TMS治療経過報告日記 1〜3回目まで

僕は、昨年の11月の終わりごろからTMS治療というものを受けています。

TMS治療とはうつ病や発達障害の人向けの最新の治療方法です。

施術方法としてはベッドに寝て頭に磁気治療の装置を当てるだけです。

特に痛みなどはありませんがその効果は毎回びっくりするほどあります。

この医療技術はヨーロッパで開発されたようです。

正式には経頭蓋磁気刺激治療という名称のようです。

僕はいつも施術のたびに日記をつけています。

はじめて発症してからもう15、6年になるので今までに精神病の症状のほとんどを二次障害として経験してきたような気がします。

結果として39歳で分かったことは発達障害だったということでした。

なので今まで僕が経験していた精神病のほとんどは二次的な疾患だったということになるようです。

今までにお世話になった精神科の先生方にはとても感謝していますが、判明した時にはとてもショックでした。

これが医学の進歩というものですね。

なんだか社会情勢に似ているような気もします。

生まれたときがいい時代に当たることもあれば不遇な時代に当たってしまうこともある。

貧しい時代に生まれ、辛い幼少期を過ごしたと思えば次の世代は恵まれた幼少期を過ごす、こうやっていろんな国や技術が進歩していくものですね。

さて、そんなこともありながらどうにかここまで生きてこれたのでお医者さんの視点からではなく精神病をぐるぐる何周も経験していた者の一意見として参考になればと思い書いてみます。

右脳と左脳の特徴についてはここで僕がつらつらと書くよりネット上にまとまったページがたくさんあると思いますので割愛させていただきます。


<左脳1回目🧠TMS治療1回目>

この時はあまり変化は感じませんでしたが、なんとなく頭が軽くなったような気がしました。


<左脳2回目🧠TMS治療2回目>

この治療を受ける前はここ最近では最悪の状態で強迫性障害の介入思考や自閉症スペクトラムのぐるぐる思考に悩まされて眠ることができませんでした。

精神病の薬も睡眠薬などの薬も体に合わないのであまり飲まないほうなのですが2日目の治療の後に睡眠薬を飲んでみたらいつもは飲んでから2時間くらい寝れないのにその時は30分くらいで眠ることができました。

この時は治療の効果に正直びっくりしました。

運動したり体を酷使して疲れさせないと全く眠れなかったのにすぐに眠れるようになりました。

でもそのあと5日くらいしてから躁鬱病の躁の状態になりました。

ふわふわしたような感じでテンションが高いというかご機嫌というかあまり心地よくない元気な感じになりました。

これはあまり良くないと思い瞑想などをして気分を沈めるように心がけていました。

大体1週間から2週間くらいで次の施術を僕の場合は入れています、どうにか次の施術まで気分の浮き沈みが激しくなることなく保つことができたと覚えています。


<左脳1回目🧠TMS治療3回目>

この時が一番衝撃的でした。

右脳というのは感情を司る方の脳の回路があるようです。

さらに右脳を刺激すると対角線上に左半身の神経が過敏になるということで元々痛めていた肩甲骨の痛みがひどくなりました。

普段、デリバリーの仕事をしているのですがバイクに乗るのも躊躇うほど肩の痛みが酷くなりました。

それと同時に瞬発力が高まり鈍っていた体の動きが少し早くなったのも驚きました。アスリートの世界でいえばアジリティが高まるという表現になるかもしれませんがこれはスポーツ選手にももしかしたら応用が効くのではないかと感じたのを覚えています。

ただ痛みを感じることにも敏感になるので一長一短のような気もします。

まあ僕はスポーツ選手ではないのですがw 

僕にとって右脳を刺激することは左脳を刺激するよりもとても効果があったようで溜まっていた感情が解放されたような気がしたのを今でも強く覚えています。

長年うつ病を患っているといつしか本当の自分というものを失います。

僕の感情はいつしか悲観的になることが当たり前のようになっていたんだと思いました。

感情脳である右脳を刺激したことによって脳内記憶と紐付けられた感情が融解され、感情に起伏が生じたことにより脳内の記憶や経験に対するアプローチが変わったことが驚きでした。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、例えばAさんに昔何か嫌なことを言われた経験があるとします。

そのAさんは会社の上司または学校の友達だとします。

その時のシチュエーションでは茶化しあっている関係だったり仲の良い後輩とのコミュニケーションだっという記憶として完結していたとしても右脳を刺激することによって物の見方が一時的に変わりその出来事に対して少しイラッとしたりよくよく考えたらどうしてあんなことを言われたんだろうというような感じになりました。

これは些細な怒りの感情が潜在意識に内在していてそれが一時的に解放されたような、または心底我慢していたことに対しての発散なのかはわかりませんが物の見方が感情的になったのが驚きでした。

僕の場合は発達障害ということもありなかなか自分の言いたいことがうまく伝わらないまたは曲解されて伝わるという経験が多かったのと感情的になり人に迷惑をかける失敗もしたことがあるので感情を押し殺すことが習慣になっていたことも要因かもしれませんが右脳の刺激による変化はとても驚きでした。

これは他の方に当てはまるかわかりませんが、僕は冬になるとうつ病のリスクが非常に高くなります。

そして今回もこの治療の後に冬季鬱を引き起こしました。

TMSにより脳内の思考の処理が思うようにいかなくなったことも要因の一つかなとも思っています。

冬季鬱の癖がある人は注意してくださいね。

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