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【2つ目の過去】50店舗の開業前研修サポートと店長研修で学んだ“人材育成の重要性”

二つ目の過去は、レインズインターナショナル社に入社後、10か月目から関わらせて頂いた開業前研修サポートを中心とした開業支援の体験です。この経験で「人材育成」がいかに大切であるか?
飲食店開業で大切なことに気づいた原点がありました。


【人材育成の重要性に気づいたトレーナーの仕事!】

◆人財戦略部への異動

土間土間たまプラーザ店で10か月働いた後、本部の人財戦略部に異動になりました。
人財戦略部では主に次のような業務を担当しました。
①開業前店舗でスタッフ向けのスタートアップ研修のトレーナー
②店長研修の研修トレーナーと改善
③新業態のFC化に向けたスタートアップ研修と店長研修の仕組みづくり
④各業態トレーナーの育成
飲食店の開業を人の面からサポートして、オープンから快調な営業をできる体制づくりをサポートする仕事でした。

◆14日間で求められる最高の状態に育てる

こんなのできるの?
最初のお店のサポートを先輩トレーナーと一緒に運営した時に感じたことでした。
居酒家土間土間の開業前スタートアップ研修は、全部で14日間ありました。
そのうちオープン前のレセプションまでは9日間、10日目にレセプションが入り、11日目にオープン、その後オープン後サポートといった流れになっていました。

つまり最初の9日間で営業ができる状態にスタッフが育つ体制を作ることが求められたのです。

たまプラーザ店での経験はありましたが、長く時間をかけてスタッフを巻き込み、育ててきた経験でしたので、限られた短期間で人が育つにはどうしたらいいのか?凄く不安に感じながら臨んだ最初のお店でした。

一通り体験するとできるようになるんですね!

そのことを最初のお店で体験してからは、いきなり独り立ちでした!
次は一人で大型店の研修運営をする必要がありました。

1日1日毎に細かいスケジュールとゴールイメージがあり、テキストやレシピもある為、そのシナリオがあるとできるようになるんですね!

この時にテキストやレシピ、スケジュールなどのマニュアル的なものの整備がとても重要であると感じました。

◆45日間で一人前の店長を育てる

もう一つの役割は店長研修の運営。
土間土間が強いお店として運営されていく上で、一番大切なことが店長研修でした。店長が営業に対する基本的な知識とスキルを身に着けていないと、やはり開業後に大きな支障になりますね。

当時新横浜と虎ノ門にあった土間土間の研修店舗での現場研修と本部などで実施していた全業態の店長研修生が集まって行う座学研修がありました。

フランチャイズ店の複数人の店長候補生のそばでずっと見守りながら、育てていきました。この研修の運営が、今の人材育成の考え方の原点にもなっています。

店長研修で非常に重要であったのは、スキルの構築以上に研修店舗の現場スタッフとの信頼作りと店長としての自信の構築でした。

フランチャイズ店の店長候補生は、雇われたばかりの人が送られてくることがほとんどでした。しかも未経験である人が多かったのです。その人たちが店長として育つうえで一番重要なカギは、研修店舗のスタッフたちの協力を得ることができるかどうかでした。

協力が得られないと、現場に入ってのスキル磨きやスタッフとのかかわり方がわからないままになってしまうためです。

さらに店長としての自信がないと、開業の時にスタッフを引っ張ることができず、チームがバラバラになる可能性が強かったのです。

だからこそ、現場スタッフとの信頼作りと店長としての自信の構築を大切に活動をしていました。

この時の考え方は今でも店長研修やリーダー研修をさせて頂く際に、重要な視点の一つになっています。

◆仕組み作りのカギは「逆算の発想」

「新業態である鉄板焼き業態のお店のスタートアップ研修の仕組みと店長研修の仕組みを作るのを任せたい。今後FC展開していくことが決まったので」

と言われた時、どうやって作ればいいのか?
全くわかりませんでした。

当時の部長にどうしたらできるのか?
相談したところ、
①研修で必要な項目をまず洗い出す
②研修のゴールと日数時間を明確にする
③①で洗い出した項目を②のスケジュールに当てはめていく
④実践&検証で改善していく

といった流れでできることを教えてもらいました。
ハッとするくらいわかりやすくて、学びになりました。

この考え方があると
どんな研修を求められても、企画運営ができるようになりました。
それくらいにシンプルだけどとても大切な仕組み作りの考え方でした。

逆算の発想
自分の中ではそのように言葉を置いています。
ゴールは何か?
そのゴールに向かうためには何が必要なのか?
どんな知識とスキルが必要になるのか?
どれくらいの日数で目指す必要があるのか?

この考え方を基に、
新業態の鉄板焼き業態のFC化を人の面から実現することに
貢献することができました。

◆飲食店の開業前にかけるべき人財投資の重要性

人材育成となるとついついコスト的なイメージを持たれるオーナーが多いですね。人件費という概念がある為、研修費なども人件費的な視点でコストとして捉えてしまいます。

僕は人材育成に関わるお金は全て投資だと捉えています。
投資は、そのお金と時間をかけることで、より多くのお金や価値を生み出すことが求められます。まさにその為に人を育てるのであって、目先のただ出ていくお金であるコストとは違う概念であるのです。

つまり
人材育成にお金と時間をかけなければ、より多くのお金や価値は生み出せないのです。このことを知ったのはまさにレインズインターナショナルでトレーナーの仕事をさせて頂いていたからでした。

レインズインターナショナルの牛角や居酒家土間土間が当時なぜ強かったのか?
なぜ出店する度に最初から繁盛店であるお店が多かったのか?
なぜフランチャイズで成功する飲食店オーナーが多かったのか?

そのカギはまさにこの開業前の研修であるスタートアップ研修や店長研修に多大な時間と投資をかけ続けていたからでした。

このことに気づいたのは、レインズインターナショナルを卒業した後でした。在籍中は、これらの研修を当たり前に捉えており、他の飲食店もこのようにしていると思い込んでいました。

ところが外に出ると、開業前であってもここまでちゃんと設計図やマニュアルを整備して、アルバイト育成に2週間近く、店長育成に45日間かけいている飲食店がほとんどいないことに気づきました。これはFC店でもそうでした。

それくらい先進的でやりすぎなくらい人材投資に力を入れていたのが当時のレインズインターナショナル社だったのです。

この時の考え方は今の時代になっても変わらず重要であると捉えています。それくらいに本質をついていることだったのです。

飲食店を開業したい!
そう思った時人材育成にも予算と時間をしっかりとっていますか?

開業時から早く成功したい時は、開業前研修や店長研修に力を入れることが一番の近道です。

もしどんな研修をしたらいいのかわからない・・・
と思った時はお気軽に声をかけて下さい。

業態や規模、立地などに応じて、適正な研修のイメージを作らせて頂きます。

最後まで御覧頂きましてありがとうございました。

しおさん(^^)/


最後まで御覧頂きありがとうございました(^^♪
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