【心の万有引力】ひき合う孤独の力

「万有引力とは、ひき合う孤独の力である。」

この一文に20歳のボクは、
「なんだこれは?!」と心底シビレました。

万有引力の関係性を、
人との関係に例える「比喩力」すげー!!と。

さて皆さん、谷川俊太郎さんの
「二十億光年の孤独」という詩をご存知でしょうか?
先程の一文はこの詩から出てくる言葉です。

短い詩ではございますが、
膨大な情報や様々な関係性を
「ギュッギュ」と圧縮した言葉で紡がれた
とんでもなく素晴らしい詩でございます。

あまり「詩」というものに
馴染みの無いボクがとても感動した詩でもございます。

今回はボクが気になった「詩」
勝手に紹介する投稿の第二弾でございます!

※ちなみに第一弾はこちらでございますmm

ボクなりに「ほぇ〜!!」と感動した部分を
まとめていきたいと思います!

それでは、ヒアウィーゴーーー!!!

①詩の紹介:二十億光年の孤独

「二十億光年の孤独」
谷川俊太郎

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或はネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ

万有引力とは
ひき合う孤独の力である

宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした

②この詩が描かれた時代を遡ってみる

さて、読んでみた皆さんは、どう感じました???

こちらの詩はですね、
現在89歳の谷川俊太郎さんが
20歳という若かりし頃に出した詩らしいです。

ちなみに、14歳前後には第二次世界大戦の時期です。
つまり激動の時代を生きてきた方なんですね。

この詩はそこから6年後に出された訳です。
映画やドラマなどで描かれる戦後の時代に
出されたことを想像してみると、
また違う味わいをボクは感じました。

どういうことかというと、
なんの知識を入れずにこの詩だけを読んでみると
「時代感」を全く感じなくないですか?

③時代を超えていく作品の共通点。

この詩が最近書かれたと言われても
なんの違和感も無かったんじゃないでしょうか?

それって、めっちゃ凄くないですか?(笑)
文体とでもいうのでしょうか、
何十年もの時代を超えて、
時の流れを耐えきるだけの
洗練された言葉がある証拠だと思います。

昔、どこかで聞いたのですが、
流行りの音楽ってありますよね?

イントロ聞いて
すぐに「80年代だ!」「90年代だ!」って
わかったりしませんか?

それって、音楽のプロから言わせると
その年代ごとの「流行りのベース音」というのが
あるらしいんです。

逆に時代を超えても聞かれる名曲というのは、
その「流行りのベース音」が無い場合が多いらしいんです。

この詩の魅力は、
その話にとても似ているなと思います。
それを20歳の頃に書くとは驚きですよね(笑)

④【解釈1】「二十億光年の孤独」とは?

さて、ボクなりの
この詩の解釈をしていきたいと思います。

まず、タイトルの「二十億光年の孤独」について
気になったので調べてみました。

どこかで語っているとおもっていたのですが、
意外と明文化されていないんですよね。
すると面白い解釈が出てきました。

1:1950年代には20億光年先までしか観測できなかった。
2:20億光年先に地球によく似た惑星が見つかった。

どちらも面白い捉え方ですよね。
おそらく「1」じゃないかなと思われます。
でも、面白いのでどちらでも良いのかなと思います。(笑)

ボクは「20歳の頃に書いたからかな?」とか
思っておりましたwww
凡人的捉え方です(笑)

⑤【解釈2】地球と火星の関係

この詩の構成をみてみましょうか。

まず「地球」「火星」が対になっており、
各々が自分の星で眠ったり・起きたり・働いたりしております。
でも、地球人である「ボク」
火星人がなにをしているかわからないんです。
でも、妄想はしております。

その火星人の暮らしを
「ネルル」「キルル」「ハララ」
表現するのは語呂が秀逸ですよね(笑)

そして、どちらもお互いに仲間を欲しがっております。
いや、正確にはですね
地球人である「ボク」が知らないはずの火星人も
「そう思っているのは確かなはずだ」
言い切っているだけなんですね。

言い切れるのって不思議ですよね。
まるでなにかの「法則」でそうなってしまうことを
わかっているような表現です。

⑥【解釈3】法則という「理」の力

そこで出てくるのが「万有引力」です。
すべての物質は引力を持っているという法則です。
その法則が人と人を繋げる力なんだと
例える発想が凄すぎます(笑)

そして、「宇宙はひずんでいる」んですね。
これも結構面白い表現なんですよ。

「重力」というものを説明する際に、
ゼリーで例える話があるんです。

「空間」というゼリーがあったとして、
その中に「ボール」を無理矢理ねじ込んだら
どうなると思います?

今まで「ボール」が無かった「空間(ゼリー)」に入れると、
そりゃ、ボールを押し出そうと「圧」がかかりますよね?
それを「空間のひずみ=重力」というらしいんですよ。
(うる覚えなので、間違っていたらすいません><)

ひずみがあるから、圧がかかるんです。
ひずんでいるから、求め合うんです。

さらに、宇宙はどんどん膨張しております。
詩の表現ではなく、
実際に宇宙は膨張しており、
ビッグバン以降ずっと宇宙は拡散し続けております。
そして、どんどん孤独になっているんです。

ほっといたら勝手に離れていくから、
不安になってしまいますよね。

このように、
実際の宇宙の法則をしれっと入れており、
人同士の関係にも似たような法則があるように
表現しているんですね。

⑦【解釈4】明文化しない「関係性」

ちなみに気づいておりますでしょうか?
実はここまで「火星人」は一切出てきていないんです。
あくまで、地球にいる「ボク」の考えなんです。

だからこそ、20億光年の「孤独」なんだと思います。

そして、最後に「くしゃみ」をするんですよ。
皆さん「くしゃみ」をするときは、どんな時でしょうか?
普通だったら、寒いときじゃないでしょうかね?

でも、この詩はですね、
ずっと「対になる関係」を描いてきました。

となると、誰かが自分の「噂」をしているから
「くしゃみ」をしたと思いませんか?

「地球人」であるボクの「噂」をしているのは
一体誰なんでしょうかね?

もしかしたら、
今も「ウワササ」しているかもしれません(笑)

詩を解説するのは野暮。

この短い詩にこれだけの関係性を描いているのって
めっちゃ面白いと思いません?!

ボクなりの解釈をまとめてみましたが、
いかがでしたでしょうか?

自分なりの解釈を
お伝えさせていただきましたが、
あくまで「ボクの解釈」です。

「解説」ではありません。

ボクにいろんな詩を教えてくれた友達が
教えてくれたのですが、
「詩というものを「解説」するのは野暮だよ。」
という言葉をくれたんですよね。

なるほど!確かにな!と思いませんか?

どう感じたかを語り合うことは良いけど、
詩を「こうだ!」と決めつけることは
とてもつまらないですよね。

せっかくいろんな人がいるんだから、
その人ならではの解釈を聞いた方が面白いと思います。

皆さんが捉えた感想や解釈を
是非教えていただきたいものです。

そんなことを思いながら、
僕は思わずくしゃみをするのでした。

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