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ひび

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日々のことについて文章を書きます。
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2019年2月の記事一覧

あかんやん

たまには、漫才について書きましょう。

自分は自慢では無いが、過去に作った漫才のネタに関しては、ほぼ全て暗記している。高校生の頃のネタから最近のネタまで、おいちょっとあれやってくれ、と言われれば、やれる。暗記能力が別段高いわけでは無い。というのも、自分たちのネタはどれも台本などあって無いようなものなので、会話の流れさえ覚えていれば、何となく出来るのである。

自分たちは、いわゆる、ネタの練習、とい

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今日は…

教室でハミゴにされて、誰からも無視され続けて、廊下に出たら、目の血走った茶髪のヤンキーに、お前あんま調子乗っとったら締めるゾ、と凄まれた。しかしなぜか冷静な自分は、ヤンキーの鳩尾を目掛けて膝蹴りを一発お見舞い、それから慌てて逃げた、という夢から覚めて、起きると朝の10時半だった。

お茶を飲んで、再び布団に入って寝る。旅館の夢だった気がする。起きると、昼の1時だった。ふらふらと起き上がり、小便をし

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裸で燃える

もう、やりたいことならば、何でもやった方が良い。他人の冷ややかな視線などお構いなく、今やりたいことを今するべきだ。

自分は、最近は何となく、本を作ろうかと考えている。小説か、詩集か、漫画か、写真集か、エロ本か、それは分からないが、イメージは確かにある。

苦しみから逃げ続けて、したたかに欲望を満たす。こっそりとチョコレートを食べて、へへ、と笑うのだ。たとえ、そこら辺の仔犬に足首を舐められようと、

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義務と意思

去年以来、歯医者には行っていない。いくつかの虫歯治療をして貰って、これで安心ですなと笑った自分に向かって、歯医者は苦笑いを浮かべながら、残念ながらシマナカさん…と打ち明けた。

どうやら、自分には親不知が4本も生えているらしい。それも全て横向きに生えているため、もしも今後、親不知が伸びてきたら隣の歯にぶつかることは必至で、それはとてつもなく激痛なので今のうちに治療をしておくべきであり、治療の際は全

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きみを信じてる

たまに、note読んでるよ、なんて知り合いに言われて気恥ずかしくなることがあるが、インターネット上で公にしているので仕方無い。読まれて困るようなことは一切書いていないので、勿論、誰に読まれようと構わない。これからも、退屈に覆われて死にそうなときにでも、読んでくれ。

ただ、困った読者がたまに存在する。それは、真に受ける人、である。

舞台でも何度か経験したことがある。いつだったか、漫才中のネタで、

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ひそひそ

声の大きな人間が苦手で、出来るだけ一緒にいたくない、と思う。自分は普段、枯れ葉が擦れ合う程度の声量で人と会話をする。そのため、事あるごとに、え?何て?と言われてしまう。ひそひそ話が好きな自分は、欲を言うと本当はもっと、ひそひそひそ…と話がしたい。語尾が聞こえないくらいの会話を、こっそりとしたい。舞台では、もう少し声を出す。あまり大きくても、面白く無い。カラオケでは、それなりに大きい声で歌う。つまり

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自慰と自賛

本当は、いつでもどこでも、最高の漫才を演りたいけれど、肉体面や精神面にどうしてもムラがあるため、ぐだつく、へなへなの漫才をしてしまうことがある。そんなとき、ポーカーフェイス気取りの自分は、表情にこそ出さないものの、内心、死にたくなる。死にたくなる、というよりも、生きてる意味無いやん、という感じで、その度に白髪が一本増える。夜になると、仕方無いよネ、と自分を慰めつつ、プリンを食べて、夜を明かす。こん

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大人

いつまでもヤングだと思っていたが、いつの間にか自分も31歳を越えて、年齢だけを考えてみれば立派な大人の仲間入りをしていた。アイドルなどが言う、永遠の16歳、という台詞も今の自分なら納得出来る。何せ気持ちの上では16歳くらいからちっとも変わっておらず、未だに雨が降ると溜息が出る、食べた海苔が焼き海苔ではなく味付け海苔ならばテンションが上がる。そうして、一生ふざけて暮らしたい、なんて子供じみたことばか

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お客様は天使です。

自分は店を経営している。ライヴ喫茶 亀、という名前の店で、もうじき始めてから四年が経つ。通りに面したガラス張りの店で、ライヴの無い夜は一応喫茶店として営業しているものの、表に看板を出さぬ日もあれば、電気を消している日もあるので、ただいま営業しております、と胸を張ることは出来ない。店内はろくに掃除もしていないので勿論汚く、普段は客席や舞台などそこら中に、機材、ビールケース、木片、ティッシュ、吸い殻、

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甘いもん

昔は甘いもんなどあまり好きでは無かったが、大人になって、どういうわけか甘いもんが好きになってしまった。何だか無性に食べたくなるの、といった女子の言い分も、昔ならば頭おかしいんちゃうかと一蹴していたが、今は違う。分かる~、と語尾を上げて伸ばして言いたくなる。とにかく、無性に食べたくなるのだ。

あぁ、なんか甘いもん食べたいなァ、なんて言って、夜中にコンビニへ、駄目とは思いつつもプリンを買ってぺろりと

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名古屋へ

ライヴのために、名古屋へ向かっている。近鉄急行に乗ったが、案の定、自分は乗り換えを間違えて、到着が大幅に遅れている。

名古屋で思い出すのは、あれは5年くらい前だったか、名古屋のライヴハウスで開催された音楽のイベントがあり、友達に誘われて我々も出演したときのこと。うるさいパンクバンドががちゃがちゃ演奏した後に出てきて、どーもー、とか言って漫才をするのは気恥ずかしかったが、お客もいい感じに盛り上がっ

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