死ぬために生まれてきました

普段ニコニコとした顔で人と関わるこの私も何度か自殺を試したことがある。でも死ぬ事は出来なかったし、それでこそ確実に死ねる方法を選ばなかったのだから勇気がないということなんだろうと思う。

私が家族にそういう話題を話した時、家族はみんな息を飲んだだろうなと思う。普通の人にとって『死ぬ』とは自分たちとは離れたところにあり、受け入れ難いものなんだと思う。家族には心配になるからそういうこと言うなと強く約束させられた。

私にとって死ぬことと生きることの違いが昔から全然理解ができなかった。死んだことに人が触れようとしない世界だから、生きることが前提で普通なのだろう。でも考えてみると自殺した人なんて沢山いる。見てないだけで、見ようとしないだけでいるのだ。それこそ、1分1秒生まれた瞬間に誰かは死んでいる。死ぬことは別世界の出来事ではない。ほんとに身近にあるものだ。

私がよく考えることがある。それは生きる権利を持つ人のもう1つの権利だ。

それは、生きることを選べるなら死ぬことも選べるというものだ。体が自由に動く人は自由に死ぬことが出来る。そこに他者への迷惑や周りがどう感じるかは含めていない。ただ生きる権利があるなら、死ぬ権利も同時に持つということだ。

生きる権利、それについて深く考える人はあまりいない。持病があり、先も長くない人は自分には生きる権利がないのかと嘆く。これからも生きたい人にとって寿命というものは残酷だろう。じゃあ死にたい人はどうなのか。死にたい人は生きる権利を掴み続けなければいけないのか。その必要は無いと私は思う。

覚えておきたい。
私は死ぬ権利も持っている。

死にたい人は生きれなかったと言うけれど、結局この言葉も生きることが前提で耳にする度に疑問を覚える。

死にたい人は死ぬために生まれてきた、
そう考える人はいないのか。

まず人が生まれるのも死ぬためじゃないのか？とすら私は思っている。いつか訪れる、いつか自分で終止符を打つその日のために生きている。私の考えは死が基準だ。

私は死ぬために生きている。
死ぬために生まれてきた。

だから私は自分で自分の人生に終止符を打つまで生きていこうと思う。

時が来たら私は
生まれた目的を達成するだろう。