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「しょせん他人事と思えたら、理不尽と闘えるかも?...課題の分離...」心に浮かんできた言葉(026)

こんにちは「てると大吉」です。写真は「初雪カズラ」という蔓草。猛暑なのに初雪?と調べたら、春から秋にかけて葉の色を変え、最後は紅葉するようです。毒性もある。大吉、食べたらダメだよ。

さて、知人が話した「自分勝手にルール変更する理不尽な上司」のことを、今日はアドラーの「課題の分離」の視点から考えてみたいと思います。

青年に対して哲人は言います。

哲人 およそあらゆる人間関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むことーあるいは自分の課題に土足で踏み込まれることーによって引き起こされます。課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。

『嫌われる勇気ー自己啓発の源流「アドラー」の教え』140-141頁
著者 岸見一郎 古賀史健  ダイヤモンド社 2013.12.120 

本文では子供の教育のことが語られ、親が子に「勉強しなさい」というのは、子供の課題に親が踏み込むことだと言います。なるほど「今、しようとしたのに・・・」と返されて終わることが多い気がしますね。

知人の話を強引に重ね合わせると、「これまでの仕事の仕方は間違っています。今日からはこのやりかたで仕事しなさい」と上司から言われるようなものでしょうか。そこには新しい正義があり、知人の反論は許されない状況なのでしょう。

簡単ではないテーマですが、この夏の*あるドラマの主人公の「しょせん他人事ですから」というドライな言葉もヒントになりそうです。
主人公の弁護士は「他人事」といいながらも、課題を整理し、「で、どうしたいのですか」とクライエントの気持ちを確かめ、寄り添います。課題の分離をさらっとやってのけている感じがしました。

*(「しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~」
           テレビ東京系「ドラマ8」枠で放送中)

知人は「上司が自分の正義を押しつけ、その日の気分で周りを不快にさせている」と感じているのです。課題は上司にありますが、「きちんと穏やかに仕事をしたい」という課題を解決できるのは知人です。

まず、職場の雰囲気を壊しているのは上司の課題であって、自分の課題ではないと切り離す意識が大切でしょうか。そして土足で踏み込まれないよう、極力関わらないことです。(同様のことはnoteの街のみなさんも書いておられました。)

仕事ですから関わりをゼロにはできませんが、こう意識することだけでも気分は変わると思います。そして、上司の立場に立って課題をながめる余裕をもてるようになれば、とりあえず大丈夫かもしれません。

正義と正義がぶつかるときこそ本当は対話が必要なのでしょう。しかし、それができれば世の中からトラブルなんて・・・。そんなことを考えながら書いていたら「メタ認知」という言葉をふと思い出しました。僕も自分のことをちょっと俯瞰して一週間を過ごしてみたいと思います。

今週も読んでいただきありがとうございます。どうかよい一週間を。

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