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「長座位」が取れない3つの理由


長座位って取れない人多いですよね。

取れてる様でも、骨盤が後傾したり、脊柱が屈曲したりする方も非常に多いのが現状です。


運動療法を行うポジションとしても、長座位を活用することができますし、そもそも長座位が取れる&取れないを見るだけでも、身体機能の評価になるため、長座位が取れるメカニズムを知っておく必要があります。


実際にピラティスを臨床で行っていますが…

長座位を使用する機会は非常に多いです。長座位のメリットも踏まえて解説をしてきますので、最後までご覧ください。



①腸腰筋と多裂筋の協調性

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腸腰筋だけ強くてもNG。

多裂筋だけが強くてもNG。


この2つの筋肉の協調的な働きによって、骨盤〜股関節機能が作用するため、腸腰筋と多裂筋ともに協調的に働くことが大切になります。


【腸腰筋の役割】

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腸腰筋の中でも、「大腰筋」の作用が重要になってきます。


腸腰筋の作用としては…

股関節屈曲作用ですが、よくMMTとかで大腿骨を屈曲して行う検査法がありますが、収縮形態としては真逆であって、「大腿骨を安定させた状態で腰椎をコントロールする作用」が求められます。


リバースアクションとも言われますが…

起始と停止の逆説的な作用が長座位を安定させるためには必要になります。


大腰筋に関しては…

胸腰椎から大腿骨まで付着する筋肉であって、中でも大腿骨を屈曲させる作用よりも胸腰椎をコントロールする作用の方が筋作用としての役割は大きいです。


ハムストリングスが硬いことや多裂筋が働いてないと長座位は取れないですが、腸腰筋の筋力低下によっても長座位を取ることは難しくなるため、大腿骨を安定させた状態で胸腰椎をコントロールする様な運動療法は取り入れた方が良いです。


【多裂筋の役割】

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多裂筋の中でも…

特に腰部多裂筋の作用が骨盤前傾を行う際に大切。


骨盤をニューテーション方向に可動させた安定させるのも、腰部多裂筋の作用になります。


多裂筋も脊柱の細かい動きのコントロールに作用するため、骨盤前傾を保持する役割を担った状態で、股関節や胸椎部分が分離して可動出来ることが求められます。


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