見出し画像

eito台湾留学1年目を振り返る。


「この一年は自分の中で、考え方と自分との向き合い方に大きな変化があった一年でした。」


一言で言うならばこうなるでしょうか。
でもこのように言葉にしてしまえば平たくなってしまったり、こぼれ落ちてしまうことや、どうしても乗り切らないものがあります。

この「一言ですっきりしたまとめ」の裏には、ほんとにたくさん個々のリアルなエピソードがあって、その中には単なるエピソードで済ませることが出来ないものだってある。

自己嫌悪。悔し涙。1人で抱え込んでしまった時。焦り。
それを乗り越えて嬉しかったこと。楽しかったこと。
まだまだできることがあると思ったこと。

自分の身に起こることすべてが新しかったこの一年目。
とても自分の人生にとって貴重な経験を出来ている時間になっているのではないかと思います。

そんな感覚を忘れないために言語化できたらなと思い、今回のnoteを書いています。また、二年目に取り組みたいことも考えます。
長くなるかもしれませんが、こんな留学生活を送った人もいたんだね程度に読んで頂けたら嬉しいです。


※具体的な振り返りの前にささっと補足を。
僕は現在台湾で大学に通っています。社会学部で学んでいます。
短期の留学ではなくこちら台湾で四年間大学に通います。(なので少なくともあと三年はいます)
という身分の者です。

(忘れてたけど、こんなのも書いてたっぽい。)


具体的に変化したこと

  1. 初めての海外での生活に慣れることができた。

  2. 中国語能力が台湾に来た当初よりも伸びた感覚がある。

  3. その人自分なりの留学のスタイルがあると思うようになった。

  4. 気持ちと現実に折り合いをつけて、一つ一つを積み上げて「今の姿」から進化していこうと思うようになった。

  5. 自分を無理やり変えるのではなく、自分のもつ特性に向き合い、その特性に基づいてそれを生かして行動していこうと思うようになった。


1.初めての海外での生活に慣れることができた。


僕は2022年9月に台湾に来ました。
実はこれが僕の初めて海外に行く経験でした。

住み慣れた日本という環境を離れ、異なる文化・生活様式を持つ場所へ。
楽しみと不安が入り混じっていました。

夏が本当に暑かったり、火の通ったものを主に食べる食文化であったり、バイクが多かったり日本との違いを感じて驚くときもありました。
(これはまた改めて別の文章に書こうと思います。)

そのおかげで日本という国を客観的に見て、どういう国であるのかについての理解が深まったとも感じます。

そのように自分が生まれ育った国と異なる環境でご飯を食べたり、移動したり、バイトをしたりと衣食住を維持できているので、異なる環境でも生きていけるという一つの自信になるのかなと思いました。




2.中国語能力が台湾に来た当初よりも伸びた感覚がある。


海外に来ることは初めてだったので、周りが異なる言語を話す人ばかりという環境に、最初は驚きと新鮮な感覚。同時に緊張や不安がありました。

台湾に来る前に中国語を勉強してから行きましたが、やはり最初は何を話しているのか全然分からなかったです。とてもスピードが速く感じました。

それまで教材や先生のようにしっかり標準的な中国語に慣れていたので、その人の話し方の癖であったり、音と音が繋がっていたり、笑いながら話される、体育館のように音が響く場所で話されるなどなど難しいことは沢山ありました。(今も難しいと感じることあります)

ですが聞く部分に関してはやはり慣れてくるというのが実感です。
沢山聞いているうちにスピードやリズムにはだんだんついていけるようになる。

なので、リスニングに関して今後は聞いて分からない/単語が頭に浮かばなかった音に当てはまる単語をその場で質問してその後聞いて理解できるようにするということをしていきたいと思います。

話す部分に関して、クラスメートはほぼ台湾人なわけで、わからないことを聞くにしても彼らに聞くしかありません。
また授業ではグループワークがあったりとやはり中国語を話す機会は沢山あります。
なのでそれに伴って話したり、どうにか伝えようと調べたり試行錯誤するうちに中国語を話す力も伸びると感じました。
書くことも同様だと思います。

読む部分もそうで僕は社会学部という学部柄、沢山の文章を読みます。
読み終えられないこともしばしばです。
ですがやはり初めよりはスムーズに読めるようになっていると感じます。

やっぱり言語学習は音から学習が効果的だなと、実際に言葉が飛び交う環境で過ごしてみて思いました。そしてまずは量ですね。




3.その人自分なりの留学のスタイルがあると思うようになった。


例えば、留学当初は日本人と関わらない方が良いのではないかという考えがありました。その方が言語能力も向上するし、それが留学なのだと思っていたからです。

しかしある時、僕がとても話しかけにくく壁がある人という風になっていることを知りました。
実際話しかけられても、そっけない対応をしていたと思いますし、自分の中で関わると決めない限り関わろうとしなかったと思います。

確かに言語能力という点では台湾人の学生と関わるのが一番です。ですが僕の中では言語だけ出来ていてもそれを用いて伝えたいこと・やりたいことが無いと意味がないと感じました。

そしてより重要なのは人として理想的とはあまり思えなかったことです。フラットに相手に真摯に向き合うことが出来る人。
そんな人の方が僕はなりたいと思いました。

それから特に壁は作ることなく生活しています。フラットでいようとしています。
(僕の意識としてはです。まだ壁あったら指摘してください、、)

そうしたことでどうして他の留学生が台湾に来ているのかというところに目を向けられるようになりました。そしてそこから刺激をもらい自分も頑張ろうと思えたりもしました。

やっぱりこの場で出会う日本人がこれからどんなことをしていくのかということはとても興味がありますし勝手に楽しみです。(何の立場?笑)
こんな僕ですがこれからも仲良くしてやってください(切実)


会社で働きながらする留学のかたちもある。
学校外の活動に力を入れる留学のかたちもある。
学びに力を尽くす留学のかたちもある。

それはどれも正解なのです。
だから「留学」と言うとパッケージ化されてしまうものがある気がしますが実際は色々なスタイルの留学が存在する。

なので自分がどうしたいか。
何を大切にしてこの時間を使いたいか。

留学は自身の価値観に基づいてデザインするものであると考えるようになりました。




4.気持ちと現実に折り合いをつけて、一つ一つを積み上げて「今の姿」から進化していこうと思うようになった。


留学当初は今振り返ると、どこか焦っていた気がします。
何者かにならないと」という漠然とした思いがありました。
周りにすごい人もいてなおさらそのような思いは強かったと思います。

また、日本の多くの人が持っている、はみ出す者を良しとしない風潮や同調圧力に僕は居心地が悪く、日本を出たという側面もあるのですが、台湾に来るとそんな僕も上手くなじめました。
台湾は日本に比べて自由な雰囲気があるからです。

するとそこで発生するのは、今まで日本では「違おう」とすることがアイデンティティであった自分のアイデンティティ崩壊です。
そんなことも重なり、「何者かになりたい」という意識を加速させました。
(まあ、台湾のその空気感めっちゃ好きなんですけどね)

でもやっぱりある時気づいたんです。
「自分は自分以外の何かにはなれない」
「今活躍している人は積み上げの結果そうなっている。」
たぶんその時は一旦絶望しましたね。

でも絶望しきったのであとは這い上がるだけで、一つ一つを積み重ねよう
始めから凄い人なんてそうそういない。と前向きに思えました。

なので自分の興味に基づいて、冬休みにYMCAのキャンプやキャンパスコレクション台北に飛び込めたのは今学期の良かった部分でしたね。
後にも書きましたが、このように経験してわかることが沢山あったと感じるからです。


あともう一つ僕の中で大きな気づきは、「自身がありのままでいられることは大切だが、それは今のままでいいということを決して意味してはいない」ということです。
それまで僕はあまり自身がありのままでいられる場所が無かったので、そんな場所に出会ってからとても希望を感じました。

しかし、今思うと同時に安心してしまっていた部分があったと思います。
そのため、せわしない世界でどうして成長を求めるのだ。などと一人足踏みしていたりした時間もあると思います。

重要なのは、それでも世界は回り続けているということでした。
僕個人のちっぽけな意思など知りもしません。
現在のルールこそが世界を維持しているもの。
そこで力を持たなければ何も変わりません。
そう、僕は止まってはいけなかった。
まず、今の自分を進化させなければならなかったのです。

なのでお金の知識に始まり、社会がどう動いているのか、他に世界を良くしようと動いている人たちなどたくさんのことを学んでいこうと思っています。

※ちなみに僕がnoteを書き始めたのも台湾に来てからです。
また僕が何も誇れるものが無くて悩んでいた際に
「自分がいま取り組んでいてこれだったらできそうというものを、今の10倍力を入れてやってみる」
というアドバイスを頂いてから更に頑張って取り組んでいます。今後も読んで頂けたら嬉しいです!




5.自分を無理やり変えるのではなく、自分のもつ特性に向き合い、その特性に基づいてそれを生かして行動していこうと思うようになった。


大人数の友達とワイワイするのが好きかと言われれば答えは微妙です。
仲のいい台湾人の友達には少人数で落ち着いて話すようなタイプが多いです。
休みにYMCAのキャンプに参加した際に、子供たちを率いたり前に立って話したりする機会がありました。
出来なくはないけれどそれが得意か、または好きかと言われると答えは微妙です。
でもキャンパスコレクション台北に参加してモデルをやってみて、自分の好きなもの価値観に合うものだと人前に出る抵抗は少し小さいこと。

などなど経験を通した自分の特性への理解。

そして一方では性格診断に基づいた自分の特性への理解。
(これは夏休みにもっと深める予定でいます。
ストレングスファインダーとか。他にオススメあれば教えて下さい。)

こちらに来て16PersonalitiesのMBTI診断をしたところ僕はINFJ(提唱者タイプ)。やはり自分は内向的であること。物事の本質を見ようとすること。人道などなど。

この提唱者タイプは他のタイプと全然かぶっていないというのを最近教えてもらいました。なかなか深く分かり合える人と出会えずしょんぼりしていたこともありましたが、それを聞いてなるほどと納得し、ならしょうがないと特に気にしなくなりました。

また、以前はとにかく何かやらないとと漠然とイベントを開きたいというものがありましたが、今はその気持ちは一旦眠っています。
別に人がたくさん集まるイベントはそんなに好きではないし、イベント自体というよりかはそれを通して価値観を共有できる人と繋がれること。これが僕の望むものだなと今は思うからです。
だからきっとひっそり○○会みたいなものを開くのでしょうね。

などなどこのように、
内向的な自分を活かしていこうという風に思っています。


振り返りの最後に、留学をしていて思うのは、海外という自分が生まれ育った環境とは異なる環境で生活・勉強することなど外部環境の変化に伴って、内側である自分自身と向きあう時間が多くなる、という効果が留学にはあるのではないかと思ったりもしました。
そういう意味でも留学は自分自身に進化をもたらしてくれるのかもしれません。



これからの課題


以上の振り返りを踏まえて、これからの課題をざっくり箇条書きで記しておこうと思います。

  • 自分の特性をさらに理解し、そこから自分がどんな価値をこの社会に生み出したいかを模索する。

  • お金や社会のシステムなど現在社会を作っていることの知識を手に入れる。それと同時にそれによって起こっている問題の解決についての知識を手に入れる。

  • 最強の聞き手になる。

  • ギバー精神を身につける。

  • 同じ学部の授業に積極的なグループの人と意見を交わし合えるような知識と中国語能力を身につける。

  • 台湾の社会と歴史についてもっと知り、日本が参考にできること・日台が良い関係でい続けられることについて考える。

  • 志を決め、そこに向かう。


ぼんやりしたイメージ

ファッションモデル・被写体として分かりやすく目を引くものをやる。そして発信力をつける。

そして同時に僕が台湾にいて日本に対して思うことを、素朴な疑問・具体的な行動として落とし込み、まず自分で先陣を切って実行する。その姿を発信する。

なんだかんだで僕は日本が好きなんです。魅力が沢山だと思います。
そんな日本がこのまましょぼくなっていくのはもったいないと思います。
だからそのために何かやっていきたい。そういう気持ちがあります。

台湾では在台日本人ファッションモデルみたいな感じで活動して少し発信力を持って、中国語でも文章を書いて僕がどんな考えを持ってここにいるか、これから何がしていきたいかということを台湾人の方たちにも知ってもらいたい。
そうして日台の架け橋みたいなものになれたらいいと思います。
この一年でもう台湾も好きなんですよね。



おわりに

この一年の過ごし方や行動が理想的だったとは決して言えない。
だけれども、前には進んでいる。
そしてその前進には僕一人では決して成せなかったものが大きい。

僕は運がいい。
ここだってタイミングで訪れるべきものが訪れた。
手を差し伸べてくれる人たちがいた。

幸せ者ですありがとう。

今はまだちっぽけですが、何かをもたらせるようなそんな存在になりたい。

まだまだできる。

この先も大変なこととかは色々あるだろうけど一つずつ乗り越えていきましょう。

二年目も加油。

2023/06/25


最後までお読みいた方本当にありがとうございました!
システムの確率にはよりますが、ハートを押してくれたら「ありがた〇〇〇!」が出るかも!!?

なんて感じで締めさせて頂きます!
ありがとうございました!

この記事が参加している募集

#振り返りnote

85,757件

もしもサポートを頂けたなら、それはさらなる経験に使い、僕の視点からその経験を文章にして共有させていただきます!