライフジャケットは意味をなしません。完全に全身水中です。


「泳ぎに自信があると思って参加したのに、溺れるなんて恥ずかしい。」とは思いましたが、そうは言っていられません。生死がかかっていますから、手を挙げてみました。しかし2m沈んでいる手は水面には届きません。


「あ、溺死ってこうやって死ぬんや・・・」と諦めた頃に濁流が終わり、呆然と流されているときに「Swim!Swiiiiiiiim!」と指示が出ます。この先は滝ですから、泳がないと本当に死にます。が、呆然としているのでロープを投げられ、引き揚げてもらいました。


後から、友人に死にかけたと話すと、満場一致で同じ体験をしていました。友人以外の日本人も同じ思いをしています。決して泳げていないのではなく、海外でのレジャーの感覚と日本のレジャーの感覚は異なるということだったのです。


日本人が溺死体験をしてズーンとなっているときに、海外の人はみな「HAHAHA!」と喜んでいたので間違いありません。


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 (2)スキューバダイビング

さっきのタリー川での溺死体験もそうですが、合流初日にグレートバリアリーフという世界遺産にも登録されている海で、スキューバダイビングを予約していました。当日、ハリケーンが私たちを襲います。


日本では風速15m/sでは中止になることが一般的ですが、当時風速30m/sでGOが出されました。
オーストラリアで3月といえば秋。台風で気温も下がり、寒いし波の状況を見て「嘘だろ・・・」と思いましたが、料金は支払っているのでやる以外ありません。


海面近くはうねりもあり激酔いに加え、エグジットの際にはしごに身体を打ち付けられ、ゾッとするような色のアザができました。ももを平らにぶつけたので出血はありませんでしたが、はしごの角に頭をぶつけていたらと思うと、もはや全員サメの餌食ですよね。


フェリー泊だったので翌朝5:30から5本目のエントリー準備をしていましたが、流石に中止となりほっとしたのを覚えています。ハリケーンで魚もおらず、濁っていたので想像するような景色でもなかったことは言うまでもありません。

3 常識のちがい

2で紹介した安全レベルも然り、日本ではダメとされることがシドニーでは問題なかったことがありました。バスに乗って移動することが多かったのですが、むこうは車内での通話は問題ないのです。

とくに静かにする必要もありませんから「HAHAHA!」と大声で話しても、咎められることはありません。禁止されていないというのもありますが、そもそも他人がどう過ごそうが気にしていないですし、迷惑とも思っていないのです。

日本では、マナーや常識とされることから外れる行為をすると、露骨に嫌な顔をしたり、「おい!」などと喧嘩になることも少なくありません。


日本人は我慢を強いられていると思っているからではないかと気づいたんです。
オーストラリアでは、働きながら歌っていますし、ガムも噛んでいます。ダイビングのガイドなんて仕事より自分の彼女(同僚)に夢中でした。


自分は我慢してルールを守っているのに、それを平気で破る人間がいる。起業して稼いでいるひとが叩かれたり、炎上したりというのは、まだこの日本で圧倒的に会社員が多く、それが一般的とされているからではないでしょうか。
なので、社会人は、大人というものは、我慢するもの!と思っているようにさえ感じます。


我慢は正義では全くありませんし、美徳でもありません。我慢しているワタシ!には何の意味もなく、誰も幸せにならないのです。


同じく低価格・低賃金も正義ではありません。
いまだに「お金儲けは悪だ!」みたいに思っている人もいるようですが、価値がないものを高価格で販売することがいけないのであって、商品価値が高ければそれに対する正当な対価を得ることは何ら悪いことではありません。


こういったお金や自由に対する価値観が偏っているのは、日本の教育の賜物かもしれませんね。

まとめ

ちなみに車内での電話はOKですが、寝てはいけないそうです。荷物を盗まれる可能性があるので。
公共交通機関で寝るのは日本人だけだよと笑われもしました。


たった10日くらいではありましたらが、海外で過ごすことによって、日本がどれだけマナーや常識にうるさく、そして安全なのかを知ることができました。


行動行動と、これまで何度も必要性を説いていますが、旅行だって目的意識があれば立派な行動です。準備して挑むことで有益な時間となり、それは投資だとすら思っています。


最短でお金を稼ぐことだけが人生の目的になってしまっては、人間的な成長も少なく、人としての面白みを育むことができません。綺麗事をいうつもりはないのでお金は大事ですが、お金だけが大事なわけではないと早くに気づくことが人生をより豊かにすると思っています。


異国の常識に触れることで、いかに日本で凝り固まった価値観を常識としているかを体感することができました。
サービス業である私たちは、自分を磨き、知見を広げることでAI化が進んでも、淘汰されにくくなるだろうと考えています。

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