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英語を「ハック」する ―オンラインで海外大学院に行こう! マガジン #14

こんにちは。
岸 志帆莉です。

このマガジンでは、「オンラインで海外の大学院に行く」というテーマで定期的に情報をお届けしています。

前回まで「海外の大学院で必要となる英語力と対策」というテーマで5回にわたってお届けしてきました。私自身がこれまでに実践してきた英語学習方法もお伝えしました。なにか一つでもご参考になるものがあればうれしく思います。

一方、大学院ではかなりの量のアウトプットが求められるということもお分かりいただけたのではないかと思います。ネイティブスピーカーでも苦労するほどですから、英語を母国語としない私たちにとってはやはり大変です。

そこで今日は英語を「ハックする」、つまりテクノロジーを使って英語を攻略することについて考えてみたいと思います。

世の中には英語でのコミュニケーションを支える便利なツールやアイデアがたくさんあります。多忙な社会人こそ積極的に取り入れて少しでも効率的に学習を進めていきたいものです。この記事では、私自身がこれまでに試してきたサービスやツールをご紹介します。無料で利用できるものもあるので、気になるものがあれば取り入れてみてください。


自動翻訳アプリ(ウェブサイト)

Google翻訳などの自動翻訳サービスはすでにご存知の方も多いかと思います。翻訳したい原文をフィールドに入力するとAIが自動的に翻訳してくれるものです。翻訳の精度はまだ完璧とは言い切れませんが、以前に比べればかなり向上してきました。機械ならではのぎこちなさを感じることもありますが、高い確率で「意味が伝わる」文章が返ってきます。もちろん生身の人間が訳しているわけではありませんので、文法ミスや誤訳などもあり得ます。この翻訳結果をそのまま論文等に利用するというよりは、あくまで表現面のヒントを得るために使うのがおすすめです。

例文検索サイト

英語の例文を検索できるサイトです。日本ではアルクの英辞郎 on the WEBなどを利用したことがある人もいるかもしれません。どのサイトも豊富な例文を収録しているので、自分に合ったものを見つけて活用しましょう。私はよくLingueeというサイトを利用しています。登録不要で誰でも利用でき、例文数もかなり豊富です。さらに日―英間だけでなくヨーロッパの各言語や中国語にも対応しているので、非英語圏への進学を検討する方にとっても役立つでしょう。

英文添削アプリ

AIが文章を自動添削してくれるアプリです。文法やスペル等の誤植のほか、表現面の改善を提案してくれるものもあります。たとえばGrammarlyは表現面のアドバイスが充実しています。ただし自動翻訳アプリと同じく生身の人間がチェックするわけではないので、これのみで完璧な英文に仕上げられるわけではありません。修士論文など重要なものは、プロの手による校正サービスを利用するのがおすすめです。

ちなみにご存じの方も多いかと思いますが、WordやGoogleドキュメント等にもこうした添削機能は標準搭載されています。とくにGoogleドキュメントの文章修正機能はかなり充実しており、精度も上がっています。まずはこうした機能を試してみて、さらに高度な機能が欲しくなったときに有料サービスを検討するのもいいかもしれません。

語学学習コミュニティ

そのほかHiNativeなど、言葉を学ぶ人同士で質問しあえるコミュニティもあります。互いの言葉を学ぶ人同士で気軽に質問し合えるのがいいところです。ただしあくまで学習者同士なので、プロの先生に教えてもらえるわけではありません。ちょっとした疑問を解消したりアドバイスをもらったりするには十分でしょう。

ちなみにこうしたコミュニティには出会い目的のユーザー等が紛れ込むリスクもありますが、HiNativeでは個人間の連絡手段がないためより安心して利用できます。なおFacebook等のSNSにもこうした言語交換のグループはたくさんありますが、管理が行き届いたグループばかりとは限りません。雰囲気などをよく見極めながら参加したいですね。

英文校正サービス

プロの翻訳者による英文校正サービスはクオリティ面でもっとも信頼が置けます。修士論文や学会発表など、ここぞというときに利用したいものです。アカデミックやビジネスなど特定の分野に特化した会社もあるので、自分の目的に合ったところを見つけて活用しましょう。

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今日は学習に役立つ英語の「ハック」方法をご紹介しました。ぜひ普段の学習に役立ててみてください。

なおこれらのツールを活用するためには、やはりもととなる英語力が欠かせません。その点からも、英語の学習自体も楽しみながら取り組んでいきたいものですね。今日ご紹介したツールはいずれも、英語を学ぶ上でも強力な味方になってくれるはずです。

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