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演じきるからこそ、楽じゃないこのキャラクター


 あの頃の自分を取り戻す。最もギラギラしていた頃の自分を思い出す。前回のコラムでそう宣言しました。そうです。大好きだったあのころの自分を超えていかなければなりません。

 ただ、もうどんなキャラクターだったかも思い出せないのです。すっかり優等生なのです。そこで見つけ出しました。大好きだったころの自分の写真を。(投稿写真参照)この写真をお手本にしていきます。

 なんてふてぶてしいおっさんなのでしょう。圧が強すぎます。居るだけで絶対不愉快です。どこをどうすればこんな表情ができるのでしょうか?最高です。

 これです。これ。思い出してきました。葉巻はモンテクリストNo.2と決めていました。洋服はすべて銀座サローネオンダータの仕立てでした。オンダータの洋服ぜんぜん似合ってなかったです。こんな小さなおっさんが着るようなものではなかったです。しかも高価でした。それでも仕立て続けました。それがオーラを生むと信じていました。40歳超えてユニクロを着てもよいのは、スタイルが良いおっさんだけです。

 社長としてのキャラクターをバージョンアップさせて創りこんでいく。理想の社長像に近づけていく。ビジネスクラスやグリーン車が確保できない出張は迷わずキャンセルする。地下鉄やバスは乗り場にすら近寄らない。どの中国人よりも中国人社長らしく振舞う。そうしてきました。壊れそうになりながら続けてきたキャラクターなのです。絶対取り戻さなければなりません。

 商売がうまくいっているから散財をするんじゃないんです。散財するから商売で成功する必要があるのです。忘れていました。自分や「鮪のシマハラ」にとっては大切なことであるように思います。

 「島原さん 金遣い荒くないですか?」と質問してくる若者に「一生懸命つかわないと、お金が貯まって貯まってしょうがないんだよね。」と平気で嘘をつく。最高です。そうあるできです。

 このキャラクターは「絶対折れない鉄のメンタル」によって支えられています。どんなに無駄遣いをしても、どんなに借金をしても俺は大丈夫。なぜなら、どうネガティブに考えても絶対成功するからです。二度あることは三度ある。「鮪のシマハラ」を上海での事業以上に大きくしてみせます。そういう者に私は生まれついているし、このキャラクターを演じきってみせます。


追伸 ひさびさにロングコートに袖を通しました。妻が「コートが歩いてるみたい。」と言いました。ぜんぜん気にしていません。コート姿のライバルは、「雨のアムステルダム」のショーケンです。


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