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【ハンコの自販機】2021年が終わる間際にハンコを作ることになった件。
「やべーッ!?認印を押して無いじゃん?!急いでハンコを作らなきゃ!(汗)」
過ぎ去った今年のクリスマスにボクは「書類作成」に追われていた。
大量の白い紙に黒いインクをひたすら染み込ませていく。
机の上で真っ白な書類たちが宙を待っていたのだ。
これが本当の「ホワイトクリスマス」だよな〜(汗)
と訳のわからないことを思いながら作業に没頭していった。
ボクは書類を書いたりまとめたりする「事務作業」が本当に苦手なのだ。
ブログを書いたり、ラジオで喋ったり、自分なりに言葉を綴ることは好きだ。
だが、どうしても形式ばった書類を書くのがどうしても好きになれない。
そんなことを何度も思いながら、なんとか完成させることができた。
今回は、親や兄弟に書いてもらった書類もあったので、準備が本当に大変だった。
大急ぎで書類をまとめて車に飛び乗って走らせた。
クリスマスが終わる前に、書類一式を提出しなくてはいけなかったのだ。
だが、途中であることに気づいてしまった。
急いで書類袋を開けて中身を確認したらゾッとしてしまった。
結婚して苗字が変わった妹の印鑑が押されていなかったのだ。
今回は「ハンコの自販機」について語っていこうと思う。
それではヒアウィーゴーーーッ!!!
①ハンコに対して意味を見出せない時代。
まず、ボクは「ハンコ」という存在自体がものすごく嫌いだ。
パソコンやスマホが普及して、様々なことがペーパーレスとなっている。
そんな時代にハンコを押さないといけない理由が全くわからないのだ。
昔勤めていた会社では、書類に確認のサインをすることが多かったので、しょうがなくハンコを使っていた。
だが、今となっては社内チャットでPDFを一斉送信しろや!と思う。
ちょっと前のニュースで、役所仕事の中で「脱ハンコ」という動きがあった。
ボクからすると「そんなの当たり前だろ?!まだやって無かったのか???」と驚いてしまった。
あと、認印という考え方もよくわからない。
銀行などで使う「実印」はたった1つしか無いという証明に使うのでまだわかる。
だが、「認印」は普通に偽造できるし、そこらへんのお店でも売っていたりする。
ならば「サインで良くね?」とも思うが、サインを書いた上で印鑑も求められるのが書類というやつだ。
社会全体で早く「脱ハンコ」の流れが加速するといいな〜と思っていた。
しかし、今回の書類準備で、妹の印鑑が押されていないという衝撃的な事実が発覚した。
こんなことを考えているボクが、まさかの2021年が終わる間際にハンコを作ることになってしまった。
しかも、みんなが浮かれているクリスマスの日に、時代に逆行することになるとは・・・。
②ハンコを探すもどこのお店でも見当たらない苗字。
大急ぎで家族と相談した結果、苗字が該当するハンコをなんとかお店で探すことになった。
妹曰く、該当する苗字のハンコは百均やダイソーにあるよ〜とのことだった。
妹はクリスマス当日だったので、旦那さんと旅行に出掛けていた。
なので、妹にハンコを持ってきてもらうことは不可能なのだ。
幸いにも提出時間まで余裕があったので、ハンコが置かれているだろうお店をひたすら回った。
しかし、どこにも見当たらなかったのだ・・・。
どうやら旦那さんの苗字はボクの地元では珍しいらしく、取り扱っていない店舗が多かったのだ。
時間が差し迫っている中で、愕然としてしまった。
しかも、クリスマスということがこのトラブルに輪をかけてきた。
今年のクリスマスは土曜日だったということもあり、ハンコ屋さんが開いていなかった。
さらに「脱ハンコ」が求められる中で、ハンコ屋さんの店舗数は減っていっている。
「あ・・・。これはダメかも・・・(汗)」
と冬真っ盛りだというのに、冷や汗がジャバジャバと出てきた。
最悪の場合は、書類受け取りのスタッフさんに事情を説明して、認印だけ後日にしてもらえるか相談しようと思った。
今更だが、この中で誰が悪いかと言われれば「ボク自身」だ。
ボクがもっと前から書類を準備してれば、こんなに慌てることは無かった。
余裕をもって、妹の書類をしっかりと確認すればなんの問題も無かったことだ。
「本当に事務作業の能力が無さすぎるな〜(汗)」と反省したものだ。
そんなことを考えていると、ある記憶を急に思い出した。
「ドン・キホーテに『ハンコの自動販売機』があったんじゃね???」
③ハンコの自販機を求めて0.00509259里(20メートル)。
まだ時間はギリギリ大丈夫だったので、これまた大急ぎでドン・キホーテに向かった。
ちなみに、「ハンコの自動販売機」があることをなぜ知っていたかというと・・・。
「令和の時代に『ハンコの自動販売機』って誰が使うんだ?」と小馬鹿にしていたからだ(汗)
あの頃のボクを全力でビンタしてやりたいと思ったものだ。
だが、その瞬間に小馬鹿にしていなければ、記憶に残っていなかっただろうから悩ましいところだ。
まさか、ハンコの自販機を小馬鹿にしていた癖に、ハンコ嫌いのボクが使うことになるとは・・・。
人生は不思議なものだな〜とあらためて思う。
そして、ドン・キホーテに到着した瞬間に再びゾッとする出来事があった。
ハンコの自販機があったはずの場所に、なにも無かったのだ・・・。
嘘だろ?!と思わず目を疑ってしまった。
床の感じだと自販機の跡が残っていたので、確実に存在していたことは間違い無かった。
もしや売れなさすぎて、撤去されてしまったのだろうか。
と思ったが、ただ設置場所を変えただけだった(笑)
店員さんに聞くと、20メートル先のサービスカウンターに移動したとのことだった。
やっと見つけた「ハンコの自動販売機」に心底ホッとしたものだ。
④10分で作成できるハンコの自動販売機。
使ったことがなかったので、説明部分をよく読んでみることにした。
すると、イメージしていたものと全然違うことに気づいた。
ボクのイメージでは、飲み物の自販機のように大量のストックがあると思っていた。
だが、そうではなくて、レーザーを使ってその場でハンコを作るものだった。
めっちゃハイテクじゃん?!と心底驚いた。
とりあえず、タッチパネルで指示に従ってハンコ作りをスタートした。
まず、ハンコを作る前に土台となる「棒」を選ぶ必要があった。
黒い棒や木目調の棒などの種類があり、500円のものから数千円するものまであった。
まさにピンからキリまでの価格帯があることに驚いた。
とりあえず、一番安い500円の棒を選び、次に書体を選ぶことになった。
6つの書体から選ぶのだが、ハンコによく使われている書体は「古印字体」というものだった。
デザイナーをやっている時に様々な書体に触れてきたが、「古印字体」という書体があることは初めて知った。
他にはイラストやキャラクター専用の書体があり、誰が使うんだろうと不思議に思った(笑)
もちろん古印字体の書体を選び、次に太さや位置の調整をおこなった。
工程としてはこんなもので、あとは10分ほど待つだけだった。
様子を見ていると、「ヴィーン」と鳴り始めてレーザーで彫っている音が聞こえてきた。
タッチパネルにはプレビュー画面が出ており、どの部分を彫っているというのが表示されていた。
10分経って下の取り出し口から完成したハンコが出てきた。
確認してみると、削りカスが少し付いていたが非常に良い出来栄えだった。
そして、これってハンコ屋さんヤバくね?と思ってしまった。
ただでさえも「脱ハンコ」が叫ばれている現代で、レーザーを使って10分で作ってくれるならそっちの方がお手軽だ。
しかも実印対応もできるらしく、それをワンコインで作れるならハンコ屋さんに行く必要が本当に無くなってしまう。
時代はどんどん進んでいくし、どんどん変化していくのだとあらためて思い知らされた。
もしかしたら、顔認証・指紋認証・虹彩認証などが普及する可能性もある。
いずれ、この「ハンコの自動販売機」も本当に撤去される日が来るのだろう。
早く「脱ハンコ」をしろよ!と思っていたが、街にあったハンコ屋さんが一切合切無くなり、ハンコという文化が本当に無くなることを考えると少し寂しい気持ちになった。
そんなことを思い出した今日この頃だった。
ちなみに書類は無事に提出できたし、不備も一切なかったとのことだった。
来年はハンコを押すことの無い1年であって欲しいと心の底から思った。
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