岡田 真治/FP

中央大学理工学部数学科出身FP。近代セールス社ファイナンシャルアドバイザー編集部を経て…

岡田 真治/FP

中央大学理工学部数学科出身FP。近代セールス社ファイナンシャルアドバイザー編集部を経て金融業界に転身。FP歴14年目。個人資産運用相談、保険相談は年間約150世帯。FPへの研修も行う/門下生700人超。毎朝9時に金融お役立ち情報【FPナレッジ】配信中!

最近の記事

お金が「消える」ってどういうこと??

今日は、「お金が『消える』ってどういうこと」なのかについて、お話ししてみたいと思います。 ここで皆さん、こうした報道って時々見ますよね。「株式市場で、100兆円近く吹っ飛んだ・・・」とか、コロナが発生した2020年3月のときも、「一時、数百兆円が消えた」とか。で、この「消えたお金」って、どういうこと??って思いませんか。 お金って消えてどこいくの?とか。これを説明できるFPさんはどのくらいいらっしゃるでしょうか?   実は、私も実際にコロナ発生した直後のときに「株の、お金

    • 令和4年度、協会けんぽ「傷病手当金」受給結果をみてみよう

      今日は協会けんぽ(全国健康保険協会)の「現金給付受給者状況調査(令和4年度)」が公表されていて、この結果が令和3年度かなり変わっていたので、そのお話です。   皆さんは、協会けんぽ(全国健康保険協会)の「現金給付受給者状況調査」をご覧になられたことがありますでしょうか。 ここに、「(協会けんぽ登録者の)傷病手当金の受給状況」が掲載されているのですね。ここには、傷病手当金受給者の性、年齢、標準報酬月額、傷病名、支給日数、支給金額、支給回数、支給期間などがあります。   で、

      • 円安の恩恵を受けているのは、明らかに「投資」

        今日は、「円安の恩恵を受けているのは、明らかに「投資」」というテーマでお話ししましょう。 今、生活消費財でいうと物価高が叫ばれていますし、顕著なところだと、「ガソリン代(原油価格)」ですね。ガソリン価格は、今補助金が減ってきているとか、税金があるとかありますが、やはり為替(円安)要素もあって値上がりしていますね。そして、こうした円安も絡んだ輸入物価の値上がりで様々なものが値上がりしていますから、これまで物価とか為替とかあまり関心がなかったであろうお客様も、認識しているような

        • ヒアリングの質が提案の質

          「ヒアリングの質が提案の質」というお話。これは保険業界に限った話ではないが、営業における「真理」だと思う。   我々の業界でいうと、なぜ保険で積立をする必要があるのか、月々はなぜその金額なのか、なぜその保障(特約)が必要なのか、こうした「根拠がある提案」を行うためには、顧客のことをよく知っている必要があって、つまり事前のヒアリングが肝要なのですね。  なので、私たちは「質の高い提案」をしたいのであって、それには、「質の高いヒアリング」をする必要がある。 これは多くの人が理

        お金が「消える」ってどういうこと??

          「健康口座」の可能性

          今日は、こうした商品(サービス)が他行などでも出てくる可能性もあるため、改めて「健康口座」についてお話ししてみたいと思います。   皆さんは「健康口座」という、新しい概念(本当は概念ではなく、サービスもしくは商品名)をご存じでしょうか。この健康口座は昨年11月から大垣共立銀行が専用口座として提供していますが、大垣共立銀行、日本メディカルビジネス、SBI損害保険株式会社の三社が連携で開発したものです。これ、今後銀行の新しいサービスになるかもしれませんし、医療保険の在り方自体も

          「健康口座」の可能性

          お客様の純金融資産を見ていますか?

          昨日、ある方とのお話の中でとても印象的だったのは、「超富裕層というのは、お金の使い方だけでなく、投資信託などの証券投資とか不動産投資などを『レジャー』っていうんですよ――」というお話。   つい1週間前も、別の方から「生命保険はある程度の層になると、『嗜好品』といえる」という話があって、これも実は私は理解できる部分があって、この話に近しいものだったので妙に納得したのですね。   何がいいたいかというと、「お金」という機能効能は、誰が保有しても同じはずなのに、捉え方が違うだけで

          お客様の純金融資産を見ていますか?

          企業型DC加入者のiDeCo加入要件緩和について②

          昨日の続きで「企業型DC加入者のiDeCo加入要件緩和」についてみていくことにしましょう。 昨日、企業DC加入者において規約の定めがない場合でも、iDeCoに加入できるようになりますよー(条件を満たせば)という話をしました。その中で、   ・企業型DCのマッチング拠出(加入者掛金拠出)を利用していないこと   という要件がありますが、これは企業DCでマッチング拠出をしているとダメというわけではなく、マッチング拠出を導入企業の企業型DC加入者はマッチング拠出とするかiDeCo

          企業型DC加入者のiDeCo加入要件緩和について②

          金利が上がると、どうしてグロース株が売られるか

          今日の話は、ある意味教科書的なものですが、「金利上昇局面(日本を除く先進国)においては、どうしてグロース株が売られるのか」です。アドバイスとなると、変な意味を持つので、あくまで知識としてみていくことにしましょう。   昨日2022年8月の米消費者物価指数(CPI)は今年で最も注目された指標だったかもしれません。というのも、昨日まで株価も上昇基調であり、FRB高官たちの意見なども見ても、インフレピークアウトがどのあたりになるのか(もうピークアウトしているのか、まだまだ続くのか

          金利が上がると、どうしてグロース株が売られるか

          企業型DC加入者のiDeCo加入要件緩和①

          今日は、10月1日から改正される「企業型DC加入者のiDeCo加入要件緩和」についてみていくことにしましょう。どうして、この内容かというと、私のお客様から質問があったということもあって、皆様も同様の質問を受けることもあるかなと思ったからという単純な理由です。。   すでにこの改正についてはご承知という方も多いかもしれませんが、2022年10月から、企業DC加入者であってもiDeCoに加入できるようになります。   と、書くと、「ん? すでに加入できるでしょ?」と思われるかも

          企業型DC加入者のiDeCo加入要件緩和①

          a reason for living~生きがいを設計してますか

          共同募集形態における面談では、いまや「ライフプラン提案」が一般的になりました。というか、ほぼすべてライフプラン提案をメインとする面談であると思います。   これはなぜかというと、共同募集者であるファーストアプローチ側(コールセンター側)がライフプランサービスの提供を促進しているためでしょう。一昔前は「保険の比較」というフレーズでアポイントも取得できていたかもしれないのですが、もはや一般的になり、先行き不透明な人生において、様々なライフイベントに資金計画をしておくことが重要にな

          a reason for living~生きがいを設計してますか

          京セラ稲盛和夫名誉会長の訃報を受けて思うこと

          私は普段はファイナンシャルプランナーとして活動していて、お客様のライフプランを作成しています。 私は、このファイナンシャルプランナーとしての活動は今年で14年目になるのですが、自らのライフプランニングの提案には、長年かけて「軸」みたいなものつくりました。これはもう即答できるレベルで話せるもので、ここをブレさせないことが非常に大事です。 そして、そのお客様のライフプランニングにおける(私自身の)「軸形成時期」みたいなときに、非常に影響を受けたのが京セラ会長稲盛和夫名誉会長の

          京セラ稲盛和夫名誉会長の訃報を受けて思うこと

          万が一、死亡したときのiDeCoの取り扱いはどうなるか

          今日は、「死亡したときのiDeCoの取り扱いはどうなるか」についてお話してみたいと思います。この手の記事はネットにもありますが、アドバイスするFPとして知っておきたい情報としてまとめておきます。   iDeCoの加入者が死亡した場合ですが、簡単にいうと遺族に「死亡一時金」が支払われます。年金ではなく一時金として支払われるというのがまずはポイントです。死亡時に年金形式としての受け取り方法はありません。注意点としては、自動的に支払われるのではなく、遺族が裁定請求をすることで行うこ

          万が一、死亡したときのiDeCoの取り扱いはどうなるか

          ペア口座の可能性

          私たちの仕事をしていると、結婚はしていないんだけど、同姓をしているという若いカップル?世帯という面談がありますよね。   そうした面談では、もちろんこれから結婚しようという世帯ですから、ライフプランをしましょうという話になると思うのですが。家計支出のところで、お互いに支出は別々であって、管理できている状態ではない。なので、ライフプラン上の数値も割と「ザックリ」としたものになる。こういうケースありますよね。   ライフプランを作成するときに、一番大事なことは、これはシステムがい

          ペア口座の可能性

          パーキンソンの法則

          私たちの面談をしていると、年収1000万円オーバーの会社員に出くわすことがあります。地方では少ないにしても、首都圏部分では頻繁に出くわすと言っても過言ではないでしょう。そして、こうした高所得会社員の方から時々ある相談内容としては、「貯蓄ができない(だから投資したい)」というものがある。   高所得会社員で貯蓄できないという現象は、今後も多く出てくるかもしれません。これは自身(お客様)のマインドとしては、少なからず「自分は稼いでいる!」という自負があるものですから散財しやすい

          パーキンソンの法則

          リバランスのやり方は・・・

          今日は改めて、「リバランス」のやり方についてお話しましょう。この話は一度覚えてしまうと簡単なので、ぜひ覚えていただきたいですし、変額保険や確定拠出年金のアドバイス時に、こういうことも話せると、ちょっと「数字に強い人」というアピールもできるのではないでしょうか。なので、リバランスのやり方というのは、何を購入するとかそういうことではなく、「手法」の話です。   今、話をシンプルにするために「国内債券・海外債券・国内株式・海外株式」の4資産に均等に分散投資して、それぞれの資産配分は

          リバランスのやり方は・・・

          小規模宅地の特例は2回使える

          今日は、簡単なアドバイスで信頼を勝ち得るお話、「小規模宅地の特例は2回使えるのか?」というものです。実は、これ個別面談でお話しするとかなり感謝されるので、そのお話です。   私たちの面談をしていると、相談者は40歳~50歳くらいの現役世代でも、祖父母と同居をしている方がいらっしゃいますよね。私は面談する際でのヒアリングにおいては、当該相談内容が相続に関連するか否かにかかわらず、必ず相続人関係図を書くようにしています。これは当たり前のようにしていることですが、相続人関係図を書き

          小規模宅地の特例は2回使える