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<美文字ノ素> 記憶ヲ疑ッテミル

美文字手始メ

小さな頃から習字教室に通って。
なにより書道が好きで好きで、、、、、
とまでは言えない人生ですが、好きじゃなければ続けられないのも確かなことです。
気がつけばずいぶん長いこと筆を握って生きています。

とはいえ、私の場合は、書道と並行してデザイン関係の仕事をしておりますので当然ながら、そこそこパソコンヘビーユーザーでもあります。
コピペも簡単、とにかくクリックひとつでさまざまに変換できるフォントは大好きです。
なので、書道の先生をしているからといって、「手書きが最高」「手書きでなければ」という熱はさほどないかもしれませんw
要はバランス
活字と手書き、時と場合に応じて効果的に使えたらとても素敵じゃない?
ふとした時、この腕ひとつでアウトプットした文字が綺麗だったらなんかちょっといい感じ!

そんな感じでゆるい、<美文字ノ素>を書いていきます。

ソノ形、本当二正シイ?


漢字が思い出せない‼︎
言葉遣いがウロ覚え‼︎
っという意味ではありません。

文字の形の記憶。
今書こうとしている文字、頭の中に浮かんでいるその文字の形は本当に正しいですか?

その画は長いの?短いの?
はらう?はねる?とめる?

小学校で最初に習った時は
形も書き順も正しく教わって、何度も薄字をなぞって、毎日漢字ドリルの宿題をして、、、そうやって覚えたはずだけど。。。
今、改めて綺麗に書こうとすると
あれ?ということはありませんか?
頭の中にはなんとなく綺麗な文字のイメージがあって、そう書きたいとは思うのだけど、自分の手が生み出した文字は、、、、
なんか変。
どこがちがうかわからないけど、
思ってたんと違う!!ことだけははっきりわかる。
ということはないでしょうか?


あらゆる意味で人間の記憶は極めて曖昧です。

なんとなく綺麗な文字のイメージはあるんです。
だから自分の文字や、他人の文字を見て
「キレイ」「ていねい」とか「汚い」「雑」っていう判断はできる。
けれど具体的に一番長い画はどれか、短い画はどれか、はねるのか、止まるのかはまでは、なかなか記憶にありません。
こと文字に関しては、どうにか読めれば最低限の目的は達するという面もあるので、知らず知らずにどんどん自己流になりがちです。

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記憶ヲ疑ッテミル


だからこそ、
記憶を疑って
今一度じっくり向き合ってみる

向き合う相手は、、、
活字でもいいと思います。
身近なフォントなら、明朝体は中国唐代の大書家・顔真卿の字をもとに作られたとも言われているくらいですから、とても参考になります。

美文字の一歩はまずそこから。
長いところは長く、短いところは短く、はねるところははねて、止めるところは止める。はらうも然り。


まず今日は、書きたい文字の「一番長い画はどれなのか」というところからチェックしてみてはいかがでしょう。
その文字の「一番存在感のある一画を正確に書く」
それだけで、ワンランクアップした文字になることと思います。

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