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アイスクリームと脱走者/55


55.「二席ご用意してます」

「このあとの追加オーダーは自腹な」

 乾杯で締めたあと、門脇君が言った。何人か集まり二次会の相談していて、波多がそこから抜け出してわたしのところに来る。

「ミサトさん」

 波多に呼ばれるたび、ここにいるのが場違いのように思える。

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2,004字

長編小説/全62話/14万5千字程度/2017年に初めて書いた小説です。

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