いいかお前ら_とりあえずヤフーでググっておけ.096

『かもさんにきいてみよう』のコーナー

どうも、倅です。

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またお会いしましたね!?

初めましての方、はじめまして。

砂糖 塩です。よろしくお願いします。

「まずは自己紹介と登壇者ゲストのご紹介を...」と入りたいところなんですけど!けど!!

「正味、前言うたし?」

「いつもこの部分で大幅に尺取られるんやし、はよ読みたいやろ??」

「こうして紹介しない説明がまず尺取ってるやん...思ったやろ!?」

その桃李(とうり)。

ということで自己紹介と登壇ゲストのご紹介は前記事の一番最初、『鳥と、酔っ払いと、松坂桃李』という何やら如何わしいタイトルの箇所に掲載しているので初めての方は登壇者のご紹介だけでもどぞ!!

こちらの記事を出してから早1ヶ月。イベントからは早2ヶ月。この記事を書くのは時間という壁に守られちゃっているから実質イベント翌日。

「え、このイベントは2部構成だったの?」と思った方もいらっしゃったでしょう。実際に、イベント自体も燃え殻さんのためではなく、会場のお客さんのためのトイレ休憩がきっちりあったのです。

それではお待ちかね!

第1部とは何の脈絡もない第2部のはじまりはじまり〜!!
(※前回の記事を読んでいない方にも必ず楽しんで頂けます)

かもさん、読んでいない本をおすすめする

田中さん:燃え殻さんから鴨さんに質問。「一人称で進む小説が好きなんですがオススメを教えてください。」

いいかお前ら、とりあえずヤフーでググっておけ.097

燃え殻:僕、いろんな人達が出てくる小説がすごい苦手で。鴨さんのエッセイだったりとか『SPA!』での自身のエッセイもそうなんですけど、小説なのかエッセイなのかわからないぐらいのものしか読めないんですよ。

「どこかがこの人の血肉となっているだろうな」「本当のことなんだろうな」って思うものしか、付き合えないの。「僕は火星人なんだよ」って言われたらその時点で本閉じちゃう。

一方、鴨さんはすごい。一緒に本屋さんを回ったことがあったんだけど、鴨さん、ばかばか本買うの。それもいろんなジャンルの本を買っていくの。それが僕はできなくて。本を開けて、「僕は」って書いてあるものを選ぶ。例えば、綿矢りささんの『勝手にふるえてろ』とか。中島らもさんの本とか。そういう本じゃなければ、自分の中で最後まで読めない。それって大丈夫ですかっていうのと、そういう小説でおすすめあったら教えてください。

鴨さん:でも、日本の小説、ほとんどは一人称...

田中さん:このね!燃え殻さんの質問がばっくりすぎて、一人称で進む小説。小説の半分以上やと思うからね!

燃え殻:あ、ほんと?そっか。

鴨さん:ほとんどは、今、日本で書かれている小説は一人称だと思うけど。

燃え殻:あ!そうなんだ!

はい!ここで『かものこたえ』は終了-----。

だとしたらどう思う!?ということで、きちんと田中さんが聞いてくださってます。

田中さん:そんな鴨さんは、今日買った本が色々あるということなので。今日の今日買ったのよね?

いいかお前ら、とりあえずヤフーでググっておけ.098

鴨さん:そう。僕、中身まだ知らないんだけど。ジャケ買いだから。でも、なんとなく辻原登さんは一人称じゃないかなっていう気がする。あとこれ。「昨日はやはり興奮して、頭の中で考えた...」要するに語り手と視点が一致してる。辻原登さんは、和歌山の作家さん。もう、お亡くなりになった。

燃え殻:辻原登さん『抱擁』って本ですね。

鴨さん:死んでないや。ご存命でした。失礼しました。

勝手に著者さんを殺していた鴨さん。なんだかそれすら魅力的に見えてきたぞ...(?)このまま鴨ワールドは続く。

鴨さん:あとはね、これなんかどうだろう...あ!これは違うな!一人称じゃないな!これは評論だな。えーこれ!これ!!夏葉社って出版社知ってます?1人でやられている。

田中さん:夏葉社。1人出版社?

鴨さん:うん。1人出版社。島田潤一郎さん。今だと新潮社からめっちゃ売れてるやつ...何だっけ。

燃え殻・田中さん:わかんないっす。

(※砂糖調べでは恐らくこちらの『古くてあたらしい仕事』)

田中さん:鴨さん、めっちゃ本読んでるからね。

鴨さん:もう一個はね、僕知らなかったんです。埴原一亟(はにはら・いちじょう)。忘れられた作家って書いてある。しかも、「埴原一亟という作家がいた。」っていう書き方だから本当に知られていない人なんだなっていう。これは夏葉社から出ているから、「これは」と思って買ったんだけど、まだまったく読んでいないから。一人称のなぁ...

横でカレーを頬張りながら田中さんは「知らんのかい!」とすかさずツッコミを入れていた。

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「食べるんかい!」とお客さんは思っていたことでしょう。砂糖は、まったく読んでいない本を読んだかのように紹介している鴨さんに更に惹きつけられていました(?)

鴨さん:あ、一人称じゃなかった。三人称でしたね。

田中さん:違いました!

鴨さん:これさ、もうタイトルから一人称だから。

田中さん:証明しようよ。

鴨さん:一人称だと思う。「これからする話を聞いて欲しいんだ。ホテル黄金の都プラハで働き始めた時、支配人が私の左耳を掴み...」

田中さん:おお〜。

鴨さん:一人称。ね。

燃え殻:はい。ありがとうございました。

鴨さん:これおすすめ。

(急に本文を音読し始めたと思いきや、まだ読んでもいない一人称であろう本をおすすめする鴨さんにお客さんは「早っ」と声を漏らしていた...)

鴨さん:読んだら貸してあげる。

燃え殻:ひろのぶさん、解決したんでカレー食うのやめてもらっていいですか?

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田中さんはここぞ(!!!!!)というタイミングを狙っていたかのように飲む如くカレーを流し込んでいた。一応これでも一段上がった壇上なのだからお客さんも見なかったことにはできない。よってこらえていたものが弾け飛ぶかのように客席からは笑い声が。田中さんはカレーを頬張りながら「はい。」と返事する。

鴨さん:まだ全然わかんない!読んでないからね!!でもすごく面白い気配がするの。見てこれ。わかる??

会場からはクスクスと笑い声が聞こえてくる。鴨さんは嬉しそうに本を掲げた。

鴨さん:鴨の絵がある。でも、見てこれティファニーみたいな...綺麗な装丁。

田中さん:ティファニーブルーですね。

鴨さん:ここに、鴨が。装丁誰だろう?

田中さん:装丁が誰だとかあんまり俺ら気にしてないですよね。

鴨さん:河出だ。河出書房が自分でやってるのね。

燃え殻:はい。大丈夫です。

田中さん:俺は、横から話をすると、日本人の一人称すごく好きで。なんだかんだで太宰と三島はやっぱりいいですよね。

鴨さん:川端もいいですよ。

田中さん:川端いいですね。あと、それを読むのがめんどくさかったら、YouTubeで川端康成がノーベル賞取った時に、三島由紀夫が話聞きに行ってすごい悔しそうな映像とか。それは面白いから見てください。「おめでとうございます」とか言ってるんだけど、「悔しいい!」っていう。

ここで動画を貼り付ける予定が川端康成、三島由紀夫が語る別の動画に見入ってしまい見つけられず。平成生まれの私の感想は、「え、川端康成と三島由紀夫が動いてる。」であった。『川端康成を褒め称える会』1話だけ貼っておきます(全3話)。

鴨さん:最近Kindleで坂口安吾をもう一回読み直してるんだけど、あれも一人称が多いね。これ、食べていい?

燃え殻:はい。

田中さん:食べてください。食べてるところへ質問します。あ、これさっきの燃え殻さんの質問ね。「生きてることと、死ぬことはそんなに変わらないと思う、と前に言っていましたが、その理由を教えてほしいです。」

かもさん、自分を田中さんだとあまり思いたくない

いいかお前ら、とりあえずヤフーでググっておけ.099

田中さん:これね。さっき鴨さんに、自分の言葉でちょっと説明するとどうですかって聞いたら、鴨さんこう仰ってたんですよ。

いいかお前ら、とりあえずヤフーでググっておけ.100

「自分視点ではなく自分ですら他人という感覚」。客観性ってことですよね。

鴨さん:あの、何だろう。例えば田中さんが死んだとするでしょう?

田中さん:元気や。

鴨さん:田中さんが死んでも、「その間に田中さんは単にどっかに行っちゃってるんですよ」というのとそんなに変わらない。

燃え殻:うん。

鴨さん:だから、「田中さんの話をしている時は、田中さんがどっか遠くに旅に出たのと割と同じじゃん。」っていうことなんですよ。それが、自分が死ぬとその話ができなくなるから、生きてるのと死んでるのでその差があるように見える。でも、自分も田中さんだと思えば...

(ここで鴨さんも、言葉も、静止画のように止まった。)

鴨さん:あんま思いたくない。

(会場:爆笑)

田中さん:なんや!俺やったら嫌なんか!!

鴨さん:だから他人と同じように自分を扱うと、人が死んでるのとそんなに変わらない。

燃え殻:僕、鴨さんがそういう風に思えたのは何でなんだろうなってすごい思ってて。

1月末に作家の爪切男さんと新宿でトークイベントがあって。そのイベントをやるって言った時に、「私は、そのトークイベントに行けなくなりました。」っていうDMが僕に来たんですよ。イベント前日だったんですけど、その人、癌が見つかって。ステージ4の松竹梅でいう一番上だと。「明日からモルヒネなんで行かれません」って言われたの。

それでどうしようって考えて、翌日、イベントの前にその病院に行ったんですよ。怖がりの極地だからスルーできなかったの。そこで、「今日はこういうことを話します。」って。それは本当にくだらない話だから、「来なくて大丈夫」って話をしたの。「何か質問ある?」って聞いたら、「何かください」って言われたから、俺、その時に持ってたくだらない古本屋で買った本をあげたんです。

その後に、その本があまりにもつまらなさすぎてやべぇと思って。俺、もう一回その彼女のところに行ったの。僕より歳上の女の人だったんですけど。その本を「もう3周しました」みたいなことが書いてあったんだけど、3周するような本じゃないと思って。あまりにもくだらないから。だから、古本屋とかで色々買ってもう一度持って行ったんですよ。これの方がいいんじゃないかって持って行った。その彼女は、去年の末に亡くなっちゃったんですけど。

爪切男さんもそれですごい考えちゃって。僕ら2人新宿で、その話をしんみりしようぜって話をしたの。生と死の話。

このことで、俺、死ぬってことがでかすぎちゃって。もうマジで悲しみが半端ないんですよ、今。それで、生きることと死ぬことっていうのは幡野さんの話。これ、嫌われちゃうかもしれないけど言うね。俺、幡野さんを直視できなくて。最初に幡野さんのブログを良いなと思って、リツイートしちゃったの僕だったから。それで糸井さんが「良いじゃん」って話になった。

田中さん:はい。

燃え殻:で、そこから俺は鴨さんに何度もその相談をしたことで、鴨さんはさっきの答えを言ってくれたんだけど。幡野さんがそういうような状態だって知った時に、僕、会えなくなっちゃったんですよ。幡野さんに。だから、みんなでネパール行くっていう話の時も、僕は絶対行かれなかった。「一緒行こうよ」って言ってくれたんですけど。

田中さん:俺、しつこく言ったけど来なかったもんね。

燃え殻:行かれなかったんですよ、僕は。

僕なんてネパールに一生行かないかもしれないけど、最後なのかなって思いながら朝一緒にミルクティー飲むとか。そういうのが俺はなんかできないんですっていう話を鴨さんにしたの。そしたら鴨さんが、「そんなに燃え殻さんが言うみたいに、生きることや死ぬことってそんな変わらないよ」って。鴨さんは事故したこととかがすごい大きなことだと思うんですよ。僕はいじめられたとか何とか言ってるけど、それは生死に関わることじゃないの。ネットで言うところの「逃げろよ」で逃げられればいい話なんですよ。でも、逃げられないそういうような状態の人を見た時に、俺、言葉がなくて。

その時、一緒に旅行に行ったひろのぶさんとかはどこに光を当てて生きているんだろうって思うと、「その人が生きる尊厳とか一番大切に生きてるんだな」って。僕はネパールの記事を全部読みながら殆ど反応できなかったんだけど、彼が撮ってる写真だったりとか、彼とこういう風にしたっていうのがいっぱい書かれていて。そのユニットだったりとか二度と起きないかもしれないんだけど、それをそういう視点で切り取るっていうのは永田さんも古賀さんも含めて、僕はすごく尊敬してるんで。その人達が、「そうやって言葉にするんだよ」って教えられた気がしたの。僕は参加できなかったから。

僕は本当に劣るんですよ。そこに関して怖くて怖くて仕方がなくて。鴨さんが、「生きることと死ぬことはそんなに変わんない」って言っても、うちの母が今癌で放射線治療をしてるんですけど、俺もう本当に。どういうカタチであれ生きて欲しいって思っちゃうのね。それはネットの中で会って、ネットの中で亡くなっちゃった僕の会ったこともない人もいるんですけど。「いつか一緒に仕事したいね」って言ってた人とかで亡くなっちゃった人もいる。俺、そういうものに対しての整理整頓の仕方がまったくわかんなくて。だから、本当に肩書き作家みたいなことは絶対言えなくて。それは、僕が言葉をそんなに知らないからだと思う。

だから、ひろのぶさんとか鴨さんにこうやって会うのはすごく自分の人生にとっては本当に勉強になることで。皆さんに会うことも、本当に勉強になることで。その中で、鴨さんが言ってることとかを受けて、「自分がもし癌になったりとか、周りで本当に大切な人達がそうなった時に、何か言葉をかけたりとか、自分に対しても言葉をかけたりすることが何かあるかな」って思って生きてます。

そんな時に、鴨さんが「生きてることと死んでることはそんなに変わらない」って言ったことによって、俺は少なくとも幡野さんのことだったりとか、その前のトークイベントに来るはずだった人が救われた気がしたの。僕はただ、単純に何か救われたいと思っただけなのかもしれないけど、そういうように言葉がある人間に僕はなりたいなと思って。僕自身、わかってたけど鴨さんに聞きたかったんですよ。

鴨さん:僕、すごい単純な答えしか言えなくて申し訳ないんだけど、「人はみんな死ぬ」っていうだけのことで。ただそれだけ。要するに、みんな生きてみんな死ぬ。それだけのことだから。例えば、幡野さんだったらあと数年って言われてる。余命があってここで終わるっていうのがはっきり見えているだけで。僕らは、ただそれが見えていないってだけなので。もしかしたら明日死ぬかもしれないし。

田中さん:そう。このイベントの帰りに、不幸があるかもしれないからね。

燃え殻:俺ね、そうやって言うのわかってたの。わかってたけど、ちゃんと聞きたかったんですよ。

鴨さん:僕は毎日、寝る前に明日朝ちゃんと目が覚めるっていう確信なく寝てるから。僕、心臓が一回止まってるんですね。だから、心臓の筋肉がすごい弱いくていつ止まるかわからない。だから毎晩寝る前に、「このまま明日目が覚めないかもな」って思ってるので死ぬことが地続きなんですよ。

燃え殻:鴨さんの事務所に行って3.4時間2人で話をしてた時も、鴨さんは今の話をしてくれて。僕は何しろ怖がりだから幡野さんも、母も、自分自身が亡くなるのも怖い。でも、「そこは、そこなんだよ」って。そういうようなことを知ってたから俺は聞くし。俺、また鴨さんに知らないふりして聞いちゃうんですよ。「鴨さん、俺ね、死ぬの怖いんだよ。俺の周りの人達が死ぬのも怖いの。」って。で、「どう思う?」って聞いちゃうの。

(ここで真剣に話す燃え殻さんを余所に各々食べることに集中する2名)

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燃え殻:僕、同じ本読むのすごい好きなんですよ。「これこうなるな」って思いながら読むのが好きなの。それと一緒で何度も鴨さんに聞く。鴨さんは何度も答えてくれるから。俺が生きてる間に、何度も「怖い怖い」って言おうと思ってて。鴨さんやひろのぶさんや周りの人達が誰が亡くなるかわかんない。でも、「大丈夫だよ」とか「なんか、そんなに変わんないよ」とか。なんか大丈夫なんじゃないかなっていう風に、その時人に言えるかもしれないし、言ってもらえるかもしれない。そういうことをしないと、僕は少なくとも生きられないんですよ。そうしてわかってることを何度も聞かないと駄目で。

それは無理矢理じゃないけど鴨さんが書いた本で言うと、インターネットに出てることなんて何もない、何も解決してくれないんですよ。鴨さんと僕が2人で話した時は、今とはちょっと違う言い方をしてたんです。でも、今日こうやって皆さんと話をしてるから鴨さんも多少、皆さんといる中の僕として話をしてくれているんですね。それで僕もこうして聞けるから、そうして色んなパターンでね、僕はなだめられながら...

鴨さん:子どもか!!!!!

田中さん:なだめられながら。

燃え殻:なだめられながら生きるの。押すけどね。(お酒の注文ボタンを押す)

鴨さん:死ぬのが怖いってなんか4歳とか5歳の。

(「怖いの、俺。怖いの!」と燃え殻さんは子どものように鴨さんへ言い放つ。)

鴨さん:あと多分、死に対する拒否感がちょっと違うのかも。一回、ほぼ死ぬ状態まで行っちゃってるから。「あ、これが死ぬってことなんだな」って。

田中さん:いつ聞いても、「誰でも死にますよ!」と言うからね。「じゃあ、俺も行こうか」って。だから俺はある意味、幡野さんとネパール行くのも鴨さんというクッションがなかったら無理なのよ。俺らみんなそうだと思う。恐らく、医者に言われているように何年かしたら世を去る人と、一回死んでる人っていうのがやっぱ挟まって...

(真剣に燃え殻さんの話を聞いていたと思ったら、田中さんの一言で客席からはささやかに笑いが起こった。)

鴨さん:僕と幡野さんのトーク、結構エグいですよ。

田中さん:めちゃくちゃ。聞いてられない。

燃え殻:青山ブックセンター良かったよね。

鴨さん:2人だけで会話してる時とかもっと酷いですからね。

田中さん:ヤメテーーーーー!!

燃え殻:幡野さんの人生相談って、幡野さんの今の状態があっての人生相談ですよね。だから、それは自分の中では、「あ〜すごいわかる」と思ったし、僕自身も人生相談ってやったことがあったんで...何なの?

(「何なの?」の先には鴨さんがまたもGAPの耳当て付き帽子を被り出したではないか...何なの!?!!(サングラスのせいで何だかこちらを見ているようにまで感じる)

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田中さん:何で被るの。暑いよ今それ。

いや、あなたが「鴨さんしか似合わないだろうと思って、今日GAPで買ってきたんですよ!」と言って買ってきた帽子である。

田中さん:幡野さんの場合は、「あなたの持ち時間は」って決められた時にあれだけ人間っていうのは高速で行動して考えを巡らせることができるんだなって。俺なんかやっぱりだらだらしたいなって思ってるからね...どこかで...はい。ということで今度ウラジオストック行こうって言ってるから、軽く行こう。

燃え殻:はい。

鴨さん:行こうって言ってもさ、全然行かないからさ。

田中さん:そやね。ビビってるからね。

燃え殻:ビビリ。

鴨さん:ウラジオストック、絶対おもしろいよ。

かもさん、東出くんに興味ない

田中さん:はい、燃え殻さん一番酷い質問来ました。「小説ってなんですか?ググってもわかりませんでした」

いいかお前ら、とりあえずヤフーでググっておけ.101

鴨さん:本当に僕もわかんないけど。いろんな人がいろんな定義をしているし、いろんなものがあるから本当に難しい。でも1つはやっぱり、ちゃんと誰かが言葉にして書き留めないと存在し得ない何かを形として留めるというか。そういう側面は1つあると思う。

田中さん:俺は小説書く人じゃなくて読む人だから、読んだ中で思うのは燃え殻さんが最初に言っていたこととすごい関連して。「いじめられてた、死にたいと思ったら空想するんだ」っていう話をしてたけど、そういうものだと思う。人間弱いから嘘っぱちを言わないと、世の中に叩きのめされて、掃除ボックスに入れられて、蹴られるんですよ。

燃え殻さんが掃除用具入れに閉じ込められ蹴られた話については、前回記事で読めます。いじめられた話とは関係のない、鴨さんの発言から取った小見出し【目次】「ここにいる人たちはみんな昆布。」から飛べます。

田中さん:だから、その時に嘘を書いたら、嘘を言えば、それを逆転する瞬間はあるってこと。みんなの中で物凄く逆転しなくても、自分の中だけでも逆転するかもしれない。俺は創作、訳わかんないしできないから、日常会話で嘘を言うことで実現してるんですわ。俺は生きて毎日「カワウソはラッコになる」とか嘘を言い続けることが、俺の小説なの。毎日、嘘を言っている。

燃え殻:それで生きながらえ?

田中さん:嘘しか言わない。

(会場では笑いが起こっていた。そう、砂糖も最近こうして書くことで田中さんと過ごす時間が増えてくる中で気づいたのである。「え?ホンマ!?」この感覚に陥った時は嘘であるとようやく気づき始めた。本当に嘘しか言わない人間、居てます。

田中さん:だって嘘を言っていないと、人間なんて正直に全部言ったら、女の人は化粧してないだけで世の中に叩きのめされるし、俺は自分の体重をバラしただけで叩きのめされるわけやから。でも、嘘をついて松坂桃李やって言うことで、俺は桃李として今生きてるし。みんなも俺のこと桃李と思ってるし。こういうことですよ。

(「どういうこと?」会場は爆笑の渦に巻き込まれた。桃李の偉大なるパワー。はっ...!意識していなかったのに桃李と書いていた!!

燃え殻:時空が歪んでましたね。

田中さん:だから俺は生き方が創作です。でも、基準は嘘をつくということ。小説は嘘だからね。

燃え殻:うん。

田中さん:燃え殻さんが小説を書くと、「これは、どこからが嘘なんですか?」って聞く人がいっぱいいる。

鴨さん:全部嘘に決まってるじゃん!!

田中さん:その時に俺、燃え殻さんがある人に言われた言葉として「そうか!」と思ったことがあって。「どこからが希望なんですか?」って。「創る」っていうのは、そういうことだよね。

燃え殻:うん。未来は変えられないんですよ。でも、過去は変えられるって僕は思っていて。過去なんか、どんどん偽造しちゃえって思うんです。「俺さ、こんなことがあったよ。」「だから今、ここにいるんだよね。」嘘でもいいじゃないですか。そうしていろんなことを言って生きながらえば良いと思うんですよ。でも、未来はどうなるかわからないですよ。「過去は変えられないから未来に向けて頑張んなきゃ」みたいにみんな思うけど、俺は過去は偽造できるし過去は変えられるって思っていて。それが僕の中では小説。一方で鴨さんを見ていると、「俺それでいいのか?」ってすごい思うんですよ。僕は鴨さんの小説っていうような捉え方で言うと、本当に1ジャンルでしかできないのかもしれない。それでも、鴨さんとそれで話ができるのであればそれでもいいかなって思いながら小説っていうようなもの、小説って言い張ったものを書いてます。

田中さん:それとまったく同じことをフランスの外人部隊に居た時に思った。あの時は、毎日、アフガンで人を殺しながら同じようなことを考えてた。

燃え殻:磯丸水産で聞きましたよ。

田中さん:まあ、改ざんってそういうことやからね。それがちょっと面白かったり、「え!ホント!?」って言われるギリギリのところを現実と変えて行くんですよ。

燃え殻:うん。

田中さん:だから言われるんだよね。燃え殻さんも、「これ、実話ですか?」「どこまでが本当ですか?嘘ですか?」とか。それはキワのところにあるから。でも、そのキワが現実を変えて行くんだと思う。

燃え殻:僕、知り合いのミュージシャンと話した時。その人が自分で詞を書く時に、「嘘書いちゃうから嫌だ」って言ってて。「俺なんか嘘ばっかり書いちゃうよ」って言った。「それはもしかしたら第三者とか全然知らない誰かにとっては希望かもしれないから、自分が本当のことだけ言うっていうよりも、誰かにとっての嘘だったりとか自分にとって希望みたいなことを書けばいいんじゃないかな」っていう風に僕は言ったことがあって。多分それは、僕が小説を書く唯一の動機なんですよ。自分の過去だったりとか「自分がこうだったら良かったな」っていうことに、真剣に取り組みたいし、真剣に改ざんしたんですよ。

田中さん:過去を、真剣に改ざんした。

燃え殻:真剣に改ざんしたい。改造したいの。あの時に誰も助けてはくれなかったし、あの時にこんなことは起きなかった。でも、そういう風にしたかったの。小説にも書いたんですけど、教科書ビリビリに破られたことがあって。それを、「ストリップの女の人がセロハンテープで貼ってくれた」っていうことを書いた。本当は、自分で貼りました。でも、「誰かすごい綺麗な薄着なんかの女の人が、自分のことを誰よりもわかってくれて。朝になったらビリビリに破られた教科書をセロハンテープで貼ってくれていたなんてことがあったらいいな」って子どもの時に思ったんですよ。それを体現化したかった。だから、それは心の中では本当なの。それは、事実よりも本当なんですよ。だから僕自身、そういう小説や歌が好き。誰かの人生と繋がっている嘘とか、誰かと嘘をつかざるを得なかったことで繋がっているものが、表現として何か意味があるなって思うんです。

田中さん:それは小説に限らないよね。だって、過去の悲しい気持ちとか出来事を真剣に改ざんしたいって気持ちがなかったら、アイアンマンなんか生まれるわけないもん。そうでしょう。スーパーマンだって、生まれないですよ。

燃え殻:うん。

鴨さん:僕、まったくそこに興味がない。

燃え殻:だろうね。だから、鴨さんとかわからないんですよ。

鴨さん:自分の過去とか、自分の未来とか、どうでもいい。

田中さん:わかるわ〜。

燃え殻:俺はある種、鴨さんが本当に羨ましくて。「俺、こういう人本当に羨ましいな」って。鴨さん、何にも興味ないんですよ。

鴨さん:そう。

燃え殻:前に、インタビューか何かで会田誠さんが言ってたところを会田さんが「これ俺が言ったことにするのやめてもらっていい?」って言ってたんですよ。でも、そうすると成り立たない。そしたら鴨さんが、「俺でいいよ」って言ったんですよ。そんなことないじゃないですか!!

田中さん:デタラメじゃないか!!

燃え殻:そんなことってない。会田さんだって、「ちょっとそれはなかったことにしてくれ」って相当なことだったんですよ。それでも「別にいいよ」って言ったの、この人。鴨さんはこういう風に言ってるし、「最終的にはやっぱり自分のことが可愛いんでしょ」みたいに思うんですけどマジで投げ出すんですよ。鴨さんも、ひろのぶさんも、「最終的に自分が面白かったらそっちに転んでいいよ」っていう大人が僕は社会に出てから会うことが何人かあって。糸井重里って人もそうですけど。

田中さん:酷いよね。

燃え殻:酷いの。その何人かの人達は誤解もされるけど、俺は、こういう面白い大人が居たんだったら良かったって思って。今生きられるのとか、平然とこうやってマイクの前で話すのとかもそうなんですけど。「こういう人たちがいるから別にいっかな」って思うの。そういう人たちが居なかったら本当に辛いですよ。俺。今、東出くんのことずっと思ってますから。

(勢いよく話し続けた先にまさか東出くんが出てくるとは思いもよらず、会場では爆笑が起きていた。ここから燃え殻さんは東出くんに向けて話し出した。

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燃え殻:ひろのぶさんとか、鴨さんとか、どうにかして会った方がいいよ。いろいろあるけどね、大丈夫ですよ。俺、鴨さんと2人で話した時なんて、東出くんの倍ぐらい酷いこと話したもん。「これはひくよね...」くらいの話ですよ。でも、「まあ、そんなこともあるんじゃない」って。そんなこともないよって話を、「そんなこともあるんじゃない」って言ってくれるんですよ。で、なんかその...

(東出くんへ向けて熱を帯びて語り続ける燃え殻さん。東出くんはこの記事を読んでくれているだろうか、大丈夫ですよ。

鴨さん:いや、興味ないのよ。

燃え殻:ない!!でもね、その興味のなさが、人を救ったりするの。だって、みんな興味ないのに蹴ったりするじゃないですか。

鴨さん:興味ないくせに親身になるのがすごい嫌なの。

田中さん:あーーーー。

鴨さん:興味ないから興味ないって。

燃え殻:でもそれがね、本当ね、鴨さんのね...

(燃え殻さんと鴨さんの声が被り始め、各々言いたいことを発言し出していた。新手のハモりなのだろうか。)

鴨さん:めんどくさいじゃん。

燃え殻:みんなで東出くんをぶっ飛ばしてるじゃないですか。それも、「ぶっ飛ばして良い」ってなったんですよ。「良い」ってなってるからぶっ飛ばしてるんでしょ。なんか俺、それが嫌なの。その熱量がないのに。熱量があったら良いですよ。東出くんと何かあった女だったら、「私って言ってたじゃない!」って言って良いと思います。でも、そうじゃないじゃん。そこが鴨さんだったら、「それどうでもよくね?」みたいな話ですよ。そうしていかないと物事って回っていかないのに、そこで引っかかってぶっ飛ばすって。それは一番つまらないことだと思う。

田中さん:東出昌大って東大出じゃなかったんだね。俺、「東大出のまさしくん」ていうのをこう入れ替えた芸名にしたんだと思ってた。違うんだね。

燃え殻:トイレ行きたくなって来た...

田中さん:行って来い!しゃべるだけしゃべって。酔っ払いやろ!!

燃え殻:酔っ払ってます。

鴨さん:僕ね、根本的に他人に興味がないんですよ。

田中さん:ないね。

鴨さん:うん。まったく。

燃え殻:他人に興味ない人が近くにいると本当に助かりますよ。だってみんな興味あるじゃん。「ちゃんとしなさい」とか「これしたの?」とか。そんなことばかりなのに、鴨さんは何にも興味ないの。

田中さん:でもね、燃え殻さんもないよ。俺、わかんの。Twitterの使い方でわかんの。自分から他人に絡んでいく人は人に興味があんのよ。俺も鴨さんも燃え殻さんも、言いたいこと言って人から何かあったらちょっと返事はするけど、何にもないところTwitter開いて誰々が何か言ってるから「それはね...」って。ないでしょ。

燃え殻:ない!どうでもいい!だってわかんないもん。

田中さん:俺ね!今、燃え殻さんのことわかる!!早くおしっこに行きたい。

(これはお客さんも皆思っていたことだろう。燃え殻さん、早くおしっこしてきてくれたまへ...)

かもさん、桃李がよくわからない

田中さん:じゃあちょっと不在の間に、最後の質問。俺からの質問を2人に、最近面白かった本とか、映画とか。

いいかお前ら、とりあえずヤフーでググっておけ.103

田中さん:燃え殻さんは映画『パラサイト』が面白かったとかあったんですけど、どうですか?酔ってる人は大体ネタバレするので振りません。絶対される。俺は早く観たいんだから。俺はね、『仁義なき戦い 広島死闘篇』が良かったです。これですよ。

ここで会場のスクリーンにはまたもや仁義なきのムービーが流れ、何が何だかわからない一同はとりあえず皆黙って観ていた。

田中さん:これやね。いやもう最高ですよ。声に出して読みたい日本語。これ東映がステッカー出してますからね。

「云うなら、あれらはおめこの汁で飯食うとるんど」

いいかお前ら、とりあえずヤフーでググっておけ.109

ここで改めて存分に『仁義なき戦い 広島死闘篇』について語った田中さんの話は省略させて頂きます。「見てください。」現場からは以上です。映画『パラサイト』に話を戻そう。

燃え殻:登場人物のある男の人の目の前で、パーティーが開かれるんですよ。「今日、突然パーティーやるから来ない?」みたいな感じで。そしたら、そこに来ているみんながそのパーティーに慣れてるんですよ。パーティー慣れしてるの。僕、この前、『キン肉マン40周年記念』っていうのがあって行って来たんですけど。これ本当に言いづらいんですけど、そこで、牛丼を吉兆とかが作ってるの。

(会場:えーーーーーー!)

鴨さん:吉兆、牛丼もやるんだ。

田中さん:違うわ!!違うやろ!

鴨さん:ごめん。

燃え殻:本当に謝って欲しいわ。そこ、もうすごいんですよ。その華やかさたるや。来場者に、「特別非売品」って書いてある金と銀のテリーマンとキン肉マンのキンケシとか色んなものを渡したり。もうそこら中に有名人達がいっぱい居た。俺、まったく居場所がなくて。爪切男さんと俺2人で「居場所ないね」って言って。でも、そこでみんな平然とパーティー慣れしてるんですよ。俺、パーティーに慣れてる人達っていうのが日本にいるんだと思って。「あ〜お疲れ〜!」みたいな。で、芸能人の人がね、言いづらいんですけど...

鴨さん:言っちゃおうよ。誰もTwitterに書かないよ。(興味ないのに何故か暴露させたがる鴨さんとここに書いている私)

田中さん:パーティー慣れね。パーティー慣れの映画なんだね。

燃え殻:そう。『パラサイト』って映画はね、パーティーが始まった時に登場人物のある男の人がそこに居た金持ちの女の子に、「俺さ、この場所に馴染んでる?」って言うの。その人はめっちゃ貧乏なんですよ。そこで女の子は「え、なんで?全然大丈夫だよ。」みたいなことを言うんだけど、彼はそこで違和感をすごい感じるんだよね。何て言うのかな。嘘をついてそこに...

鴨さん:割と確信的なこと言うね。それ、テーマよ!?

(この時点で私はまだ『パラサイト』を観たことがなかったけれど、後日観賞した際にはここで酔っ払って半ネタバレしている人が言っていたシーンを意識せざるを得なかった。そしてこちらの話は後日、燃え殻さんのSPA!連載『すべて忘れてしまうから #058 』に掲載された。ここでの話がどんな風に書かれたのか是非ご一読アレ。)

燃え殻:ハタから見たらそれこそ、「誰もお前のことなんてそんな思ってねえよ」って話なんですよ。でも、自分はわかる。俺はこの世界を見たことがない。で、なんかその違和感みたいな...え、なんでこの話してるんだっけ?

鴨さん:『パラサイト』が最近面白かった映画。

酔っ払いに的確に回答する鳥さんを見て何故か2人の会話が成り立っていることが不思議に思えてきた。この時点で燃え殻さんの話にちょいちょいコメントする鴨さんがどことなく大阪のおばちゃんに見えてくる砂糖であった。)

燃え殻:そういう自分の中の違和感が一個一個積み重なっていく感じが、「わかる。」と思って。キン肉マンの吉兆の牛丼とか。なんかね、キン肉マンは吉兆の牛丼じゃないわけじゃん。

田中さん:おかしいよね。𠮷野家だよね。

燃え殻:そう、𠮷野家。でも、吉兆の人が作ってるんですよ。もう全部が全部コーティングされてるの。でもそんな悪口言えないですよ。でもね、違和感しかないの。その時に、「俺たち何なんだろうな」って爪切男さんと一緒に話してた。それが『パラサイト』とすごい繋がったんだよね。

田中さん:見ます見ます。

鴨さん:『パラサイト』はそれがメインのテーマ。

田中さん:まあ、そういうパーティー。俺は桃李として主役だから慣れてるけども。

燃え殻:桃李がよくわかんない...

(「桃李」としてパーティー慣れしている田中さん、「桃李」に頭を抱える酔っ払いの燃え殻さんを見て客席からは笑い声が漏れた。)

会場から、かもさんにきいてみよう

田中さん:「桃李がわかんないそうです!」ということで、ここでせっかく来て頂いた方の質問をちょっとお伺いしたいなと。どなたかいらっしゃいますか?あ!じゃあ一番前の!!

質問者1:浅生さんに聞きたいんですが、しゃべったことを忘れるというお話と本の中でアイデアを膨らませてる時に頭の引き出しに入れるという。覚えている部分と忘れてしまう部分って何か意識していますか?

鴨さん:うーん。難しいですね。すごくメモも取るんですよ、忘れちゃうから。いっぱいメモも取るんですけど、1回ちゃんと発火させたニューロンはもっかいすぐ発火し易くなるというか。「自転車に1回乗れるようになると、何年経っても乗れるようになる」っていうのに近いと思うんです。1回通る道筋さえ作ってしまえば、そこは通り易くなるみたいな感覚。忘れてはいるんだけど、道はちゃんと残ってるというような。

質問者1:話してるだけじゃなくて、手を動かして書いたからこそ通る道?

鴨さん:そんな感覚ですね。

質問者1:ありがとうございます。

会場から、田中さんにきいてみよう

質問者2:田中さんに聞きます。

田中さん:俺?

質問者2:大阪で一番美味しいカレー屋さんはどこですか?

田中さん:あのね、僕、後藤ひろひとさんとダイノジ大谷さんといつも映画のイベントやるんですよ。その時に質問で「田中さんにとって好きな映画ベスト3って何ですか?」って言う人は、映画ファンじゃないんです。そんなのいっぱいあるから。この3つに選んだりベスト1っていうのが苦しくて苦しくて。だから、もし落としてしまったら、その店はどんなに傷つくだろうと思うんですよ。僕の中で。

(会場は皆、クスクスと笑っていた。映画イベントの話から途中ベストオブカレーを選ぶ話に擦り変わっているではないか!それも相手の気持ちまで考えている!!)

鴨さん:まあ、ここ(会場)キーマカレーです。

田中さん:最高です!

(会場:拍手喝采!!)

田中さん:ちなみにデイリーに食べてるのは、『インデアンカレー』です。はい、それはソウルフード。

【参考資料】
『インデアンカレー』についてはこちらの記事を強くおすすめします。
読んだらあなたも...

田中さん:では次。髪触っただけ?でも髪触ったついでにどうぞ。「李下に冠を正さず」って知ってます?桃の成っているところで冠を触ると、桃泥棒に見えるっていうね。今その状態です。今、触ったから、はい。

鴨さん:李下って梨じゃない?

田中さん:李(すもも)ですね!まあ、桃李っていうくらいで「李」には詳しい。

会場から、燃え殻さんにきいてみよう

質問者3:あの、横浜から来たんですが...

田中さん:おー!ありがとうございます!!あっ、遠いところ、他にいる?遠いとこから来られたって方。えー!!!!!どこから?「千葉?」どこから!?「札幌?」えーーーー!!!!!ありがとうございます!!他にいらっしゃいます!?近畿以外のところから来たっていう。どちらから?「私は大分なので、今日、新幹線と特急と最後車で到着予定時刻は朝の4時。」えー!これから帰るのが!?ありがとうございます!!もう、燃え殻付けますよこれ!ありがとうございます!!横浜からの方、ご質問を。

質問者3:燃え殻さんの小説に出てくる横浜のエクレア会社。あの工場は実在していて横浜でお仕事されてたんですか?

燃え殻:本当は、横浜の新羽ってところがあって。

質問者3:新羽踏切?

燃え殻:そう!あの辺だったの。黄金町ってところに僕はずっと住んでて。黄金町ってもう売春宿みたいなのがいっぱいあってね。そこで売春やってる人とかみんな外国の人達で、色んな料理をご馳走になりました。大好きでした。それこそさっきの過去の改ざんの話だけど、そこの話を書きたくて自分が住んでた黄金町にエクレア工場を持ってきた。エクレア工場に居たのは本当です。

質問者3:ありがとうございます。

田中さん:『火垂るの墓』、知ってますよねみんな。野坂昭如の小説。小さい妹を連れて空襲の食糧もない中逃げ延びる。でも、段々食糧がなくなって妹のために一生懸命尽くすんだけど、最後死んで悲しいっていう話じゃないですか。皆、『火垂るの墓』のアニメ観て泣くでしょう。その後、野坂昭如は『わが桎梏の碑 』っていう小説を書いて「あれは全部嘘だった。」って言うんだよ。妹は死んだ。なんで死んだか。自分が妹の食べ物を取って食ったから、妹が餓死したの。お米がこれだけしかなかったら、妹よりも男の子の自分の方が先に食っちゃったから、妹が衰弱して死んだんですよ。あれは、過去の改ざんだよね。

燃え殻:ああ。

田中さん:でも、それを書いたからって『火垂るの墓』が酷い嘘っぱちってことにはならない。それがあって、『火垂るの墓』があって、両方すごいなっていうことなんで。『わが桎梏の碑 』はもう手に入りにくいんですけどまたあったら是非買ってみてください。

燃え殻:いいね。

田中さん:そうなのよ。フィクションと現実の関係っていうのは、常にそういうものだと思います。鴨さんの興味のない領域だけど。

鴨さん:そうね。本当にそう。過去とか小説っていうのはまったく関係ないから。

田中さん:でも、鴨さんは1作毎にやっぱり違うことをやってて。

鴨さん:発注だから。

田中さん:そう。俺、いっつも言うの。プロとは何かって。発注されてないのに発信したい人はおかしいんですよ。発信は趣味。俺だってTwitterで毎日発信しとるわ。それを単に発信と言ったら良いですけど、それは遊びじゃないですか。楽しいからやってる。note書く、ブログ書く、良いですよ。でも、それはお金と関係ないしミッションでもない。例えば、誰かが浅生鴨っていう人を見て「この浅生鴨で儲けたろうか」っていう人が居ない限り、それは仕事じゃないんですよ。だから、次、『言われたことだけ、やりなさい。』っていう本、僕書きますから。

(会場では「ハッ」と気づかされたような顔をする人から田中さんの次回作『言われたことだけ、やりなさい。』に期待する人まで、拍手と爆笑の嵐が起きていた。)

●●さんから、質問が来ています

田中さん:古賀さんからちょっと質問が来てました。

何を言おうこちらのイベント。実は、『嫌われる勇気』著者である古賀史健さんも登壇予定だったのだ。サプライズだったことから当日までもちろん知らされていなかった。当日別のイベントの時間が押してしまい会場には来られなかったのだが、今、ここにはいる。これが過去の改ざん。と、いうことで古賀さんからの質問に回答求ム!!

いいかお前ら、とりあえずヤフーでググっておけ.120

古賀さん「次回作の予定は?」

鴨さん:今、長編が3つと短編集が1つ、あと新書が1つ。同時進行しててどの順番になるかちょっと予想もつかないんだけど。長編の1つはなんか、女子をめっちゃ応援するもの。

田中さん:鴨さんが?

鴨さん:うん。

田中さん:これがプロってことなんだよね。発注が。

鴨さん:今、やっぱり女子ってなんだかんだ言っても、損してるじゃないですか。で、ちょっと自信なくしてる人も多いっていうのをめっちゃ応援できる。「女子がんばれ」みたいな。

(燃え殻さんは横で笑っている。鴨さんの、「やっぱり女子って...」「損してる」「自信なくしてる」という言葉に砂糖も思わず吹き出してしまった。鴨さんは発注されれば女子だって応援できる。女子としてめっちゃ頑張れそうだしめっちゃ読みたい。

鴨さん:もう1個は、ど純文学の家族もの。あと、すごい変な超長編。多分、1,200枚くらい。

燃え殻・田中さん:えーーーーー!!

鴨さん:でも、多分3年くらいかかると思う。

燃え殻:いや〜、すごいっすね。

田中さん:はい、燃え殻さん!

燃え殻:今書いてる『yom yom』の連載。あと、色んなものが有りになってる世の中で子どもがね、好きじゃないんですよ。これダメでしょ、言っちゃ。子猫の動画が嫌いなくらいダメじゃないですか。なんかね、あんまり好きじゃないの。俺、飼ってた犬との別れも悲し過ぎて飼えなくなっちゃって。自分は父親とも仲悪くて。もう何も認めないんですよ。とにかく認めない。僕が小説書こうが何しようが認めない。何なら書いたことによって更に認めない。それで、その子どもが嫌いな大人が何日か11歳くらいの女の子と暮らさなきゃいけなくなっちゃったっていう小説を書こうと思っています。僕は、鴨さんとまったく違う人生で。モノを書くってことに関して恐らく3つくらいしか生涯でやらないと思ってるんです。もう1個は、

僕が高校生の時に、25歳の英語の先生が居て。その先生がエロ本に出てたんですよ。うちの高校はダメな高校で、不良の女の子が不良の男と付き合っててね。その先生のエロ本に出てた殆ど裸みたいなグラビアを掲示板に貼ってたの。そこに先生が来るんですよ。で、「先生、何か貼ってあります」って不良の女の子が言うの。

そしたら先生が、ガシャガシャってやったわけ。英語の先生だからヒアリングで赤いラジカセ持ってたんですけど、「私は今、25歳です。」って。「皆さんが、25歳になった時に、健康で、幸せであって欲しいと思います。」って言うの。ヒアリングのカセットテープを取って、自分のポーチからその頃はウォークマンをガチャっと開けて。カセットを入れてね、再生したの。それがビートルズの”Let It Be”だったんですよ。みんなヘラヘラしてたんだけど、そこでシーンってなったわけ。クラスが。不良な奴から真面目な奴から全員が、ビートルズの”Let It Be”を聞くっていう体験があって。トラウマみたいに残ってるの、それが。

僕は25歳の時に五反田のスナックでテレビ局の人達に水割りいっぱい作ってたの。そこでフジテレビのプロデューサーの人が、そこのホステスさんのお尻触りながら歌歌ってました。「お前さ!いくつになったんだよ!」ってマイク越しに言われたの。で、俺「25です。」って言ったの。その時は『3年目の浮気』か何かを歌ってたんですけど、俺、その時に、あの25歳の時の先生が。

その先生はその後辞めちゃうんだけど。不良の女の子だったりとか、それを見て「え、どうなんだろう」って思ってた僕とか、後ろを振り返って「あの先生だよね絶対。」って言った男とか、その不良の女と付き合ってた不良の男とか。その人達が、25歳になった時にどうなったのかっていう小説を俺、書きたくて。

そのスナックで、「俺、25歳です。」って言ったら、「あーそうなんだ。お前もう25か。」とか言いながらいきなりそのプロデューサーが、”Let It Be”歌うみたいな。その時に、ドカーってあの教室の時に戻るみたいな。それで、あの時の不良の女の子とかが何でもない25歳とかになってるんですよ。モノマネ歌手とかなってて。

鴨さん:今、あらすじを話してるの?

燃え殻:話してるの!

田中さん:良いの?そんなしゃべっちゃって!!

燃え殻:なんかそうしたいの!それで、その25歳で辞めた英語の先生と誰かが再会してね。俺はそれを書きたかったんだけど、その先生に「その時すみません」って謝ったら、「そんなことあったっけ?」って忘れてる話にしたいの。僕らにとってはトラウマなんだけど、彼女にとっては通過点でしかなかったっていうような話にしたくて。なんかいろんなことあるじゃないですか、今。誰かは強く思ってるかもしれないけど、それはお前だけだよって。だから、東出くんにも俺は言いたいわけ。なんか凄いね、全員が死ねって思ってるけど色々あるから。色々あるんだよ。色々あるよみんな。あるの!

(もう一度東出くんの画像を貼っておこう)

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(鴨さんは横で、「東出くんて誰?何?」といった様子でボソボソと呟いている...)

燃え殻:わかんないでしょ!俺は憂いてるの!!

鴨さん:なんかあったの?

燃え殻:あったの!!

田中さん:東出くんのことでネットで燃え上がっててなんか嫌な感じなの。

鴨さん:あーそうなの。

田中さん:杏ちゃんを庇うのと、東出くんを責めるのがすごいの。

燃え殻:いや、わかりますよ。でも、色々ありますよ。だって、言えることなんてそんなの一部じゃないですか。

田中さん:俺、唐田えりか好きやし。

燃え殻:え?そこ?

田中さん:大好き。

燃え殻:ね、良いよね。ってそういうのじゃない。

鴨さん:だから次はそういうやつを書きたい?

燃え殻:どういうやつ??

(この人達、いったい何を話してるのか)

燃え殻:でもね、その3つくらい...

鴨さん:決まってるわけではないの?

燃え殻:あ、もう決まってて。

鴨さん:だからもうやるんでしょ。

燃え殻:そう、それは多分やるます(もはや呂律がおかしい)。でも、僕はそれぐらいしかやらないです。それがお二人とは全然違うところで、本当にオーディエンスなんですよ。たまたま一緒に、鴨さんとかひろのぶさんとかに俺がかまってもらってるっていう風に思ってて。これはもう拷問されても言いますけど...本当に思ってるんですよ!だから、それくらいのことを自分はやって、あとはオーディエンスとしてレモンサワー飲みながら。鴨さんも、ひろのぶさんも、70になっても80になっても多分ずっとこういう感じなの。でも、きっと僕はそうじゃないから。「あ、あの時、一緒に居られたのはよかったな」って思うんですよね。なんかね、本当にそう思ってるの。

田中さん:帝国ホテルのパーティーに行って一番威張ってるんでしょう。「ちょっとパーティー慣れてきた〜?」とか言って。「田中ちゃ〜ん」とか。

「ちょっとパーティー慣れてきた〜?」って、どんな台詞やねん。

燃え殻:そんなことないです。

田中さん:ということで、鴨さんの本。僕としては、鴨さん書いてる時はずっと「これでいいのかなぁ」「頭の中でモヤモヤしていることを、僕はこうやってます」って言ってたように物凄い極私的なことを書いてます。それがみんなにとって真剣に方法論として役に立つ本だと思うので、是非書いて感想をアップとかしてくれたら「こんな感想あるのか」とか僕も嬉しいので読んで頂きたいと思います。

鴨さん:読みたいことを...あっ、違!

田中さん:書けばいい。

鴨さん:だから僕は、ググらない。

田中さん:違う!!

田中さん:俺が書いたのは、『メモの魔力』です。

このマッドなコントは何なのか。とにかく会場は拍手喝采の大笑いで真冬にも関わらず暑い、暑過ぎる。)

田中さん:それでは最後に、鴨さんから一言。

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鴨さん:えっと、自分の頭の中を書くということはすごく難しいことで。「自分が何を考えているのかを客観的に捉えようとすると、そっちを考えちゃうんで、今考えてることが止まっちゃう。」っていうすごい複雑なことをやりながら書いたので。でも、何だろうな。役に立ちたくないって思って生きてるんですよ。だから、上手く役に立てないで欲しいっていうか。これを使って役に立たないで生きてもらいたいから。だから、これを役立てずに役立たないで欲しい。

田中さん:何も言ってないやん!

鴨さん:はい。

田中さん:はい!ということで、今日は、浅生鴨さんと燃え殻さんに来て頂きました!!司会は田中泰延でございました!ありがとうございました!!

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「ありがとうございました!!!!!」と会場は拍手喝采のフィナーレを迎えた。

読者の皆さん、どうでしたか??今回は砂糖の自己紹介も登壇者の紹介も省略したにも関わらず2万数千卍。なるべくというか、殆どご本人達の言葉を書き記したので訳がわからなかったと思います。でも、それで良いんです。良いんです。東出くんにもいろいろあったみたいやし。この記事もどうか役立たずに、ただ愉しかったなと思って頂ければ幸いです。

では最後に、おまけのイベント参加者のツイートを流して行きましょう。よくわからなかったイベント内容も、実はこんな素敵な内容だったりするんです。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

「え?最後にアレないの?アレ??」

あります。「特別付録」、あります。

<特別付録>

砂糖のイベントレポお馴染みのコーナーとなった(!?!!)特別付録。今回は、なんと....

なんと!イベント後のアフタートーーーーーク!!

今回のイベントに登壇された御三方と、イベント後にお好み焼き屋さんへ行って参りました。『カウボーイ・サマー 8000エイカーの仕事場で』著者であり、レザーショップ『スナワチ』を大阪で営むお馴染みの前田将多さんもご一緒に。

かもさん、もやし担当になる

田中さんはおしぼりで顔を拭くなり、「イベント中にレモンチューハイを両手に持ってる人初めて。」と燃え殻さんに言った。彼曰く、今回のイベントは燃え殻さんの体目当てのイベントだったそうだ。たしかに薄暗いライトの下で語る燃え殻さんはnoteに文字数はない。

それどころか食べ物から視線を田中さんに移すと、何やらお好み焼きにかけるマヨネーズを片手にそのままマイクのように話始めているではないか!!骨伝導まであと少し!!!こちら奇跡の一枚を撮り忘れてしまったことが大変心苦しいのだが、鴨さんから素敵なお話を伺えたので胸を撫で下ろしそのまま文字数は足りています。

その前に、曖昧ながら田中泰延氏がお好み焼き屋さんにて頼んだメニューを紹介しよう。

【メニュー】
・キムチ
・とんぺい焼き
・キムチと野菜と肉を炒めたもの
・ステーキ(もやし炒め付き)
・お好み焼き
・焼きそば

【チーム構成】
チーム桃李:田中泰延、前田将多、浅生鴨さんの事務所の方
チーム鳥:浅生鴨、燃え殻、砂糖塩

この鉄板界のスタメン達が各チームに次々と登場する。店に入る前から鴨さんは、(イベント中に枝豆を食べ過ぎて)「お腹いっぱい」だった。私が所属するチーム鳥では、もはや燃え殻さんと私で上記の品数をこなして行くしか道はなかった。この鉄板を囲む私たちは今、チームなのだ。

最初にキムチが来た時。鴨さんがキムチに手を伸ばしたので私は次々と他の料理が来る中、鴨さんの分だけお皿に分けていた。顔を上げると燃え殻さんはレモンサワーに留まらず、田中さんと赤ワインまで開けているではないか。チーム鳥、果たして大丈夫なのか。途中、鴨さんの箸がギブアップと言わんばかりにひっそりと止まった。「僕、お腹いっぱいだからもやしだけ食べる。」と彼は言った。怒涛に料理が運ばれる中、もやし担当に名乗り出たのだ。キムチを目の前に置いた自分を後日、この記事で悔やむこととなる。

かもさん、本屋が好き

「本屋が好き。」という鴨さん。本の値から書店に残るお金についても話ながら、「書店を応援したい」のだと言う。彼は面白い書店員さんが居ればその土地へ会いに行くようにしているらしく、FUKKOツイート旅でもたくさんの本屋さんが登場していた。そんな鴨さんのツイートを見ていると、書店さんのURLを貼っていることがしばし。本もネット経由ではなく書店から発注するように案内している。小説家としても、ねこ社員達とネコノス書店を営んでいる鴨さんも、素敵だ。

ホームページは昔の匂いがする上、クリックのカーソルが鴨になっており「クリックが合っているのか曖昧」なところも素敵である。ねこ社員たちの素顔だって見れてしまうのである。

そんな鴨さん。小説を書く時は、「結末も登場人物も決めずに書いている。」と言う。「コントロールはしておらず、(妄想の中で)見たものをそのまま書く。」と言っていた。よく小説家の方々が「言葉を使って人の頭の中に絵を描く」という言葉の桃李(とうり)なのだそう。燃え殻さんは、小説の中に「自分の中に近い人」を書くのだと話す。

鴨さんが考えていた『だから僕は、ググらない。』の初めのタイトルは、『妄想クリエイティブ』。皆、この場で初めて知ったようだった。鴨さんは、出版社から初めに出されたタイトル案『僕はググらない。』を見た時に、「ググらないわけではないし『だから僕は、』を加えて欲しい」とこの1点だけ加筆してもらったのだと話していた。

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まさに、『だから僕は、ググらない。』(本書の内容)が反映されたタイトルになったようです。毎日の中にちょっぴり面白い発想をもたらす本、忘れていた妄想が引き出しの奥からこんにちはしてくる本。本屋で見たら是非手に取って開いてみてください。読み易さと面白さに驚きます。ルックスも中身も、子どもの読書コーナーに置いてあってもおかしくない本。黄色の本です。

『だから僕は、ググらない。』

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「こちらの面白い御三方の、今すぐ読める記事は?」と聞きたい方。いるでしょうね。

田中泰延さん浅生鴨さん燃え殻さんの記事は是非、ご自身でググって読んでみてください。素敵な記事がたくさんあります。ここに載せようものならば、決してこの記事を読み終わることなどあり得ません。

最後になりましたが、新刊『だから僕は、ググらない。』を出版された浅生鴨さんの写真を貼り付けておきますね

最後の最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

また、どこかで、お会いしましょう。


「サポート」とは神社のお賽銭箱のようなもので、意気込みを念じておカネを投げるともれなく砂糖におカネが入るシステムです。