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日記

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日記・忘備録 等
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2023年10月の記事一覧

ながいあなぐら

ある方から、手塚治虫が、戦後の在日韓国人・在日朝鮮人の方のアイデンティティの悩みの問題をマンガにしているときいた。
それは「ながいあなぐら」という作品である。
読んでみたらとてもいい作品だった。こちら、全集などにも規制がかかって読めなくなっているそうだ。
しかし、以下から読めるので、多くの方に読んでもらいたい作品だ。

こういうことをテーマにした手塚は、人間の苦難や悲しみということに目が向いていた

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日記 不可思議とは 2023.10.22

日記 不可思議とは 2023.10.22

日記 2023.10.22
朝 岸上先生の法話を聞きに行く。すごい法話を聞いた。人間の深さというものを考えさせられる。
夜 読書会。今日も考えさせられた。
今日読んだ、
宮城顗先生の本『”このことひとつ”という歩み 唯信鈔に聞く』の中に忘れたくない文章があったのでメモしておきたい。

宮城先生、それから今日読書会に参加していた先生から教えられたのは、親鸞において不可思議というのは、あたりまえにして

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個人的な問いと普遍的な問い

個人的な問いと普遍的な問い

今法話で何を話すか日々考えている。
生徒たちが持っているであろう宗教へ対する違和感を手掛かりに考えようかなと思っている。

おそらく生徒たちは、全校生徒に一気に一つの宗教が教えられることへの嫌悪感を持っていると思う。それは個性尊重、多様性の時代と言いながら、どうしてそれぞれの「オーダーメイド」の救済ではなく、十把一絡に一つの教えを押し付けるのかという違和感だ。私のお世話になっている学校は大きな寺院

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日記2023.10.16

日記2023.10.16

12月に2回法話をする機会があり、そろそろ考えなくてはいけない。
何を話すべきか非常に迷っている。
法話のために新たに勉強することは大前提として、自分の中にないものは話すことはできない。
昨日尹さんがおっしゃっていたが「自分の寸法に戻らないといけない」。
「自分の寸法の話」しかできないし、「自分の寸法」から話をすることが大切なのだ。言い方を変えれば、自分の言葉で話したい。誰かの言葉ではなく。
そう

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日記 202310.15

日記 202310.15

最近のノートはもう、体裁とかどう読まれるかとか気にせず、書きたいことを書いているので、読まれる方も決して楽しくはないと感じています。それにもかかわらず、何人か読んで下さっている方がいるので、非常に恐縮しています。

最近あったこと。
自分は友人が少なく、人とご飯に行くこともないのだが、昨日久しぶりに知人とご飯に行った。そのとき、「近藤さんはどういう人が嫌いなんですか?嫌いな人とかいないんですか?」

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若い人と共に仏教を聞くことの意味①

若い人と共に仏教を聞くことの意味①

藤井慈等氏の著書『聞法の生活』を読んだ。

印象に残った文章をいくつか抜粋して感想などを書いてみたい。

こころに残ったのは、宮城先生の言葉である。

最近、若い生徒たちと共に仏教を学ぶことの意味を考える。なぜ高校生に仏教を伝える必要があるのか。何を伝えようとしているのか。そのことが明確でないままに教員をやっていることに罪悪感もある。しかし、日々その事おを考え直していかなければならないのだと思う。

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静かなる心と共に時間を過ごすということ

静かなる心と共に時間を過ごすということ

昨日、信田さよ子さんのイベントで、最近の生徒たちは何のために生きているのかわからない。存在理由がわからない。私なんていなくてもいいんではないかと思ってしまう。そういうことを言う子が増えている。どんなあなたでも価値がある。あなたが生きる今日の一日に価値があるというのだが、そういう言葉は無力だと思う。自分が役に立つ存在と思えないなら、自分にも価値が認められないというのはよくわかる。そういう子どもたちに

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忘れてはいけない違和感①

忘れてはいけない違和感①

以前、下記の記事に書いたことだが、

今当たり前になっていることも、数年前までは当たり前ではなかったという事が色々ある。例えば、上の記事で書いたのは、ウォークマンが登場した当時、電車内でウォークマンを聞いている人がいると異様な感じがしたとある方がエッセイで書いていたことを紹介した。
少し話はずれるが、Bluetoothイヤホンが出始めたとき、やはり、街を歩きながら話をしている人がいると異様に見えた

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