しましょ(島田祥輔)

穏健派ゆるふわ系サイエンスライター。サイエンスの著述家として『ニュートン』など一般向け…

しましょ(島田祥輔)

穏健派ゆるふわ系サイエンスライター。サイエンスの著述家として『ニュートン』など一般向け、理化学機器メーカーのパンフレットなど専門家向けの記事を書くとか。 https://www.shimasho.work

マガジン

  • 読書の記録

    読んだ本の中でもオススメのものを紹介。

  • イベントレポート

    さまざまなイベントや講演などのようすを綴ります。数は少ないけどオススメコンテンツ。

  • 知っておきたい科学のこと

    サイエンスにつながる話題、新常識など。

  • ライターの綴り

    フリーランス、ライターとして感じることを綴ります。

  • お仕事の実績

    実績紹介として、2023年9月以降に公開されたお仕事について簡単な解説といっしょに紹介します。すべての実績はWebサイトをご覧ください。 https://www.shimasho.work/

最近の記事

大学の非常勤講師としてMacを学割で買った話

M3 MacBook Airが発表されたわけだけど、私は外で使うことを想定してM2 MacBook Airの型落ちを待ち望んでいた。 2019年にiPad Proを買って、2020年から外に出て取材することがめっきり減り、外に出てもあまり寄り道せずに帰ったころは、取材はiPad Proでもほとんど問題なかった。ところが去年あたりから外に出る取材が増え始めて、そうすると気分転換ついでにカフェに寄ってちょっとお仕事することも増えてくて、そうなるとiPad Proのシングルウィン

    • 『鵼の碑』を読んでいたら科学のことを考えていた件

      冬休みの宿題にしていた京極夏彦の『鵼の碑』を読み終わった。 百鬼夜行シリーズの最新作で、前作の『邪魅の雫』から17年経ってようやく発売になった。正直、次回先はもうないと半分諦めていた。 ストーリーについては実際に読んでもらいたいし、いろいろな人がレビューしているので、ここではちょっと違った視点から。 私が読んで感じたことは、舞台は昭和29年(1954年)なのに令和6年(2024年)にも当てはまるような描写がたびたびあったこと。 これは現代のSNSに見られるような思想や

      • 福岡市科学館でフロアと惑星を開拓しよう

        サイエンスライターたるもの各地の科学館でどのような展示があってどのような解説文があるのか把握しなければ、という建前で飛行機代とホテル代を経費に計上して福岡市科学館に行ってきました。 福岡市科学館は2017年にオープンしたばかりの、割と最近できた科学館。最寄りの地下鉄駅の六本松駅も全面協力という感じ。 ホームにも、いろんな動物を比べたイラストがあって楽しい。 個人的に珍しいなあと思ったのは、六本松421という商業施設の3階から6階に入っていることです。1階には食品売り場や

        • 2024年度大学入学共通テスト「生物基礎」を解いてみよう

          週末は大学入学共通テストが開催されました。生物系のサイエンスライターだし、せっかくなので生物科目の問題を解いてみることにしました。果たしてサイエンスライターと名乗るにふさわしい点数を獲得することができるのか!?(センター試験時代から13年連続使っている文章のコピペ) 文系志望が解く生物基礎この記事では、まず「生物基礎」にチャレンジします。この科目を選択するのは、文系学部志望の受験生です。 生物基礎という科目は、文系のほとんどが解く問題であり、もちろん理系選択者は学習の範囲

        大学の非常勤講師としてMacを学割で買った話

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        記事

          メンバーシップに挑む2024年

          2024年が始まりました。今年もいつも通り、やりたいこと100のリストを書いて、ちょいちょい見ながら1年かけて達成することを目指しています。 今年は、noteのメンバーシップを始めようと考えています。コンセプトは「1年かけて生命科学の沼にハマる」です。本屋さんでは「2日でわかる◯◯」とか「3時間でざっくりわかる◯◯」みたいな書名の本を多く見かけるんだけど、実際世の中ってそんな短時間ですべてがわかるほど単純じゃないよなあと思って、むしろ1年かけて学ぶスタイルがあってもいいので

          メンバーシップに挑む2024年

          文章で世の中が少しでもよくなってほしいと願った2023年

          今年はnoteを毎週書くことを目標に掲げていました。10月まではなんとかできていたけど、終盤に超大型ゲンコォが佳境を迎えてnoteがおざなりになってしまいました。その超大型ゲンコォは年内に目処が立って、あとは年始に取りこぼしたところを埋めれば初稿が終わるところまできました。発表できるのはうまくいって夏くらいかな。お楽しみに。 先のことは年明けに書くとして、今年の振り返りを。 本をそこそこ読んだ ここ数年仕事に必要な本以外をなかなか読めていなかったけど、積読も含めて割

          文章で世の中が少しでもよくなってほしいと願った2023年

          産総研マガジンで記事を書き始めました

          国の研究機関である産業技術総合研究所(産総研)のウェブメディア「産総研マガジン」で今年から記事を書き始めました。ざっと紹介。 細胞を素材の生産工場と見立てたバイオものづくり「スマートセル」の解説記事です。 腸活とかでも注目されている腸内細菌叢も含めて、人体にいる微生物マイクロバイオームの解説です。 なんだかんだでホットな話題のAIの中でも、人間の五感のように複数の情報を組み合わせるマルチモーダルAIの研究成果とかの紹介です。 今年のノーベル生理学・医学賞の解説記事も書

          産総研マガジンで記事を書き始めました

          リケラボで新連載「理系科目が得意になりたいシリーズ」が始まりました

          リケラボというウェブサイトで新連載になる記事を書きました。 リケラボは、理系に関するトピックを紹介し、研究者や技術者のインタビューもあるサイトです。個人的に理系文系の括りはあまり好きではないのですが、中高生を意識したページもあるので、大まかな進路や将来に向けた情報提供という意味では意義のあることかなと思って今回協力することにしました。 新連載は「理系科目が得意になりたいシリーズ」ということで、現役の研究者にインタビューして、特に高校のときに苦手だった理系科目をどう克服した

          リケラボで新連載「理系科目が得意になりたいシリーズ」が始まりました

          文章を書きたいのに書けない、そんな日もありますよね。というかそんな1週間でした。どんな文章を書くにも念入りな準備が必要。少なくとも自分の場合は。

          文章を書きたいのに書けない、そんな日もありますよね。というかそんな1週間でした。どんな文章を書くにも念入りな準備が必要。少なくとも自分の場合は。

          文章を書くことはコース料理を考えるようなもの

          いつものお仕事と並行して超大型ゲンコォに取り組んでいます。僕の基準として、1000字くらいが小型、ウェブ記事で一般的な3000字が中型(通常型)、雑誌で数ページくらいの1万字が大型、そして本1冊丸ごとの10万字が超大型です。超大型ゲンコォをやっているということは、そういうことです。そういうことです。 とはいえ僕のやっていることはサイエンスライターとして、すでにわかっていることまたはわかっていないことを書くことなので、エッセイや小説と違って独創性や芸術性はそこまで求められ

          文章を書くことはコース料理を考えるようなもの

          先週の木曜日に、バイオテック系の企業の展示会であるBioJapanに行ってきました。ここ数年は毎年事前取材をしていて、どんな企業があってどんなトレンドがあるのか、掴めるようになってきました。実物の機器を見るのはやっぱりテンション上がります。

          先週の木曜日に、バイオテック系の企業の展示会であるBioJapanに行ってきました。ここ数年は毎年事前取材をしていて、どんな企業があってどんなトレンドがあるのか、掴めるようになってきました。実物の機器を見るのはやっぱりテンション上がります。

          りんごは収穫された

          『科学雑誌Newton』(ニュートン)で有名なニュートンプレス社が朝日新聞グループの一員となることになりました。要は、買収されたということ。 『ニュートン』には僕は何回も記事を書いているので、これはさすがに驚きました。この記事にあるように、6年前に当時の社長が逮捕されて民事再生法の適用申請をしたときくらい驚きましたね。 僕は記事を書いているといっても外部ライターとして委託されているだけなので、社長の逮捕はNHKの12時のニュースで知ったし、今回の買収もアルファベット1文字

          りんごは収穫された

          ノーベル賞の解説をしたいところだけどお仕事がけっこうヤバめなので週末にやります。それまで去年の記事でもどうぞ。 https://note.com/shimasho_work/n/nb3bc4ad1bdde

          ノーベル賞の解説をしたいところだけどお仕事がけっこうヤバめなので週末にやります。それまで去年の記事でもどうぞ。 https://note.com/shimasho_work/n/nb3bc4ad1bdde

          インボイス時代、みんな生きような

          毎月月末に請求書やレシートを整理して経理の処理をしています。確定申告前にまとめてやると大変なのは目に見えているし、1か月くらい小分けにすればレシートの量もそれほどではないから、月末に経理をするのが日課というか月課になっています。 9月30日も例外なく、請求書とレシートをまとめました。 ここで、1つの時代が終わりました。 そして、新しい時代がやってくるのです。 確定申告ソフトで10月のタイミングで免税事業者から課税事業者に切り替えないといけなくて、なぜ10月という中途半

          インボイス時代、みんな生きような

          ラフプレーに走ってしまった1週間

          Threadsには1日の振り返りを毎日書いているんだけど、今週はハードだったなあと改めて思うわけです。 今週は珍しくリモート取材は6件。いつもならリモート取材は週1くらいだから、個人的にはかなりきつい。それと合わせて年末締め切りの超大型ゲンコォを見据えて9月末までに第1章の分まで書かないといけない。あたふた。 というわけで、もちろん書くときには冷静になってゲンコォを進めるんだけど、先方からのフィードバックを見ると普段ならあまりしないような誤字脱字がけっこう指摘されるの

          ラフプレーに走ってしまった1週間

          NewsPicksでスタートした、線虫でがんリスクを調べるとするN-NOSEの信頼性を問う連載について、社長に取材したことがある経験からの所感

          NewsPicksで、線虫でがんリスクを調べるとするN-NOSEの信頼性を問う連載がスタートしています。 前々から医師が信頼性について疑問視する記事がちょいちょい出ていましたが、今回のは元社員などの関係者の証言も取り揃えており、かなり念入りに準備してきた記事のようです。 第2回の記事にあるように、このサービス誕生のきっかけとなったのが、サービスを提供するHIROTSUバイオサイエンスの社長で当時の九州大学助教だった広津先生が発表した2015年の論文です。 九州大学からの

          NewsPicksでスタートした、線虫でがんリスクを調べるとするN-NOSEの信頼性を問う連載について、社長に取材したことがある経験からの所感