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「イベント」を100回以上、企画したら手に入った「意外なモノ」


「仕事はなにをなさっているんですか?」という質問に、

いつも、一言で即答できない自分がいる。

その時々でやっている事が違うからだ。

「肩書き」も特にない。

自分はいったい何者なんだ?と

考え込んでしまう時期も正直あった。

私は「設計士です」、「消防士です」、

「デザイナーです」、「不動産」

一言で職業を言える人を羨ましく

思う事もあった。

今、思えば笑えてきます。

ただ、もう「肩書き」はなくても

いいかな。

「こういう事お願い出来ませんか?」

依頼主の方から相談を受けて、

それが仕事になっていくという流れが一番多い。

だから、まわりの人が僕の仕事を

決めている感じもしたりする。


【『面白そう!』それ以外に特に理由はない】


7、8年前から、仕事のメニューにもない事への

依頼を受けるようになった。

ラーメン屋なのに、ショートケーキつくって

もらえませんか?と依頼がくるようなもんだ。

僕は10年くらい前から、毎月のようにイベントや

講演会を企画してきました。

とにかく、面白い事をやるのが

楽しくてしょうがない。

それはイベントに限らず、面白いと思う事は

やってみようという感じでいろんな事をやった。

たぶん、これからも同じような感じだと思う。

『面白そう!』それ以外に特に理由はない。


【副産物がついてきた】


面白い事やイベントを次々こなしていくと

狙ったわけでもないのにある「副産物」がついてきた。

イベントをやるには、企画をたてて、

人を集めなければならない。

当然、当日はすべてを仕切って運営するし、

ウェブでの集客、チラシの作成、告知方法、

キャッチコピーや伝え方、行動心理、

セミナーであれば、どう、次のビジネスに繋げていくかの

戦略などの知識が必要となってくる。

プロの方にお願いする事もあるが、

基本、動画の撮影も自分でやる事の方が多い。

SNSやYouTubeのノウハウも必要不可欠。

その都度、自分で調べたり、本を買ったりするが

それでも不十分な時はセミナーやスクールを受講する事もある。

気が付けば、全体的なスキル、ノウハウ、経験が

上がっていっていた。

勉強して、実践、勉強して実践。

さらに様々な専門家の方々を

お呼びしてセミナーの企画を100回以上しているので

当たり前のようにその専門分野の方の話を聞く機会が多くなる。

毎回、個別コンサルを受けているようなものだ。

いや、セミナーやコンサルの場では言えないような事も

個人的だからこそ、言える事も多々ある。

「新里さん、本当はこっちの方がいいんですよ。
 ただ、セミナーや公けではさすがに言えないんですよ」

というような話を聞くのは日常茶飯事だ。

有名な先生方から直接、打ち合わせの時、

食事や飲みの席などで話す事で知らず知らずのうちに

ノウハウは蓄積されていく。

講師とイベント主催者は同じ目的を共有する仲間であるし、

僕自身、講師でもあるので分かるんですが、

「主催」してくれる人は本当に有難い存在なんです。

距離が近いからこそ、凄く人間関係が深まる。

通常、セミナーに参加すれば講師の方と知り合えるという

メリットがあるが、人間関係の深まりという観点からいうと

主催者とはその比ではない。

しかし、主催者はもの凄い責任と重圧、労力、

金銭的なリスクを負うものである。

反面、それ以上に「得るモノ」の大きさは計りしれない。

事実、僕はイベントを主催して数回に1回は赤字を出している。

泣きそうなくらい大赤字を出して事も当然ある。

あんなに努力して赤字。

「想像出来ます?」

仕事を何か月も頑張って、頑張って、

苦しい中、頑張って、

給料日にお金をもらうんじゃなくて、

お金を支払うのと同じです。

結構、メンタルにやられます。

でも、誰のせいにも出来ません。

主催するというのはそういう事です。

全責任を負います。そうじゃなきゃ、主催してはいけないです。

ただ、その中でも皆が楽しそうにしていて、

「また、企画してね」と言われると

すべての苦労が吹っ飛びます。

そして、また、次の企画を考える。

毎回、準備段階では、

「もう絶対企画なんかしない!」と思っているのに、

懇親会などで参加者の笑顔と

「ありがとう」の言葉に

今までの大変さを忘れてまた、企画する。

それを10年間くらい繰り返してきた感じです。

でも、そんな性格に生まれた事を

結構、有難く思っているんですよ。


【振り返ってみて】


そんな事を10年間も繰り返していると

いろんな分野で凄い専門家になった訳ではないですが、

どの分野でも専門家の方と結構、対等に話が出来ます。

こちらは現場を知っているので自信があるんです。

気が付けばどうやったら人が集まるとか、

どうやったら商品が欲しくなるかに加えて

冒頭であげたスキル、ノウハウ、経験が

全体的に底上げしていたんです。

全体が見えるといろんな連携が出来るようになります。

全体的なプロデュースも可能になるんです。

ちょっと話を聞くと、それは売れない、

それは人が集まらないが即、分かります。

でも、一番の財産は専門家の方との繋がり。

膨大な人脈です。

それなりの人脈があると、マッチングも容易となり、

プロジェクトを開始する際のキャスティングも

あっという間に出来てしまいます。

紹介も増え、情報が自分を

経由して行きかうようになります。

つまり、「情報の発信」「情報の収集」が可能となります。

「情報」は大きな価値を生みます。

**本物の情報はネットからではなく、
「人」からくる事を本当に実感しています。
**

その「情報」もその人との繋がりの深さで内容が

変わってきます。


【「肩書き」は必要ないかな】


もはや、僕の肩書きは自分でも分かりません。

ないんです。業種が。

でも、業種や会社名で選ばれるより、

名前で選ばれたい。名指しでお願いされたい。

「自分」という「看板」を持つ事がこれから、

大事になってくると思っています。

どんなに大きな会社の看板を借りてても

看板がなくなった瞬間、

「看板なし」になってしまいます。

大きな看板と同時に自分の看板も持つべきです。

「自分の看板がない」

それは今の時代、不安でしょうがないですよね。

どんなに「大きな看板」もいつ、なくなるか

分からないですからね。

「業種・業界」自体がなくなって

しまうかもしれない時代ですから。

面白い事をやる。人がやらない事をやる。

そうすると、面白い人達が自然と集まってくるし、

必要な情報や仕事は向こうの方から

やってきます。

だって、いつの時代も

みんな「面白い事」を望んでいるし、

関わりたいとも思っているはずですから。

まだ、イベントの主催をした事がないという方は

主催してみてはいかがでしょうか?

今の時期はオンラインイベントに

なるかもしれませんね。

僕自身、日々、「オンラインイベント」

勉強をしています。

オンラインイベントの企画をする人は

まだまだ、少ないので

逆に大きなチャンスとも言えると思いますよ。









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