しましょ(島田祥輔)

穏健派ゆるふわ系サイエンスライター。サイエンスの著述家として『ニュートン』など一般… もっとみる

しましょ(島田祥輔)

穏健派ゆるふわ系サイエンスライター。サイエンスの著述家として『ニュートン』など一般向け、理化学機器メーカーのパンフレットなど専門家向けの記事を書くとか。 https://www.shimasho.work

マガジン

  • 知っておきたい科学のこと

    サイエンスにつながる話題、新常識など。

  • お仕事の実績

    実績紹介として、2023年9月以降に公開されたお仕事について簡単な解説といっしょに紹介します。すべての実績はWebサイトをご覧ください。 https://www.shimasho.work/

  • ライターの綴り

    フリーランス、ライターとして感じることを綴ります。

  • エッセイから始まるサイエンス

    ちょっとした身近な出来事からサイエンスへ深掘りしていきます。

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    さまざまなイベントや講演などのようすを綴ります。数は少ないけどオススメコンテンツ。

最近の記事

ラフプレーに走ってしまった1週間

Threadsには1日の振り返りを毎日書いているんだけど、今週はハードだったなあと改めて思うわけです。 今週は珍しくリモート取材は6件。いつもならリモート取材は週1くらいだから、個人的にはかなりきつい。それと合わせて年末締め切りの超大型ゲンコォを見据えて9月末までに第1章の分まで書かないといけない。あたふた。 というわけで、もちろん書くときには冷静になってゲンコォを進めるんだけど、先方からのフィードバックを見ると普段ならあまりしないような誤字脱字がけっこう指摘されるの

    • NewsPicksでスタートした、線虫でがんリスクを調べるとするN-NOSEの信頼性を問う連載について、社長に取材したことがある経験からの所感

      NewsPicksで、線虫でがんリスクを調べるとするN-NOSEの信頼性を問う連載がスタートしています。 前々から医師が信頼性について疑問視する記事がちょいちょい出ていましたが、今回のは元社員などの関係者の証言も取り揃えており、かなり念入りに準備してきた記事のようです。 第2回の記事にあるように、このサービス誕生のきっかけとなったのが、サービスを提供するHIROTSUバイオサイエンスの社長で当時の九州大学助教だった広津先生が発表した2015年の論文です。 九州大学からの

      • 対立構造をつくっても日本の研究環境はよくならない

        NHKの『日曜討論』を見ました。テーマは「どうする“研究力低下” これからの大学は」。ちょうど2週間前に書いたnoteの内容に直結するテーマだから、早起きして見ました。 番組は9月17日までNHK+で視聴できます。 個人的に驚いたのが、経済財政諮問会議の議員の方が、「以前は運営交付金を国立大学に幅広く支給していて私立大学もサポートしていたから競争力の差が生まれにくかった、だから選択と集中を始めた。そして研究力が低下しているのはまだ選択と集中が足りていないから」という趣旨の

        • コニカミノルタジャパンへの取材記事を書きました

          金森産業が運営する化学品情報ポータルサイト「Chematels(ケマテルズ)」で、コニカミノルタジャパンへの取材記事を書きました。 世の中にはBtoBのいろんなメディアがあって、BtoCやCtoCではできないマニアックな技術的な話が出てきます。そういう技術的な記事は大ヒットするわけではないけど、紹介した会社や、そのメディアを運用する会社の信頼度アップにはつながるわけで、ここ最近はまたオウンドメディアの機運が高まっているらしいです。 今回の記事はタイトルにあるように広告記事

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          大学のときの友人と、投資の基本

          大学のときの友達と、画面越しながら久々に会って話をした。 同じ学部ということで大学2年のときに知り合って、かれこれ20年以上の付き合い。僕を含めた5人のうち3人は今でも大学で研究を続けていて立派な研究者、1人は形成外科の医師としてバリバリ臨床の現場に立っていて、僕だけがフリーランスのサイエンスライターという胡散臭い職業を続けている。こんな集団はそうそういないだろうと思いつつ、昔から今のことについての話に花が咲く。 子どもがいる人もいるし、地方の大学でコツコツと研究をしてい

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          続・フリーランスしましょのSNSアカウントまとめと使い分け戦略

          3週間前に同じ記事を書いたけど、状況が大きく変わったので書き直します。 具体的には、アルファベット1文字はやめてFacebookを追加しました。 Twitter(X?) @shimasho しばらく離れます。フェアユースというアメリカの理論のもと著作権のあるマンガの1コマを改竄してポストする経営者には辟易しました。しかも著作権法がある日本に来ているときに。経営者なら主要国の著作権の取り扱いは把握してほしい。今のところ僕のSNSの中で一番フォロワー数が多いので、心を無に

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          就活のエントリーシートは推しを紹介する気持ちで書く

          4月から7月にかけて、東京工業大学の生命理工学院の大学院生向けにサイエンスライティングの講義をしていました。で、昨日になってようやくレポートの採点をしました。採点の祭典というやつです。てへ。 僕の担当テーマは就活向けのエントリーシートということで、サイエンスライティングと全然関係ないじゃんと思われそうだけど、実は相手や自分のことを調べて相手に伝わるような文書を書くという点においては共通しています。これはあらゆる文章に共通することなんだけど、意外と「相手に伝わるような文章を書

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          夏の取材で痛感した体力のなさ

          8月2日と4日は対面取材でした。2日は病院で災害対策関係、4日は腸内細菌叢の研究関係。どちらも日常で生活していたら聞くことのないお話ばかりで、こういうときはやっぱりフリーランスのライターをやっていて良かったなあと思う。そのあと原稿つくりで苦戦するのだが。 で、どちらも昼間の取材というわけで、炎天下の中歩いて電車に乗って、また歩いて現地に行って。2時間くらい取材に集中して、終わったらまた炎天下の中を歩いて電車に乗って歩いて家に帰り。 うーん、体力的にかなりきつい。まず、現地

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          フリーランスしましょのSNSアカウントまとめと使い分け戦略

          今年になってからあちこちにSNSに手を出して、少しずつ使い分けができそうになってきたので、備忘録というか有言実行していきたいというつもりでまとめてみます。 Twitter(X?) @shimasho 今のところフォロワー数が一番多いので、お仕事関係をメインに投稿していくつもり。2009年から楽しくて使っていたけど、今後はお仕事のツールと割り切っていきます。黎明期にアカウントをつくったからそこそこレアな文字列がお気に入り。 Bluesky @shimasho.work

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          学問をフリーダムな発想でステキ作品に

          午前は「博物ふぇすてぃばる!」に行ってきました。 博物ふぇすてぃばる!、通称「博ふぇす」は、学問を題材にしたクリエイターオリジナルの作品販売や、いろんな専門家がお話をするイベントです。要するに、学問に特化した同人イベントみたいなものです。 学問であればなんでもアリなので、生物だけでなく物理、化学、宇宙はもちろんのこと、土偶や古墳、果てには廃墟まで、いろんな学問に特化した上で、フリーダムな発想に基づいた作品を紹介しています。 少し前まで毎年行っていたんだけど、2020年か

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          学会に行って、フリーランスこそ健康第一と改めて思った話

          金曜日に、とある医療系の学会のセミナー取材に行ってきました。これは署名記事ではないから、具体的にどんな内容なのかは言えないけど。 今回は外科関係の領域で、一般には公開できない傷口などの症例があって、そういうのを見ると「ちゃんと自分の体は自分で守ろう」と思うわけですよ。当たり前といえば当たり前なんだけど、そこは独り身のフリーランス。もう少し深刻に考えなきゃいけないわけです。 というのも、入院して何かの手術をするってなったとき、ほとんどは家族の付き添いが必要になるはずです。僕

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          続・SNSの大海でSNSの小島を探すジャーニー

          2月に新しいSNSを開拓しているという記事を書いました。 あれから約5か月、まだうろうろしています。正確には、新しくできたもの、アカウントをつくったものでいろいろ試しています。というわけで今日は2つを紹介。 Threads 7月6日にスタート。FacebookとInstagramを運営しているメタ社の分散型SNS……といいつつも少なくとも現在はメタ社がつくっているようなものです。Instagramのアカウントでそのまま移行する形で、フィードに優先的に出てくるユーザーを見

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          Newton2023年8月号で「意識の謎はどこまで解けたか」を書きました

          タイトルの通りで、意識って何?どうやって研究すればいいの?みたいな記事を書きました。 これを読んでいる人は全員意識があるし、当たり前のことだと思うんだけど、では「意識とは?」という質問に答えようとすると、つまり定義しようとすると、途端に行き詰まってしまいます。つかみのようない意識というものをどう考えるのか、どう研究すればいいのか、ということを10ページにわたって紹介しました。 ご協力いただいたのは、北海道大学の田口茂先生と鈴木啓介先生です。田口先生は哲学が専門で、鈴木先生

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          『水星の魔女』のトマトのメッセージはDNAバーコーディングの応用かもしれない

          『水星の魔女』第22話「紡がれる道」で、かねてから育てていたトマトの遺伝情報の中に、ミオリネママからメッセージが込められていることが判明しました。 これを見た瞬間、「コドンを使った暗号じゃん!」と思ったわけです。 DNAに暗号化されている設計図遺伝子といえばDNAですが、体には筋肉だったり酵素だったり細胞骨格だったり、赤血球の中で酸素を運ぶヘモグロビンだったり、いろんなタンパク質があります。このタンパク質をどうやってつくるかという情報が含まれているのが遺伝子です。よく「遺

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          ChatGPTは「可能性を広げる」ツール

          東京工業大学で非常勤講師として生命理工学院のM1向けにバイオアカデミックライティングという講義を担当しています。いわゆるサイエンスライティングの講義です。僕のコンセプトとして、「センスではなくテクニックを使う」ことを挙げていて、相手に伝わるような文章を書けるテクニック、つまり誰でも習得できて活用できる方法論を身につけることを目的にしています。 で、今年度から新しいトピックとして、もちろんChatGPTを紹介しています。東工大ではChatGPTをはじめとする生成AIについては

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          『夢の細胞農業 培養肉を創る』の編集協力をしました

          6月8日に発売される、羽生 雄毅さんの書籍『夢の細胞農業 培養肉を創る』(さくら舎)の編集協力をしました。 「ぼくがかんがえたさいきょうのSF」を実現する物語2023年2月、あるスタートアップ企業が、アヒルの肝臓細胞を培養してつくった「培養フォアグラ」の試食を公開しました。 普通、フォアグラはガチョウやアヒルに餌をたくさん食べさせて脂肪肝になった肝臓からつくります。 一方、今回の培養フォアグラは、最初にアヒルの肝臓細胞を取り出し、体外で細胞を人工的に増やす「培養」という

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