『アンビシャス』胸を熱くさせる人間達の物語
私は日頃ノンフィクションを読む際には、透明フィルムの付箋を常備するようにしていて、心に留まった箇所に次々と、結構大量に貼って記憶に残していくのだけれど、本書には1つも付箋を貼ることがなかった。付箋のためにページを繰る手を止めることさえ躊躇われるほどに、本書に心を奪われたからだ。最近ちょっと涙脆くなってきたのかもしれないが、圧倒的なビジョンと熱意をもって疾走する人間達が繰り広げるドラマの連続に、幾度となく目頭を熱くさせられてしまった。なので、いつものように読後感を胸に付箋を1つ