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2023年に掲載いただいた短歌・エッセイ等作品まとめ

こんにちは。

今更なのですが、2023年にメディアに掲載いただいた短歌やエッセイ等の作品をまとめておきたいと思います。

短歌作品

寝そべって図鑑をめくる足もとに光る上履きあす入園式

日本経済新聞 日経歌壇(穂村弘 選・6/3)入選

花鳥の市場を見つけかたわらに風とか月の市場を探す

日本経済新聞 日経歌壇(穂村弘 選・7/8)入選

クレヨンの黒いしずくを指さして「みんなの涙」ときみは言った

日本経済新聞 日経歌壇(穂村弘 選・8/12)三席

野良犬とすれ違うときサピエンス以前のわたしが降臨する

毎日新聞 毎日歌壇(水原紫苑 選・10/2)入選

川面に二輪の白いスイセンが添い遂げてなおしかと寄り添い

毎日新聞 毎日歌壇(水原紫苑 選・10/9)入選

瞬ける赤い星座にぶらさがり上から見下ろすきょうの残り火

毎日新聞 毎日歌壇(加藤治郎 選・10/23)入選

舞い上がる綿毛を追ってうなだれるあの穂はなにを糧に生きれば

毎日新聞 毎日歌壇(水原紫苑 選・10/30)入選

金木犀咲いた午前に金木犀咲いたと故郷(くに)より便り来る

日本経済新聞 日経歌壇(穂村弘 選・11/18)三席

空中で指を伸ばして手ざわりを確かめてみる上海の月

毎日新聞 毎日歌壇(水原紫苑 選・11/20)入選

すこしずつ違った時を刻みゆく時計草の盤 人びとの群れ

毎日新聞 毎日歌壇(水原紫苑 選・12/12)入選

潮騒に取り残されたビー玉がからからと鳴る夏の残響

毎日新聞 毎日歌壇(加藤治郎 選・12/12)入選

雨粒がビニール傘に結びゆく星座をみていたハチ公前

毎日新聞 毎日歌壇(加藤治郎 選・12/18)入選

エッセイ作品

作家・辻仁成さんが主催されるウェブメディアを中心に、エッセイをいくつか掲載いただきました。

●Design Stories

● Japan Stories

その他(著書の刊行)

そのほか、文芸作品ではありませんが、初の著書が刊行となりました。

2023年は住み慣れた東京を離れ、中国の江蘇省に引っ越してきました。いろいろなことがありましたが、慣れない生活のなかでも創作活動を続けてこられてよかったです。むしろ、創作が私の心を救ってくれていたのかもしれません。

今年に入ってからは、自分自身のウェブメディアに注力しています。そのため他のメディアへのご寄稿はしばらくお休みしていますが、もうすこし余裕が出てきたらまたチャレンジしてみたいと思っています。

現在(ゆっくりと)更新中のウェブメディア:

またどこかでお目にかかれる日を楽しみに、引き続き文章を作りつづけていきたいと思います。

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