【ライフシフト】転職の恐怖と向き合うことの価値

どんなことでも「初めての挑戦」には、多かれ少なかれ不安が付きまといます。
それが、自分の人生に大きな変化をもたらすものであれば、尚更です。

転職の時に体験した恐怖

多くの転職者が経験したように、ぼく自身も初めての転職には「大きな恐怖」が伴いました。

実は、退職するときには、恐怖はありませんでした。
その時は、開放感の方が強かったです。

恐怖が起こったのは、退職後しばらくしてから。
退職後の開放感を３ヶ月ほど味わって、そろそろ転職活動を始めようか、という頃です。

転職先は見つかるのだろうか。
見つかっても、給料がかなり下がってしまうのではないか。
給料が下がらずとも、今まで以上の激務やプレッシャーが待ち構えているのでは？
周りにいる人は自分よりも仕事ができて、自分は何の役にも立てなくなるのでは？

そんなネガティブな発想をしては、恐怖に陥ることがしばしばありました。

恐怖に向かい合う

ぼくには、幼い頃から何度か経験している、ある現象があります。
それは「ストレスがピークに達すると、開き直って、ストレスの原因に向き合うようになる」というものです。それが、今回も発生しました。

ぼくは、自分の中に起こる恐怖が何なのか、追求することにしました。
表面上の恐怖の原因は「転職」。その水面下にあるものを掘り下げていきます。

掘り下げる方法は「心に問う」こと。

先に挙げた、幾つかのネガティブな発想から、最も恐怖を感じるものが何かを探っていきました。

最初に恐怖が強いと感じたキーワードは「お金」。
ぼくの心は、収入が減って、生活が大きく変化することに最も恐怖を感じているようでした。

さらに掘り下げていきます。
収入が減ることで生活の変化を余儀なくされた場合、何に最も恐怖を感じるのか。

欲しいものが買えなくなったり、食べたい物が食べたられなくなったりすること？贅沢をしていたわけではないので、困るとしたら、普段、楽しんでいるもが楽しめなくなることでしょう。
例えば、映画が見られなくなるとか、ビールが飲めなくなるとか。
いくら収入が減ったとしても、そこまで困るようになるとは思えません。

そんな風に、あれだろうか、これだろうかと幾つも挙げては、心に問いかけます。
自分が本当に怖いのはコレなのか、と。

そんなことを繰り替えして辿り着いたのは「家族（妻）に迷惑をかけること」。
さらに掘り下げると「家族（妻）に嫌われること」で、もっと掘り下げると「家族（妻）に嫌われるような変化を作り出した自分を嫌いになってしまうこと」というところに至りました。

妻に心の内を全て明かす

自分が恐怖を感じていたこと、その恐怖を追求して出てきた答えを、全て妻に話しました。
それだけで、恐怖のほとんどを取り除くことができました。

ぼくの気持ちに対する意見や、妻が仕事やお金について考えていることも沢山聞きました。
その中で、今でも心に残っている言葉の１つがこれです。

「お金がなくなったら困るから大事といえば大事だけど、まずは、心から働きたいと思える仕事や仲間とか、会社と出会えることの方が大切だよ」

その後、ぼくは、新しい仕事と仲間を求めて、転職活動を始めました。

面接に進んで、その会社の人と会うたびに「自分の知らないところで、面白いゲームを作るという同じ志を持つ（かもしれない）人がいる」と感じて、嬉しくなっていたのを今でも覚えています。

実際に、転職先では自分以上に面白いゲームを作ろうとする人たちに出会えて、とても楽しく仕事をすることができました。
その後、２度の転職を経て、今はまた別の会社に勤めていますが、素晴らしい仲間たちと楽しく仕事をしていることは変わっていません。

恐怖は向き合うことに価値がある

最初の転職で、そのことを発見しました。
これからは、転職とは別の「初めての挑戦」をする時も、恐怖に苛まれることはないでしょう。
恐怖の原因と向き合えば、進むべき道は見えてくると確信しているからです。

恐怖と向き合うことは、自分の心と向き合うことでした。

普段から自分の心と向き合っていれば、そもそも恐怖なんて起こらないのかもね。

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