紫苑 shion nakamura

書道家|篆刻家|デザイン|ブランディング|書道と印刷物/webデザインを生業にしていま…

紫苑 shion nakamura

書道家|篆刻家|デザイン|ブランディング|書道と印刷物/webデザインを生業にしています。アナログとデジタルの間を行ったり来たりの毎日。noteでは、書道のことを中心に、デザインなどなど、つらつらと書いていきます。時折、寺社仏閣めぐり(西国三十三所巡礼中)と低山登山で栄養補給。

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    想咲命名書 フォトフレーム

    フォトフレームの命名書です。書家shionが1枚1枚お子様の健やかな成長を祈り心を込めて書かせていただきます。各書体、対応させていただきます。ご相談下さい。shionのオリジナル命名書は一人ひとりのお名前に込められた大切な想いをカタチにする『想咲命名書』です
    ¥3,780
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    想咲命名書 色紙サイズ

    書家shionがメールでのヒアリング後、1枚1枚心を込めてお書きします。しおんのオリジナル命名書は一人ひとりのお名前に込められた大切な想いをカタチにする『想咲命名書』です商品には自立する額がついていますので、そのままお飾りいただけます。壁掛けも対応しております。
    ¥4,300
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    筆文字ロゴ

    筆文字ロゴ制作いたします。
    ¥50,000

記事一覧

書道パフォーマンス「飛」

飛 2018

<美文字ノ素> 記憶ヲ疑ッテミル

美文字手始メ小さな頃から習字教室に通って。 なにより書道が好きで好きで、、、、、 とまでは言えない人生ですが、好きじゃなければ続けられないのも確かなことです。 気…

刻字入門 野那歩ノ吊リ橋編③

では、昨日に引き続き、彫りの工程に進んでいきます。 木ヲ彫ル今回は吊り橋の看板ですので、野外での耐久性も考えて、文字を凹彫りします。凹彫りといってもこれまた様々…

刻字入門 野那歩ノ吊リ橋編②

さて、看板制作を進めていきます。 右から見て、左から見て、上から見て、下から見て、近くで見て、離れて見て、「よし!」と言える書ができたら、次の工程です。 木二文…

刻字入門 野那歩ノ吊リ橋編①

書ノ分野ト刻字書と一口に言ってもその中にはいくつか分野があります。 ①漢字  そのまま漢字・漢文(詩・散文)を題材に製作した作品群です。篆書・隷書・草書・行書・楷…

<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業⑤

書写ノ立チ位置前回は書の芸術性について書きました。 実用ツールである文字を素材に、形や、道具、線の潤滑や太細などさざまな工夫をこらして「意図」や「想い」をのせて…

<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業④

書ノ芸術性昨日は書写と書道の違いを考えてみました。 書写は文字を綺麗に整えて書くこと。 一方、書道は文字の美しさを表現しようとする造形芸術であって、これを私なりに…

<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業③

さてここまでで、文字というのは「自分が読めること」が最低&最大条件であり、文字の機能を生かすためには「他人が読めること」が大切ということはわかってきました。 で…

<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業②

文字ヲ考エル実験私の場合、小学校での書道の授業といってもいわゆる出前授業。ほとんどの子どもたちにはその時しか会えないし、お話することもできません。 ですので、と…

<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業①

小学校では書写の授業があります。 字を丁寧に書くというのが学習のめあてです。 私は年に数回各地の小学校からご依頼いただき、書道の授業をしています。正確には、書道…

シオンノコト

はじめまして。数あるnoteの中からご覧いただきありがとうございます。 書道とデザインを生業にしています、紫苑(shion)です。 本当は自己紹介はとても苦手です。ですの…

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書道パフォーマンス

<美文字ノ素> 記憶ヲ疑ッテミル

<美文字ノ素> 記憶ヲ疑ッテミル

美文字手始メ小さな頃から習字教室に通って。
なにより書道が好きで好きで、、、、、
とまでは言えない人生ですが、好きじゃなければ続けられないのも確かなことです。
気がつけばずいぶん長いこと筆を握って生きています。

とはいえ、私の場合は、書道と並行してデザイン関係の仕事をしておりますので当然ながら、そこそこパソコンヘビーユーザーでもあります。
コピペも簡単、とにかくクリックひとつでさまざまに変換でき

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刻字入門 野那歩ノ吊リ橋編③

刻字入門 野那歩ノ吊リ橋編③

では、昨日に引き続き、彫りの工程に進んでいきます。

木ヲ彫ル今回は吊り橋の看板ですので、野外での耐久性も考えて、文字を凹彫りします。凹彫りといってもこれまた様々で、
・たたき彫り
・船底彫り
・浮き彫り
・菱彫り
・かまぼこ彫り
・薄肉彫り
・片切り彫り
・やげん彫り
などがあって、どの彫り方が文字や場所に合うのかをよく考えて彫っていきます。今回は船底のような薄肉のような彫りで、原稿を書く際、毛

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刻字入門 野那歩ノ吊リ橋編②

刻字入門 野那歩ノ吊リ橋編②

さて、看板制作を進めていきます。
右から見て、左から見て、上から見て、下から見て、近くで見て、離れて見て、「よし!」と言える書ができたら、次の工程です。

木二文字ヲ写ス正式には、まず和紙のトレーシングペーパーを書の原稿(書稿)の上に重ね、文字の輪郭をなぞり、籠字をとります。その籠字を彫る板に空気の入らないようにピシッと糊(やまと糊など)で貼り、乾かしてから張り合わせたトレーシングペーパーもろとも

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刻字入門 野那歩ノ吊リ橋編①

刻字入門 野那歩ノ吊リ橋編①

書ノ分野ト刻字書と一口に言ってもその中にはいくつか分野があります。
①漢字 
そのまま漢字・漢文(詩・散文)を題材に製作した作品群です。篆書・隷書・草書・行書・楷書といった書体や書風を工夫して表現します。
「書道」といって一番想像しやすい分野かもしれません。中国で漢字が生まれ様々な事象を書くことからはじまった漢字は書の原点であり、また現在においても基礎から書道を始めると、まずここを通ります。
②か

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<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業⑤

<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業⑤

書写ノ立チ位置前回は書の芸術性について書きました。
実用ツールである文字を素材に、形や、道具、線の潤滑や太細などさざまな工夫をこらして「意図」や「想い」をのせて表現すること、それによって書く人・見る人が互いに刺激し合うことに書の芸術性があると考えられます。

では小学校・中学校で学ぶ国語科書写。
芸術として書の同じ素材、道具を使用しながら「文字を丁寧に整えて書く」をめあてとした書写が国語科としてあ

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<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業④

<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業④

書ノ芸術性昨日は書写と書道の違いを考えてみました。
書写は文字を綺麗に整えて書くこと。
一方、書道は文字の美しさを表現しようとする造形芸術であって、これを私なりに解釈したのが、
「書く人・書いた作品」と、「見る人・読む人」がいて、その二者がお互いに刺激しあって、感動したり、嬉しかったり、楽しかったり、泣いたり、怒ったり、嫌な気持ちになったり、、、でもそれがお互いに共感できたら、とっても素敵!!

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<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業③

<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業③

さてここまでで、文字というのは「自分が読めること」が最低&最大条件であり、文字の機能を生かすためには「他人が読めること」が大切ということはわかってきました。
でも、それだけでは書写における子どもたちの「なぜ丁寧に(上手に)書くのか?」という質問への回答としてはまだ不十分な気がします。「自分が読める」「他人が読める」という範疇では、文字として認識できるレベルの形状さえ維持していればいいのだから。それ

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<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業②

<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業②

文字ヲ考エル実験私の場合、小学校での書道の授業といってもいわゆる出前授業。ほとんどの子どもたちにはその時しか会えないし、お話することもできません。
ですので、とにかく速攻、場を温める必要があります。
そこで、昨日書いた「文字」についてをごく簡単に説明するため、みんなで「実験」、というよりは「ゲーム」をします。
その名も伝言ゲーム!!
はい、だれもが一度はやったことのある、だれもが知ってるあの伝言ゲ

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<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業①

<美文字ノ素>書写ト書道ノ授業①

小学校では書写の授業があります。
字を丁寧に書くというのが学習のめあてです。

私は年に数回各地の小学校からご依頼いただき、書道の授業をしています。正確には、書道の授業を通して書写の授業をしています。(このニュアンスの違いについてはのちほどお話しします)。書の専門家として、たくさんのお子さんとお話しする中で、改めて書写について考えさせられること、勉強になることが数多くあります。
今日は、そういった

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シオンノコト

シオンノコト

はじめまして。数あるnoteの中からご覧いただきありがとうございます。
書道とデザインを生業にしています、紫苑(shion)です。
本当は自己紹介はとても苦手です。ですので、とても簡易なものですが少しだけ、、、

シオンノイマ<シゴト>
Calligrapher's Design あとりえ彩葉 代表
・あとりえ彩葉書道教室
・あとりえ彩葉Design
・いろはにこんぺい堂(命名書販売)

書家・篆

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