しましょ@サイエンスライター穏健派ゆるふわ系

島田祥輔(しまだしょうすけ)という名前でサイエンスを書く人をやっています。 https://www.shimasho.work *Amazonのアソシエイトとして、しましょは適格販売により収入を得ています。

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『運動・からだ図解 細胞生物学の基本』の執筆協力をしました

新作です。『運動・からだ図解 細胞生物学の基本』の執筆協力をしました。 「運動・からだ図解」はシリーズになっていて、医療関係者や医学生、看護学生向けの参考書という位置付けです。栄養学、生化学といった基礎的なところから、触診という臨床に近いところまで、いろいろなジャンルをカバーしています。今回、その中に細胞生物学がラインナップに加わりました。 細胞生物学は、生物のしくみを細胞から見るという学問です。医学というと手術とか臓器とかのイメージがありますが、今や細胞レベルで疾患を理

    • Newton2025年1月号で「時間心理学入門」を書きました

      10月6日発売の科学雑誌Newtonで「時間心理学入門」という記事を書きました。10ページ、およそ1万字のちょっとした大作です。 「子供と大人で時間の流れ方がちがうのはなぜ?」というサブタイトルがついているように、時間の長さの感じ方はどうして変わるのかということについて心理学の研究をいろいろ紹介しました。 他にも、風邪を引いて高熱でうなされているとき時間の流れが遅いような気がする、楽しい時間はすぐに終わるのに退屈な会議は長く感じるのはなぜか、交通事故でスローモーションに見

      • 最近、寝る前になると咳がひどくなって寝付けない日々が続いています……夜だけだから何かの感染症ではないと思うけど、季節の変わり目なのでみなさんもご自愛くださいませ😷

        • 宮崎から宇宙へ開拓だ! 宮崎県科学技術館に潜入してみた

          サイエンスライターたるもの各地の科学館でどのような展示があってどのような解説文があるのか把握しなければ、という建前で飛行機代とホテル代を経費に計上して宮崎県の宮崎科学技術館に行ってきました。 宮崎科学技術館はJR宮崎駅から徒歩3分といったところ。もともと宮崎刑務所だったところを宮崎中央公園に整備して、その公園の中にあります。1987年開館なので、まあまあの歴史があります。 1階と2階が展示フロアになっていて、3階はプラネタリウムです。プラネタリウムは子ども向けが多く、アニ

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          しずかなインターネットに書きました。 人格を切り分けるソーシャルメディアで人は分かち合えるのかということ https://sizu.me/shimasho/posts/mzrhzri6nkbm

          しずかなインターネットに書きました。 人格を切り分けるソーシャルメディアで人は分かち合えるのかということ https://sizu.me/shimasho/posts/mzrhzri6nkbm

          広島のこども文化科学館がレトロすぎた

          サイエンスライターたるもの各地の科学館でどのような展示があってどのような解説文があるのか把握しなければ、という建前で飛行機代とホテル代を経費に計上して広島県の5-Daysこども文化科学館に行ってきました。 5-Daysこども文化科学館は路面電車の「原爆ドーム前」電停から歩いて5分くらい。近くには平和記念公園や広島城もあります。 入り口はこんな感じ。レトロというか歴史を感じるというか。 あとで調べたところ、この科学館がオープンしたのは1980年で、当時は日本初の子どものた

          広島のこども文化科学館がレトロすぎた

          しずかなインターネットに記しました。 就活で生成AIを使うということ|shimasho https://sizu.me/shimasho/posts/2bw10ius75zh

          しずかなインターネットに記しました。 就活で生成AIを使うということ|shimasho https://sizu.me/shimasho/posts/2bw10ius75zh

          なぜ映画『オッペンハイマー』はわかりにくいのか?文章の種類で考える

          先月のことだけど映画『オッペンハイマー』を観てきました。 本当にアメリカでは原爆を使って戦争が終わることで日米の戦死者が減り、かつ二度と戦争が起きなくなると本気で信じていたんだと、考えの違いを実感しました。実際には核の量産が進んで冷戦になり、水爆開発にまで至るのだけど。 それを連鎖反応になぞらえたり、ある人物がオッペンハイマーに「君が作っているものは新兵器ではなく新世界だ」と言ったりして、表現としてもうまいなあと思ったわけです。 ところがこの映画、素直に言うと「わかりに

          なぜ映画『オッペンハイマー』はわかりにくいのか?文章の種類で考える

          m3.comで記事を書きました、とウイルスのお話

          m3.comという、医療従事者専用サイトでデビューしました。巨大ウイルスについて東京理科大学の武村先生に取材した記事が全4回で掲載されます(サイトの性質上、医療関係者のログイン必須)。 ウイルスといえばインフルエンザだったりコロナウイルスだったりノロウイルスだったり、厄介な存在と見なされているのは確かです。ウイルスの語源はラテン語で「毒」なので、人類の敵として研究されてきた歴史があります。サムネのイラストのように悪者というイメージがどうしてもあります。 しかし、それはウイ

          m3.comで記事を書きました、とウイルスのお話

          10年経った後に何も残らなかった遺伝子解析サービスたち

          「遺伝子を調べて自分を知ろう!」 そんなキャッチコピーで2014年ごろから雨後の筍のようにあふれ出てきた遺伝子解析サービス。スタートアップ企業のシーンクエストだったり、「ルナルナ」を提供しているエムティーアイだったり、大手IT企業のヤフーだったりDeNAだったりが参入して、いよいよ遺伝子が身近な時代になるのかと個人的にワクワクしていました。 そんなワクワクは、どうやら幻想だったようです。 遺伝子が身近になってほしいという願いは今でももっているし、なんならいろいろ本や記事

          10年経った後に何も残らなかった遺伝子解析サービスたち

          しずかなインターネットでショートエッセイのようなものを書きました。 https://sizu.me/shimasho/posts/cu91b8xvfdck

          しずかなインターネットでショートエッセイのようなものを書きました。 https://sizu.me/shimasho/posts/cu91b8xvfdck

          マクセルに取材した記事を書きました

          化学商社の金森産業のウェブメディア「Chematels(ケマテルズ)」で、マクセルに取材した記事を書きました。テーマは全固体電池です。 今、日常的に使っているバッテリーは電解液という液体が中に入っています。その液体が固体に置き換わったものが全固体電池です。全固体電池のどこがいいの?まだまだ研究段階の夢のまた夢の技術なんじゃないの?という疑問については記事で紹介しているのでぜひ。 今回はアポ取りから取材、掲載前チェックの依頼など、基本的に全部自分だけでやりました。アポ取りっ

          マクセルに取材した記事を書きました

          遺伝子で才能も性格もわからない

          今週、毎日新聞が「ある保育園が子どもの遺伝子検査を仲介している」という独自ニュースを報じています。 実はこれ、今に始まったことではなくて10年以上前からずっとある問題です。子どもの遺伝子を調べて本当に才能がわかって、子育てや教育に活用できるのでしょうか。 結論から書くと、「意味がないどころか本当の才能を埋もれさせてしまう可能性がある」です。 10年前から変わっていないまやかし今回、毎日新聞が取材した保育園がどの企業の遺伝子検査(注)サービスのものかはわかりませんが、香港

          MITテクノロジーレビュー日本語版で記事を書きました、その取材のときのお話

          MITテクノロジーレビュー日本語版でInnovators Under 35を受賞された遠藤礼子さんの取材記事を書きました。 下水でウイルス感染の状況を調べる下水サーベイランスをアメリカで初めて実証したスタートアップ企業の1人目の社員として活躍した後、今は京都大学に籍を置いて下水サーベイランスの普及に力を入れています。 下水サーベイランスって何かというと、下水を調べて新型コロナとかのウイルスを調べて実際の流行をとらえるというものです。ノロウイルスについては日本でも少しやって

          MITテクノロジーレビュー日本語版で記事を書きました、その取材のときのお話

          大学の非常勤講師としてMacを学割で買った話

          M3 MacBook Airが発表されたわけだけど、私は外で使うことを想定してM2 MacBook Airの型落ちを待ち望んでいた。 2019年にiPad Proを買って、2020年から外に出て取材することがめっきり減り、外に出てもあまり寄り道せずに帰ったころは、取材はiPad Proでもほとんど問題なかった。ところが去年あたりから外に出る取材が増え始めて、そうすると気分転換ついでにカフェに寄ってちょっとお仕事することも増えてくて、そうなるとiPad Proのシングルウィン

          大学の非常勤講師としてMacを学割で買った話

          『鵼の碑』を読んでいたら科学のことを考えていた件

          冬休みの宿題にしていた京極夏彦の『鵼の碑』を読み終わった。 百鬼夜行シリーズの最新作で、前作の『邪魅の雫』から17年経ってようやく発売になった。正直、次回先はもうないと半分諦めていた。 ストーリーについては実際に読んでもらいたいし、いろいろな人がレビューしているので、ここではちょっと違った視点から。 私が読んで感じたことは、舞台は昭和29年(1954年)なのに令和6年(2024年)にも当てはまるような描写がたびたびあったこと。 これは現代のSNSに見られるような思想や

          『鵼の碑』を読んでいたら科学のことを考えていた件