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ミーティング形式で、原稿添削をシェアする妙味 ~互いに学び合い、語彙力や表現の幅が広がります

 近年は仕事で、ライターさんやエディターさん向けの勉強会で教えたり、ライティング講座の講師をしたりしています。
 どの場合もレクチャーだけでなく、それぞれワークの課題にチャレンジしていただくという、参加型の内容です。
 書けるようになりたければ、まず書いてみる。それが大事と考えているので、可能な限り、ワークにチャレンジしていただく形をとっています。

 事前に課題をお渡しし、それに沿って書いた原稿を、当日ミーティングの中でひとりずつ発表していただくという段取り。それを受け、私がみんなの前で添削をしたりアドバイスをしたりしています。
 参加人数分の添削結果やアドバイスを全員で共有できる仕組みです。
 この方法は、グループカウンセリングにも似ているなあと思います。
 共通の課題に対し、自分の考えや経験だけでなく、参加人数分のアイデアや書き方、失敗のリカバリー方法などが得られるので、語彙力や表現の幅が広がります。互いに学び合えるのが妙味ですね。
 ルールとしてお伝えいるのが、以下のふたつ。

・他の人の原稿の「いいところ」を参考にすること。
・自分の原稿の添削結果はポジティブにとらえて、楽しむこと。

 他の人の原稿には、自分にはない発想や表現、ボキャブラリーがあります。それをまず、互いに参考にし合うよう指導しています。また、他の人や自分の添削結果を見たときに、「ダメな例」や「タブー」だけを記憶しないように注意喚起をしています。必ず「どう書けばいいか」とセットで記憶しましょう、と。
 先行き、ひとりで原稿を書こうとしたときに、「やってはいけないこと」や「ダメな例」だけを知っていても、文章は書けません。「どう書けばいいか」、つまり、NGではなくOKな表現を思いつくことができないと、ライティングは前に進まないものです。そして、「こう書くこともできる、ああ書くこともできる」と、より多く選択肢を持てる方がいい。
 そうした「いい例」は、1対1で添削をお返しするより、ミーティング形式で学び合っていただく方がたくさん収集できるので、ぜひこの機会を活かしてくださいと伝えています。

 また、自分の原稿への添削結果については、とかく「間違った」とか「すみません」とか、ネガティブな反応になりがちです。無理もないのですが、なつべくそうならないよう意識して、「そうだったのか」「理解できてすっきりした」「新しいことを覚えられてよかった」と、ポジティブに考えてくださいとお願いしています。
 そして、楽しい記憶として残すこと。
 のちのち原稿を書くときに、楽しい記憶の方が呼び起こしやすいので、その分、覚えたことを使いやすくなりますよね。

 もちろん私も、楽しく、明るくお話しすることを心がけています(内容は真剣ですけれど)。
 文章を書くのが好きな人が集まって、言葉や文章について語り合う。それって、とても面白い時間です。大人になってかなり経ち(笑)、しかもフリーランスで働いていると、そういう機会はなかなかないですから。
 知的な刺激もありますし、毎回、私自身も「面白かったなあ」と、熱い手ごたえのようなものをいただいています。

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◇見出しのイラストは、みんなのフォトギャラリーから、ダラズ(daraz)さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。

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