それでも生きる(3:手術)
病院に到着すると、応急処置をする部屋にストレッチャーで運ばれ、ベッドの上に移動をすると、4人くらいの人が常にベッドの周りに立っていて、腕の状況を調べるのと、私の個人情報や事故の状況の聞き取りが、同時進行で行われた。
部屋の壁際には、5人ほど、医師になったばかりか、あるいは学生さんと思われる若い人達が立っていて、これから行われる治療のメモを取ろうとしている様子だった。
しばらくトイレに行く事ができなくなるため、治療を始める前に、自然に尿が排出できるように、尿道から膀胱に