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夫婦でまるも農園(ほしいも・サツマイモ)を営んでいます。1児のママ。かつぎや入江商店で…

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夫婦でまるも農園(ほしいも・サツマイモ)を営んでいます。1児のママ。かつぎや入江商店で副業。京都・九条ネギの仲卸売業の実家で育ち、東京・日本農業新聞で記者や校閲、JAグループの広報をした後、2020年4月~茨城県で地域おこし協力隊として農家さんのPRもしていました。

最近の記事

妊婦農家の日常🤰ー⑩咳でいきめない‼過酷な陣痛・出産でした

「⑤草刈りの罪」で喘息になってしまった話を書かせていただきました。夜は眠れないので本当に辛い日々でしたが、それ以上に過酷だったのが出産時でした。 「陣痛がきたかもしれない」と思ったのは2023年9月3日の午前1:47でした。 午前3:00頃まで10分間隔で陣痛の波がやってきて、午前3:30頃には間隔が6分に。 4:40頃に間隔が2分とか3分になってきて「いよいよ」と思い、産婦人科に電話をし、事前に準備しておいた陣痛バック取り出し、カバンに着替えなどの入院セットを入れて、主人

    • 妊婦農家の日常🤰ー⑨車の運転中が赤ちゃんとの交流時間

      私の住む茨城県は、車がないと不便なので出産ぎりぎりまで運転していました。ただ、妊娠をして臨月に入った頃、注意力が散漫になって反対車線から車が来ているのに右に曲がろうとしてしまったことがありました。危険を感じ、①畑の行き帰り②妊婦検診の2つの用事以外では運転しないことにしました。スーパーへの買い物などは、主人と一緒に行って、もちろん私は助手席に座ることに。 都心に住む妹からは、「妊婦が運転するなんて危険」と言われましたが、茨城では車がないと何もできません。妊婦検診に行くときに

      • 農業が忙しずぎて半鬱になった子育てママの話

        2023年9月に長男を出産しました。 彼は、すくすくと育ち、4ヶ月で寝返り、7ヶ月でハイハイ、9ヶ月で2、3歩くらい歩けるようになりました。最近は下の歯が少しずつニョキニョキと出てくるのを愛しんで観ています。 息子はとてつもなく愛おしくて、「可愛いね」「大好きだよ」「○○くん(息子の名前)に会えて嬉しいよ」「生まれてきてくれて本当にありがとうね」と、毎日しつこいくらいに話しかけています。 息子からたくさんの幸せをいただいている私ですが、2024年の7月は農業が忙しすぎて心

        • 妊婦農家の日常🤰ー⑧営農計画の変更✏️

          農作業を営むうえで大切になる営農計画。 年間の栽培スケジュールや売上見込などを 営農計画では決めます。     農閑期に決める方が多く、 一般的には年明けが大半なのかな?      我が家では、ほしいもが始まる(12月)と 夏野菜の収穫が落ち着く(9月)まで ほぼノンストップで作業が続くので、 ほしいもが始まる前の11月に 営農計画を立てます。     野菜作りのポイントは、 出荷最盛期よりも前に 野菜を作って販売すること。 最盛期には野菜が飽和状態になり 値崩れし、高値では

        妊婦農家の日常🤰ー⑩咳でいきめない‼過酷な陣痛・出産でした

        マガジン

        • 妊婦農家の日常
          10本
        • ほしいもグラッセ誕生秘話
          2本
        • 地域おこし協力隊
          13本

        記事

          妊婦農家の日常🤰ー⑦むくみ対策に農家は役特!?

          妊娠中期頃から手足のむくみが気になり始めました。このむくみは、妊婦あるある。ホルモンバランスの影響や血の巡りが悪くなることでむくみやすくなります。中には足先から膝までパンパンに膨れる方もいるみたいです。私はそこまでではありませんでしたが、毎日のことなのでとても不快でした泣!     さて、「むくみ対策に農家は役得!?」というテーマで始まった今回のむくみエピソード。     私は早朝からの農作業が、結果的にむくみ対策になっていました!狙った訳ではなくて、通常通り農作業をしていた

          妊婦農家の日常🤰ー⑦むくみ対策に農家は役特!?

          妊婦農家の日常🤰ー⑥収穫🥒

          妊娠6ヶ月になる5月頃からキュウリ、ピーマンの収穫が始まりました。 腰を曲げるとお腹がキュッと締め付けられるので、背中をピンと張って、ゆっくりとしゃがみます。地面に近い所に成っているキュウリやピーマンは、農業用の膝パットのお陰で膝を立てて収穫ができました。 野菜は下から成っていき、キュウリは私の目線くらい(私の身長は160cm)、ピーマンは、少し見上げるくらいまでに仕立てています。幸いにも、収穫が始まった当初はまだそんなにお腹はおっきくなくて、膝を立てての収穫ができました

          妊婦農家の日常🤰ー⑥収穫🥒

          妊婦農家の日常🤰ー⑤草刈りの罪

          草刈りにした日の夜、事件は起きました。くしゃみ・鼻水が止まらない!!!泣 刈り取ったのは「オヒシバ」というイネ科の雑草なのですが、おそらく私はイネ科の花粉症だったのです。     花粉症の症状はこれまでにあまりなかったのですが、妊娠をして菌やウイルスに対する抵抗力が弱っていたのか、花粉症が発生してしまったようです。加えて、私は喘息持ちで、風邪をひくと咳だけが2、3ヶ月残るタイプ。     今回は最悪なことに花粉症に加え、治っていた喘息も再発してしまい、くしゃみ、鼻水、咳のトリ

          妊婦農家の日常🤰ー⑤草刈りの罪

          妊婦農家の日常🤰ー④草刈り

          わが農園は、ほしいもの時期がすぎると夏野菜の準備が始まります。作っているのは、キュウリとピーマン。夏の農家の風物詩といえば?!そう!草刈りです!(風物詩というようないいものではない笑!)夏は、草との戦いです。   さて、妊婦農家といえど、草刈りはしなければいけません。よく妊婦さんは、運動として雑巾掛けをするといいと、雑誌やWEBサイトで見かけます。     そこからヒントを得た私は、「そうか!雑巾掛けの要領で草刈りすればいいんだ!」と閃きました。両手両膝を地面につけて、軍

          妊婦農家の日常🤰ー④草刈り

          石川県珠洲市・畜産農家さんの現状

          能登半島地震で帰省中に被害に遭い、今も孤立している 小守 ゆきえ さん(やちこ)のご実家は、石川県のブランド和牛「能登牛」を育てている畜産農家さんです。石川県珠洲市で「中谷内(なかやち)畜産」という屋号で営んでいらっしゃいます。 今朝の日本農業新聞にも、中谷内畜産さんをはじめとする能登半島の畜産農家さんの悲痛の声が記事になっておりました。 現在やちこが今いる珠洲市だけでも孤立している方がたくさんいて、自衛隊や消防隊が来るのを待っているのが現状ですが、支援を待っているのは、

          石川県珠洲市・畜産農家さんの現状

          妊婦農家の日常🤰ー③農作業着👚

          マタニティ用の農作業着は、 私の調べた限りではありませんでした。 農家がとてもお世話になっている ワークマンの作業着は、 ピッタリサイズが多いため、 妊娠中期にはズボンのチャックが 上がらなくなりました🥺💦 真ん中までチャックを上げて 作業したりもしましたが、 動いているとどんどんズレてくるので 作業効率が悪く、使えないという判断に。 着れる服がなくって困り果てました😂 世の中の妊婦農家さんは、 どうしてるんだろうか? 不思議で仕方なかったです。 さて、気を取り直し

          妊婦農家の日常🤰ー③農作業着👚

          ほしいもグラッセ誕生のきっかけ

          ほしいもグラッセは、同世代としてほしいも農家を営むまるも農園&同世代としてパティシエとしてご活躍のシナリスの吉成さんにお声掛けし、コロナ禍で生まれた商品です。お二人とも私と同じ1986年(S61)生まれの寅年🐯     当時、吉成さんはシナリス創業前で茨城には居住されていませんでした。実家が茨城にあることから「いつか茨城で自分のお店を持ちたい」という夢を抱き、埼玉県で修行をされていました。ちょうど翌年、開業されるというタイミングで、Instagramを通して知り合いました。

          ほしいもグラッセ誕生のきっかけ

          いばらきデザインセレクション2023入選!

          いばらきデザインセレクションにて「ほしいもグラッセ」をつくるプロジェクトが入選🥳 シナリス・吉成隆宏さん、まるも農園・藻垣彰人さん、 地域おこし協力隊(当時)の私が連携して誕生した 「ほしいもグラッセ」をつくるプロジェクトが いばらきデザインセレクションで選定をいただきました!   地域のイベントや活動、社会的な課題解決に関わるサービスや 仕組みのデザインが対象の《ソーシャルデザイン部門》に エントリーさせていただき、選考を通過いたしました! 応募総数142件のうち受賞

          いばらきデザインセレクション2023入選!

          妊婦農家の日常🤰ー②マイルール📝

          重いものを持ってはいけない。 身体を冷やしてはいけない。 無理してはいけない。 上記は、妊婦さんが気をつけるべきことですが 仕事が超繁忙期の妊婦農家の私は、 これとは真逆の生活を送っていました。     でもこんな生活を続けていたら 赤ちゃんが産まれないかもしれない。   そこで私は主人と相談して、 妊娠初期を乗り切るための マイルールを決めました!     ーマイルールー ①5kg以上の重さのサツマイモは持たない。 ②立っているとき、1時間に1度は座って休憩する。 ③少

          妊婦農家の日常🤰ー②マイルール📝

          妊婦農家の日常🤰ー①妊娠の兆候🌱

          妊娠の兆候が見えはじめたのは1月3日。 我が家はほしいも生産の超繁忙期で 年末年始やお正月休みもなく、 バリバリ働いていました。     妊婦は妊娠初期は特に安静に! といわれていますが、 ほしいも加工は、 蒸した重いサツマイモを持ち上げたり 乾燥後のほしいもも束ねれば それなりの重さになります。 そして冬場の早朝から加工を始めるので とにかく寒い!     妊婦にとっては最悪の条件が重なりました。 本来ならば、 重いものを持ってはいけない。 身体を冷やしてはいけない。 無

          妊婦農家の日常🤰ー①妊娠の兆候🌱

          8/29日「いぃ那珂マルシェ」第5弾

          今年の4月に「ドライブスルー」から始まったマルシェ。おかげさまで毎月継続できています。5回目となる「いぃ那珂マルシェ」の那珂野菜のラインナップやおすすめの農家さんレシピをご紹介いたします。那珂市の野菜をお買い求めいただけなくってもきっと日々のお料理のヒントになります。ぜひご覧くださいませ。 ~フェルミエBOXに入る那珂野菜~ 綿引農園のアスパラガス 綿引農園の中玉トマト まるも農園のピーマン 小林さんのジャガイモ 会沢さんの白いトウモロコシ 会沢さんのレッドレタス 金子さ

          8/29日「いぃ那珂マルシェ」第5弾

          凛とした女性がつくった「美容トマト」

          茨城県水戸市のdropfarm(ドロップファーム)の三浦綾佳社長にお会いする機会に恵まれました。dropfarmさんは、アイメック農法という水耕栽培技術で作ったミニトマトを「美容トマト」というブランド名で販売し、三越銀座など高級店で販売されています。えぐみのない甘さが特徴のフルーツトマトです。 私の前職・日本農業新聞でも記事で登場されていて、一方的にご活躍は存じ上げておりまして、那珂市地域おこし協力隊として茨城県民になったので「いつかお会いしたい‼」と思っておりましたが、ま

          凛とした女性がつくった「美容トマト」