【我が闘争】蜂に4箇所がっつり噛まれた件。
「ッぎゃぁぁｚぁーーーッ！！！痛ッ！イッたーーーィッ！！！」
たったいま、ボクは蜂に胴体を四箇所「噛まれた」。
刺されたのではなく、明らかに噛まれたのだ。
梅雨の終わりが近づき、夏本番をいよいよ迎えようとしている時期にガッツリ噛まれた。
「あんの蜂めッ！見逃してやったというのに恩を仇で返すとはッ！！！」
あまりの屈辱に、恩を与えた我が矜持は地の底まで落ちたのだ。
こうなれば、気の済むまで我が闘争にお付き合いいただこうではないか。
そう思い、おもむろに文明の結晶である「我が電話」を取り出し、人類の叡智へとアクセスするのであった――――。
①蜂との邂逅
あれは今から約1ヶ月前のことであった。
我が誇り高き趣味である「洗濯物」を干していたことであった。
今年は例年よりも梅雨が長引いているため、晴れ間が極端に少なかった。
溜まりゆく洗濯物に辟易としながらも、ジメッとした恵みの雨に耐え忍びながらも、僅かな晴れ間を待ち望んでいた。
雨が連日降りしきる中、1日中晴れるという僥倖が巡ってきた。
「今だーーーッ！！取りかかれーーーッ！！！」
異臭を放つ洗濯物を抱え、効率良く段取りを組み、愛用している浄化の坩堝（洗濯機）を起動させるのだった。
そのさなか、嫌な音がかすかに聞こえてきた。
「ブーン・ブブブ・ブーン。ブーン・ブブブ・ブーン。」
ヤツだ。
昨年の夏ぶりだろうか。
互いに厳しき冬を乗り越えた我が宿敵。
「蜂」だ。
いや、正確にはヤツの一族であろう。
ヤツの種族は、末端にいる兵士の寿命は1ヶ月〜3ヶ月だ。
司令系統にいたっては、所属する一族にもよるが1年〜3年だ。
生意気にもホバリングして、こちらの様子を伺っているではないか。
そうか。もうそんな時期か。
ヤツが出現するということは、真夏の突き刺すような陽射しもそろそろなのだろう。
②初戦は完勝・・・ゆえの油断。
ヤツが現れるということは、近くに陣地を張っているはずだ。
そこで次世代を担う兵士を育成しているだろう。
次世代を育成することは喜びだ。
国力とは若い息吹が巻き起こす風である。
勢いがあればあるほど、万難を吹き払うことができる。
だが、それは我が理想と共に歩むときのみである。
相対する存在の場合は「脅威」となるのだ。
我が理想を脅かす存在ならば、将来への憂いを排せねばなるまい。
まずは陣地の索敵からだ。
なにごとも戦の始まりは「情報戦」だ。
ここで闘争自体の勝敗が決まると言っても過言では無いだろう。
索敵を始めること数分。
見つけるには見つけたのだが、昨年の陣地と目と鼻の先にあるではないか。
あまりにも無防備だったため、なにかしら策略でもあるのか疑った。
だが、考えるだけ無駄なのだ。
やるべきことは唯一つ。
将来への憂いを排することだ。
急いでホースを持ってきて、ヤツの陣地を水攻めにて急襲した。
このまま放置すると、陣地の拡大を許してしまうことになるのだ。
さらには、ヤツらは毒性の槍を持っているため、我々への命を問わない特攻の危険性がある。
残酷ではあるが、これが闘争なのだ。
我が身を守るためにも、一切合切の全てを洗い流した。
そして、初戦は完勝したのであった。
大量の水によりヤツの陣地は崩壊したのだ。
だが、油断してしまった。
ヤツを取り逃がしてしまったのだ。
いや、正確には我が温情により、見逃したのであった。
③深夜の単独特攻と暗殺未遂。
そして今日なのだ。
たったいま、ヤツは牙を向いてきた。
文字通り「牙」を我に突き立ててきたのだ。
今日は久々に深夜の散歩へと繰り出していた。
長引く梅雨ではあるが、雲と雲の隙間が一瞬だけあらわれる。
そこを狙い撃ちし、単身一人で陣地を出るのだった。
それがまずかった。
ヤツに狙われるスキを与えてしまった。
気晴らしも済んで、我が書斎へと向かった。
四畳半の書斎であり、寝室であり、我の全てだ。
机に向かい、本日書く予定の随筆をしたためていた。
随筆とは、出来事に対して思考したことを記すが、応援してくれる方々への我なりの手文なのだ。
この手文を通して、応援してくれる皆への感謝とエネルギーを贈っているつもりだ。
人生とはままならぬことも数多ある。
だが、我が随筆を通して、
少しでも人生に挑み闘争する気概になれば、これ以上の幸せは無い。
そんな想いを抱きつつ、
長き付き合いの椅子に腰掛けた瞬間に異変が起きた。
「ブーン・ブブブ・ブーン。ブーン・ブブブ・ブーン。」
ヤツだ！そんな！まさか我が聖域まで侵入してくるとはッ！！
急ぎ周囲を見渡すがどこにも見当たらない。
その瞬間に、ふと背中に違和感が走る。
まさか！？と思った瞬間に、ヤツの牙が襲いかかってきた。
服の中に入り込み、腰回りの肌を直接噛んできたのだ。
突然の出来事によって、我が思考は超加速していた。
ひとまず服を脱がねばッ！！と司令を出す。
だが、肉体の反応が遅れていく。
さらにヤツは容赦なく牙を突き立ててきた。
そして、合計四箇所を無残にも噛まれてしまったのだ。
激痛が身体を駆け巡る中、取り出したのは文明の結晶である「我が電話」だ。
おもむろに人類の叡智へとアクセスする。
人類の叡智が導き出した対抗策が出てきた。
手に持つのは最新式の化学兵器「ゴキジェット」だ。
名称による誤解が生じているが、実はヤツにも効果絶大らしいのだ。
というよりも、ほとんどの昆虫に効果がということだ。
昆虫に対する成分に「ピレスロイド」というのがあり、これによりほとんどの昆虫への殺虫効果がある。
恐ろしい化学兵器を生み出す人類の叡智には背筋が凍るものだ。
化学兵器を投入した直後に、ヤツは恐ろしい羽ばたき音を鳴らしていた。
だが、宙を飛ぶことも無くホバリングすることも無かった。
ついに、長いようで短かった我が闘争に終止符が打たれたのであった。
おそらくだが、翌年も翌々年も互いの矜持をかけて争うことになるであろう。
だが、嫌悪があれど、同程度の敬意を払うべき相手だ。
これは生存競争なのだ。
残酷であろうと、互いに生きるために戦っているのだ。
これこそが、ヤツとの我が闘争の歴史だ。
我らの闘争はこれからも未来永劫続いていくことになるだろう。
我が闘争：第二部・序章・第三節・第一項 完
④現代訳：【我が闘争】蜂に4箇所がっつり噛まれた件。
「ふぅーーー・・・。変な文体のせいで余計に疲れたった（笑）」
ということで、今回の件を簡単にいうとですね、
「蜂の巣を洗い流したら、逆襲されて腰回りを四箇所噛まれた」って話です。
深夜に大騒ぎしながらも、マジでブチギレておりました。
しかも、激痛が走ったんですよね。
そりゃ服の中で暴れまわって、四箇所噛まれたんですからね。
でね、意外だったのが、ゴキジェットが蜂にも効くらしいんですよ（笑）
名前からしてゴキブリにしか効かないのかなーと思っていたのですが、ググってみたら蜂にもバッチリ効くらしいんです。
というよりも、昆虫全般に効くみたいですね。
実際に噴射してみると、本当に効いたんですよね（笑）
今まで実家では専用の殺虫剤を使っていたのに同じ効果なんかーーーい！！！と思わず突っ込んでしまいましたよ。
まだ梅雨は明けていませんが、これから夏がやってきます。
虫がわんさか出てくる時期ですねー。
困ったときはゴキジェット一本でゴリッと解決できそうです。
今回の記事で伝えたいことは、
「ゴキジェット最強ッ！」ということでした（笑）
今日はそんなことを書き遊んでみたかったこの頃でしたッ！！mm
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