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【膝OA】運動療法が必要な筋肉TOP5


今回は、膝OAの運動療法において必ず評価&アプローチしたい筋肉TOP5というテーマで紹介します。


もちろん個人差はありますし、評価することが前提ですし、全てを順番付けできるモノではないですが、共通している点も数多くあるため、その中でも特に重要になってくる筋肉を挙げて解説をしていきます。


機能解剖の特徴から、実際の運動療法&エクササイズを行う際のコツやポイントなどを紹介しているので最後まで読んで見て下さい。


※ちなみに今回は動画を大量に入れてます。笑


痛みが出やすい部位を前提に知る

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特に膝関節の前面にかけての痛みが多い。

局所の評価も大切であるが、膝関節の中でも膝関節後面よりも前面の組織に痛みが生じやすい特徴があるのが膝関節。


痛みを感じやすい部位の代表として…

・膝蓋下脂肪体
・膝蓋上嚢

これらがあるが、膝関節の捻じれがあったり、屈曲&伸展制限があることで脂肪体の経路が狭くなるため余計に痛みに繋がります。


膝関節前面組織にメカニカルストレスが掛からない様なアプローチが必要になり、局所から全体、全体から局所というように膝関節へのストレスが軽減するために必要になってくる筋肉TOP5の運動療法を紹介します。


多裂筋と膝OA


脊柱はカラダの軸であり、その中での特に多裂筋の働きが重要。

多裂筋は、脊柱の屈曲以外の動きに全て関与します。

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膝OAに多い脊柱から骨盤にかけてのパターンとして、脊柱が屈曲アライメントで、骨盤が前方シフトもしくは後傾アライメントになっているケースが非常に多いです。
脊柱が屈曲位にある状態は、上記の動画でも解説している様に、多裂筋ではなく脊柱起立筋が脊柱の屈曲をストップする様なストッパーとして働くため、脊柱起立筋がメインで作用します。脊柱起立筋は背骨を1つ1つコントロールするという作用はないため、背骨のコントロールも行えなくなり、腰部多裂筋など骨盤前傾に作用する多裂筋の働きも低下します。


【多裂筋のエクササイズ】

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多裂筋のエクササイズとしては、脊柱を伸展した状態で上肢&下肢を挙上することでエクササイズが行えます。(下肢挙上側の多裂筋が作用します)


多裂筋の機能不全があると、腰椎伸展を使って腰椎のロッキングを使って保持しようとしたり、骨盤周囲の回旋が入ったりする代償動作がみられます。

正しい四つ這い姿勢の取り方も動画で解説をしています。


また、上肢と下肢の挙上運動によって多裂筋の働きを促すこともできますが、付け加えて上肢&下肢の外転運動を入れることでより腰部多裂筋の働きを促すことが可能です。


参考文献⬇⬇


腸腰筋と膝OA


次に膝OAで重要になってくる筋肉。

腸腰筋の作用がとてもカギになります。

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