「白いキャンバスを用意する。アトリエ宿根草."梅崎宏美"さん」
心がかよいあう空間と時をコーディネイト。日本の四季折々を感じつつ、自分らしく輝く個性を自由に愉しく描いてもらいたい。白いキャンバスを用意するアトリエ宿根草.代表"梅崎宏美"さんにお話を聞いて来ました。
プロフィール
出身地:福岡
活動地域:福岡メインに全国
経歴:生活デザイナ―の活動拠点「アトリエ&ファバラカフェ宿根草.」は25年目。旬の草花をあしらった空間や食卓などのコ―デイネイトで、心地よい時を提案。クラフト作品の紹介・販売。コーデイネイトレッスン・LIVE・イベント多数開催。
現在の職業:生活デザイナー
座右の銘:意識は力なり
「心のふれあい。アトリエ宿根草.」
Q 夢を聞かせて下さい
梅崎宏美さん(以下、梅崎) アトリエ宿根草.では、今まで出会って心ときめいた人達の活動を常時展示、ご紹介しています。ある時は個展 のギャラリー、ある時はテーブルやコーデイネイトの教室、そしてライブなども。個展は単に作品を展示するだけではなく、暮らしでの楽しみ方を季節のコーデイネイトや食のイベントなどで提案。作家を迎えて、創り手のお人柄や心のふれあいができる企画で、日常で愛用して頂けることを心がけています。
アーティスト、お客さま、全ての方々がこの空間に関わることを通して、その瞬間を感じてもらい、皆さんがより輝くお手伝いができるのが願いです。心のふれあいのこの空間でリセットして頂き、ご家庭で優しさが溢れたり、自然と歩調が合う日常になったり、四季の移ろいを楽しんだり、心だけで生きるようになったり、心をこめて人と接するようになったり、と、それぞれの種からたくさんの可能性が芽吹いていく・・・そんな発信を続けれるととても嬉しいです。店舗や個人宅などでも、コーデイネイトすることが完成ではなく、その空間にいる人たちが時と空気と関わりながら創られていくコーデイネイトが目的ですね。
「一生懸命。今に心をこめる」
Q 夢を実現する目標計画を聞かせて下さい
梅崎 今を一生懸命!私たちはつい過去や未来を悩んだり想いわずらったりしがちですが、それは頭で判断しているだけ。結果を考えずに、「今」の瞬間を心で生きる!きっと、「時間」ではなく、「時」で生きることが大事なんでしょうね。
今、地震など震災が起こっていますが、その原因は私たちの意識にあるのではないでしょうか?1人ひとりの輝く意識だけが、不調和から調和への解決策。発信する意識が濁っていれば、形になったときも濁ったものしかできません。見えないもののお陰様で生きてる、という「感謝」を、頭ではなく心に腑に落ちていることが肝心で、最も重要なのは、私自身の心の状態、意識の持ちようです。調和の中で自分が動くことを通して、皆さんといかに共有できるのかを大切にしています。
「心だけで動く。意識のもちよう」
Q 夢・目標計画を具現化する上で(毎日の)基本活動と行動指針を教えてください
梅崎 日本人で初めて訪れた北極圏ヌナブット州では、子供をあげたり貰ったりと、村中の人が大きな家族。みんなで暮らすことに「差別」がありませんね。カナダで出会ったご家族は、ご両親は違国籍のハーフ同志、「国境も不要」ですね。カナダへ旅した時、日本の旅行社から押し付けられたアドバイスが、現地で判明したのは、「会社の儲けと欲」の為の行為であったこと。これは「行為」で重要なことは、その「動機」であると確認した一件です。どの国を訪れても身振り手振りのボディーランゲージ。真に伝わるのは言葉という形ではなく、「心」。地球上の人類は大きな家族であり、全ては一つであることの確認と、今を、頭ではなく心で動いて、誠心誠意、心をこめて、心を届けたいと思うようになりました。
「自分との旅"白"」
Q 夢・目標計画・基本活動・行動指針に至るまでには、どんな気づきや発見がありましたか?
梅崎 新月からスタートした一人旅のテーマは「太陽と月」。カナダのロッキー山脈で、大陸横断VIA鉄道の列車の中で満月と出会うのが目的。この旅の経験は、かけがえのないものでした。
カナダのジャスパーで、渓谷が凍った底の散策では、渓谷に流れ落ちるそれぞれの滝も瞬時に凍り、みんな一つとして同じ表情の氷はなく、まさに個性の輝き!美しいハーモニーを奏でているようでした。私たち人間の個性も、調和で輝いて美しい音色を奏でることを願ったものです。また、レイクルイーズでの経験では、急に吹雪いて、見わたす限り360度、雪で全てが真っ白にかき消されていくものでした。「白」に浄化を感じました。エドモントンからオーロラを見ようと出かけてきたときには、満月の日には滅多に見ることができないといわれていたのに、偶然とも思える奇跡がいろいろありまして、待っていたのは白く優しい円(和)を描いたオーロラとの出会い!
旅の行く先々では「何をしに来たの?」と問われ、その度に私は「調和に繋がる仕事のコンセプトの確認」と答えていました。それはお一人お一人が個性で輝くお手伝い、「皆さんが自由に描く白いキャンバスを用意すること」と感じたのでした。
「白いキャンバスを用意する"アトリエ宿根草."」
Q その気付きや発見に至る背景には何がありましたか?
梅崎 一人旅では、私にできることを通して、何を発信するかの確認でしたが、それぞれの輝く個性を愉しく描いてもらうための、皆さん自身の白いキャンバスを広げるお手伝いをすることだと気づきました。
心で動くことだけが調和につながります。四季折々が日常にあふれ自然と調和して今を愉しく生きる。白いキャンバスには、作品から醸し出される作家さんとお客様方との間で、心のふれあいが描かれるように、私もアトリエ宿根草.も、勿論自らが白いキャンバスですが、、何よりも訪れて下さる全ての人たち「ご自身の白いキャンバス」を広げて、日常を心だけで生き、自然と調和して今を楽しみ、そのキャンバスに個性を愉しく描いて頂けることをお手伝いできればと希んでいます。
記者 今日はアトリエ宿根草.にお招き頂きありがとうございました。アトリエ宿根草.という梅崎さんが準備する白いキャンバスにこれから何が描かれていくのか、と想いをはせるとワクワクします。梅崎さんの今後のご活躍を心より楽しみにしています。
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【編集後記】今回、インタビューの記者を担当した島崎、新原です。心で動くことだけで白いキャンバスと輝く個性が描き出され、心であふれていく日常。まさに、人間本来の可能性と尊厳に確信を抱き、利他の心で接する人だと思いました。
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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
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