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Kimono Project:世界の人に見て欲しい傑作たち

オリンピック開会式があった日の夜、ツイッターを徘徊している時に見つけた記事でキモノプロジェクトで作られた着物の画像を目にしました。

オリンピックにあわせて世界各国をモチーフにデザインし、専門家たちが作り上げた帯と着物のセットがどれも芸術的で美しいのにあまりSNSで話題になっている様子はなくどうしたのかな、と思いちょっとググってみたら思いの外暗い話題にぶつかりました。

”プロジェクト乗っ取り” というキーワードも出てきていて、オープンにされている記事をいくつか読んだのですが、かなり暗闇感漂う問題のようです。ただ匠の技で作られた着物と帯が世界の皆さんの目に触れないのが残念だという気持ちばかりが残りました。

あの着物たちをお披露目する機会はないのだろうか、と思っていた時にこちらのBbabさんの記事を拝見しました。事の次第がざっくりとわかりやすく説明してありその”スキ”の多さから世間の皆さんはキモノプロジェクトをずっと前からご存知でその行方を危惧されていたのが見えます。

私はつい2日前までは知らなかったのですが日本の皆様の間ではそのアイデアと作品の素晴らしさは話題になっていたのですね。開示されている情報以外の真相や背景、政治的な何かがあったのかもわかりかねますが、そんなごちゃごちゃは置いておいても、この着物・帯たちは素晴らしい芸術品ですので是非全世界の皆様にみていただきたいものです。

↑このサイトで一覧のリストが見れます。画像をクリックすると着物・帯それぞれの作者の言葉、スポンサーのお名前、国名(日本語・英語)・国旗・地図、が見れます。

今日全てをクリックしてゆっくりと拝見しました。本当に涙が出るほど(大げさではなく)素晴らしいデザインと仕上がりです。その中でも心を打たれたものを3つ紹介します。


ウガンダの着物は森と動物!着物も鮮やかで素晴らしいですが帯がすごい!!ゴリラの合わせ鏡のようになっています。ぜひこちらで詳細を読んでみてください。

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パラオのもいい!こんなに素敵な着物で街を歩いてみたいものです。帯を締めた姿を見てみたいです。

どの着物もそうなのですが、みな絵画のようで、もし機会があれば世界の美術館で展示していただきたいものです。メトロポリタン美術館が手を上げてくれないかしら。

それぞれの国の歴史・文化・自然・シンボルなどが織り込まれ、アーティスト・職人さんとスポンサーさんの夢と技とプライドが見えます。

難民選手団があることをこのオリンピックで知りました。これまであまりオリンピックに興味がなく、前回から難民選手団ができた事を先日知りました。選手たちの心の内とこれまでの自身ではどうにもできない社会問題、苦悩や苦労を思うと本当に頑張って欲しい! こちらの着物は外は真っ白、内側に鮮やかな模様が描かれています。

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来週はこのキモノプロジェクトのページを使って授業をしようと思っています(*アメリカの高校で教師をしています)!サマースクールの留学生を対象にした英語の論文を書く授業ですが、これらの着物・帯とアーティストステイトメントを読むと本当にたくさんの学びのアイデアが湧いてきます!彼らが母国に帰りこのプロジェクトを家族や友人にシェアしてくれるといいなぁ、とちょっとの期待もあるんです、ふふ。

誇張なしでどの国の着物・帯もため息が出るほど美しいのでまだ見た事のない方はどうぞ見てみてくださいね!是非イチオシを見つけて教えてください!

よくわからないゴタゴタがおさまって、近い将来、作家さん・スポンサーさんたちの努力の結晶の着物・帯たちが世界の皆さんに披露される事を心から願っています。

シマフィー 

こちらは昨年の今日アップされていた映像です。完成記念の映像で全作品を紹介されています。圧巻です!

*使用している写真はキモノプロジェクト様の一覧からお借りしました。


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