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正確に速く打てるまでやれ!

私が大学生になった頃はコンピューターはまだ普及しておらず、日本で女子大生時代の論文は原稿用紙に手書きで提出していた。図書館も、小さなタンスに分けられたインデックスカードをパラパラとめくって欲しいものを探し当てなくてはならなかった。

それでも大学ではワープロでタイピングの授業もあったし、サマースクールでアメリカの大学に短期留学した時もタイピングをやらされた。
インベーダーゲームのように上から落ちてくる単語や短い文章をタイプして爆破する、というゲームを来る日も来る日もやらされた。最初は楽しかったがあまりにも出来ないとイライラしだすゲームのおかげでタイピング技術だけではなく、忍耐力、集中力、と反射神経も伸びた気がする。
今でもモタモタせずに論文を書いて、調べ物をして、仕事が出来るのは、あの暑いコンピュータールームの中でのタイピングの授業と練習のおかげだと思っている。

最近の子供は生まれた頃からパソコンやタブレット、スマホなどのテクノロジーに囲まれている。我が校も5年生から生徒一人一人にマックブックが配られる。小さい頃からの導入は賛否あると思うがコンピューターは使えて当たり前の時代なので授業にも頻繁に取り入れている。
若いから、生まれた時からあるから、テクノロジーはお手の物・・・なんとなくそんな風に捉えていたけれど、ここ何年かの間に教えている生徒たちは本当にタイピングが出来ない。他のPCスキルはあるようだけど、タイピングはびっくりするほど苦手だ。両手を使ってタイピングどころか、キーがどこにあるか、どうやって改行するか、大文字に変えるのか、など基本的なことを知らない。指2本でタイプする子もいる。
多分私の元にやってくるまで(9年生)あの苦しいタイピングゲームをしなかったのだろう。

なので1学期の最初には簡単なタイピングのテストをして、ブラインドタッチが出来ない生徒(ほぼ全員)は沢山ゲームをさせます笑。楽しいので生徒たちは嬉々として始めますが、その何ヶ月後に8枚とかの論文を書かせるので、その時やっと気づきます、このためにやったんだ!って。

みなさんもゲームやってみてください。面白いですよ!ちなみに私のクラスでは “All Letters” の “Hard” のレベルに到達するまで延々とやらされます。

フルーツニンジャのタイプ版です。パクってるのかな?

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その後は実力テストです!このサイトで頑張ってください。1minute を選んで、45wpm(1分間45ワード)で95% Accuracy (正確さが95%)まで頑張って、最終目標は55wpmと97%です。1学期の終わりにはほぼ全員目標達成しています。そして大学生になってからかならずお礼を言いにきます ”ありがとう、あの時のゲーム地獄のおかげです!”って。

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ちなみにアメリカではプロは大体70−80wpmだそうです。

打倒!シマフィーの9年生クラス!

シマフィー



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