見出し画像

すぐにはやらないわたしが聴いた堀江貴文氏の講演

本屋さんの平積みコーナーで、堀江貴文氏の本に遭遇。
「考えたら負け」と大きな字で書かれている。これがタイトルなのだろうか。

愛を込めてホリエモンと呼ばせていただきましょう。
実は、半年以上も前に、ホリエモンの講演を聴いた。
その時も同じような言葉を耳にした。思いついたら考えずにすぐに行動、と。

講演にいたく感銘を受け、実は感想をここで書こうと思った。
実際、中途半端だけど下書きはある。
が、いまだに投稿に至ってない。ホリエモンと違ってすぐやれないわたし。

本屋さんの彼の本の文字から、お説教をされた気がした。


すぐやれないことに、わたしなりの理由がある。
けれど、その理由なんてホリエモンからすれば言い訳にすぎず、書きたければさっさと書いて投稿しろ、ということだ。

この、ぐだぐだ書いてる文字すら、彼に言わせれば思考とタイピングの労力の無駄に違いない。


わたしに言わせていただければ、なんかもう人生とか生き方とか違ってしまっているから、今のわたしがホリエモンの言うとおりに行動していたら、色々なものが破綻して困ってしまう。


ただ、彼の言うことは決して間違いだとは思わない。


この本のことを通販サイトでちょっとだけ調べた。
新刊かと思ったら、2018年のものだった。
他にもホリエモンはたくさん本を出している。検索で上がってきた本のタイトルのいくつかは、わたしが聴いた講演の内容とかぶっているように見受けられる。



そんなわけで、以下、下書きを引っ張り出して投稿しておこう。

ほぼベタ打ちしただけで、熟成もなにもしていない。

けれど、いつまでも下書きを眺めて「今日もこの続きを書けなかった………」としょんぼりし続けても意味がない。


実際の講演でのお話とは順序が異なり、要約した部分もあります。
さらには、わたしの受け取り方もあるでしょうけど、話の内容そのものものは誤ったことは書いていません。







予定していた記事タイトル
「誠に勝手ながらここで書いたホリエモンこと堀江貴文氏への手紙」



わたしは貴方の講演を直接聞いて、本当に良かった。
あの日に貴方が発した数々の言葉。それらは、貴方にとっては特別でも何でもない、ごく当たり前の貴方の一部でしょう。

講演を聞いて貴方に抱いた感想は、
『すごいけど、普通の人、だけど凄い人』
でした。



貴方の話を聞こうと思ったきっかけは、親類の子からの質問。

「ホリエモンて、結局何をしてる人なの?」

中学生のその子にとって、ホリエモンという人は、ネットで名前は見る有名人だけど、一体何者なのか不明らしい。

そう聞かれて、貴方よりやや年下のわたしも、即答できず。
貴方とほぼ同じ時代を生きてきたにも関わらず、そして有名人だと認識しているのに、その中学生に説明できるほどの知識はなかったのです。

『時代の寵児』
『ライブドアを作った人』
そう答えたところで、そもそも中学生にとっては、ライブドアってなに?となる。
そういうわたしも、ライブドアをよく知らない。ネットで見かけるサイトで、ニュースとか何かが色々わかる、という程度の認識。実際にはサイトをほとんどを見たことがなかった。

『脱税か何かで受刑者となった』
そのことも、詳しい中身はよく知らない。

 あとは、会社いっぱいやってる?本とかいっぱい書いてる?多分 ……

貴方には申し訳ないのですが、この程度しか思いつかなかったのです。

結局、親類の子には「………Wikipedia見てみたら、多分わかるんじゃない?」と答えました。


そして、その質問を受けてから一週間もしないうちに、貴方の講演会の場にばったり遭遇。
本当に、通りがかりに偶然その講演の存在を知ったのです。

講演時間は約90分。

正直、その日は他の用事があったので、90分も貴方に割くのはどうかと思いました。
でも、ホリエモンという人に興味ゼロというわけじゃない。
何より、親類の子の言葉が妙にひっかかる。こういうご縁は大切にした方がいいのかもしれない。
5分程度悩んでから、貴方という人の講演を聞くことに決めました。

聴講は無料でした。
ただし、講演依頼をした団体の子達が、講演会場使用料を自腹で負担しているので、もしよかったら気持ち程度で構わないのでカンパしてほしいとのこと。
しかも、カンパすると、前列の席で話が聞けるという特典付き。

わたしは1000円札一枚を受付で差し出しました。

講演のチラシをもらってよく見てみると、肝心の講演テーマが何も書かれていませんでした。
いったい、何の話をするのかわからない。
アイドルだったら何のトークでもいいだろうけど、講演テーマくらいチラシに乗せたほうがいいのでは?
と思ったものの、そんなことを言いながらもホリエモンこと堀江貴文氏というだけで聞いてみようと思っているわたしがいたわけですから、テーマなんてどうでもいいのかもしれません。
それが、貴方という人の力なのでしょう。





講演会場は、ざっと見て、1階席が200人強、2階席が100人くらいだったような。
カンパ特典の座席は、1階席の前から5列目くらいまでの席。着席禁止エリアを除いて自由席でした。
わたしは前から4列目の、舞台に向かって中央よりもやや右手に腰を降ろしました。会場は大きくないので、舞台もすぐ目の前です。

そして、開演時間になり、舞台に貴方が登場しました。
金髪、黒の半袖Tシャツ、下はシーンズだったような。

金髪は予想外でしたが、「ああ、ホリエモン本人だ」と思いました。
わあ!!ご本人だ!!めっちゃ感動!!ではなく、ご本人がそこにいる事実を淡々と把握するわたし。


マイクを手にした貴方が話を始めました。

「今日は、キギョウのことを話してほしいと言われてるので」


ああ、企業か、テーマは会社のことね。
そう思って少し聞いていたら、そうじゃありませんでした。

起業、でした。

貴方が、キギョウの『ギョウ』の部分のイントネーションを下げて話したので、『企業』というワードを連想したのです。
しかし、貴方は『起業』をそういう発音で話すのですね。

起業がテーマと判明したら、「自分は起業することなんてないだろうし、そういうの苦手だしな」とちょっとだけがっかりしました。

けれど、話を聞いているうちに、途中から、持っていたスケジュール帳の余白のページに死ぬほどメモ書きを残し始めました。

貴方が起業の話をすると聞いたら、大半の人が起業の具体的なノウハウや成功のコツなどを貴方から学べると思うのではないでしょうか。


でも、貴方が話すことは、そうではなかった。

むしろ、起業に限らず、「生きてゆくのに、めちゃくちゃためになる話じゃないだろうか」と途中から思い直し、だからこそメモったのです。

講演の録音は禁止でしたが、講演内容を他言禁止ではありませんし、何よりも禁止する方が愚かしいと貴方も思われることでしょう。

以下、メモに基づく要約で、実際の講演での話の順序とは異なりますが、わたしが貴方の話を忘れないようここにまとめておきます。
具体例なども色々と話されてましたが、わたしのメモの限りでわかりやすいようまとめさせていただいてます。
が、貴方の話とはまったく異なる内容にはなっていないはずです。




1 人の話を聞く

自分の知らない分野、業界の人の話を聞くということ。
同じような仕事の人とはそれほど交流しない。

確かに、視野が広がりますものね。


2 考える

頭を使え。
例えば、食事ひとつにしても、何を食べようか、どこで食べようか、どこに行ってみようか、など真剣に考える。

日常的の些細なことでも、思考フル回転で探る。
考えるのを放棄したら、人間は衰えますしね。


3 行動する

思いついたら行動、とにかく動いてみる。
すぐに行動する。
起業のために準備、という人がよくいるけれど、準備なんてしないでとにかくやってみる。
失敗すればするほど知見も貯まる。
また、不可能と思わず行動する。

食事という日常でも、とにかく頭を使い、実現のために行動する。
何となく適当に食事を決める、何なら食べるのすら面倒に感じているわたしには衝撃的なお言葉でした。

食事のことは別として、わたしは何事も下準備しないと動きたくないし、自分がやろうと思ったタイミングでないと気乗りしない。
気乗りしないことをやってもうまくいかない性質たちなので、すぐ動くのはむいてません。

気乗りしないけれどどうしても今日中にやらねば、ということも、つい後回しになってしまうこともあります。
そんな時に、貴方の『とにかくすぐに動く』というこの話を思い出しています。
あなたの話の趣旨とは異なりますが、ようは受けっとった言葉を自分なりに活用するのが大事。


4 みんな視野が狭い

みんな、視野が狭い。
嫁ブロック、親ブロックでやれない。
人の言うことを信じてしまって、むしろ言われたことをやり遂げる方が正しいと思ってしまう。

各家庭の事情はあると思いますが、本来は自分のやりたいことをやり通すのが最も幸福ですよね。ものすごく痛み入ります。
ブロックとなりうる「家庭の事情」「家族の言葉」は考慮すべきものではなく、とにかく自分ファーストで、やりたいことを実現するにはその事情をどう折り合いを付けるか、という解決力が重要ということなのでしょう。

5 たくさんやってみる

ピカソは1万6000点の絵を残した。
他の画家は数百点レベル。つまり、めちゃくちゃたくさん絵を描いた。
堀江さんももっと本を書くべきだ、残すべきだと秋元康氏から言われている。
成功のためにたくさん試行錯誤してみるということ。
運もあるけれど、たくさんヒットを打つには、まずは打席に立ってバットを振らなきゃ打てない。

この話を聞いた時に、別に有名になったり巨万の財をなしたいわけじゃないけど、自分ももっともっと何か書き散らかしたり発信しても構わないんだ、と勇気づけられました。
今でも、こんなことを書いても……ネガティブに陥ると、このお話を思いだします。


6 若いうちがいい

考えて行動する。これをひたすら実行するには、やっぱり体力が必要。
若ければ若い方がいい。
体力が落ちたらやる気も落ちる、年をとるとやっぱり体力が追いつかない。
気力が意地できればどうにかなる、だから若い方がいい。
なお、金持ちは身体、インナーマッスルを鍛えて体力をつけている。
食事よりも圧倒的に運動が物を言う。

仰るとおりです。むしろ、やっぱりそうだよねーと共感しました。
何かを始めるのに遅い時はない、みたいな言葉がありますが、やっぱり結局は問題なく動ける若い方に始める方がいいに決まってるじゃないですか。

さらに、わたしがこの話から連想したのは、これからの社会で要介護となっても、必ずしも必要な支援が受けられるとは限りませんから、出来る限り自力で元気でいなきゃいけない。
そのためにも、もう若くはないのでせめて運動しなくちゃな、と痛感しました。


7 ルネッサンス

レンズを通して壁に映し出したものを、画家たちがトレースした。
それが写実派、写実的な絵となった。
ただ、モノを客観的にフォーカスしてみてしまい、主観がなくなる。
視野も狭いものとなる。

8 視力の仕組み

目の細胞がとらえているのは、見えている、物理的に眼球がとらえたもののうち本当に中心部分のみらしい。
細胞を伝わった信号を元に、脳が映像を再構築する。
その際、記憶にある他の情報も使って、脳が映像を再構築するらしい。
だから、脳が疲れていたり何か病的な症状があると、実際にはない物体までそこにあるかのように脳が記憶から映像を作ってしまう。
薬物や痴呆などによる幻覚はそういうことで、本人には『見えている』のだ。

視力と幻覚の話は、もう納得しかありませんでした。

9 情報通信革命

情報の民主化、誰でも簡単にアクセスできるように、
→欲しい情報は簡単に手に入る。情報を持っている人をフォローして発信を見ればいいのだから、なんなら俺をフォローしたらいい。

なお、自分は音声を聞くより文字を読む方が早い。音声発信よりテキストの方が好きなので、自分が情報を得る時もテキストを希望する。

音声よりテキスト、これにはまったく同感です。
だからYouTubeはほぼ見ないし、やむを得ず見る時は陪速に調整しています。


10 「不」を解消するものを見つける

じゃあ何をして起業するかについて、不平等を解決するものや、あったらいいな、と思うものを見つけるといい。
さらに、人と話していて、自分だったらこれができる、こう絡むことができるという視点で商売、起業につなげている。








と、こんな下書きをやっとどうにか形にできた。

以下、追記


テーマが起業だったとしても、それに限られないメンタリティを教えてもらい、1000円以上の価値は十二分どころか2000%くらいだ。

講演の最後に口にしていた、「自分は(話をすることで誰かの)背中を押すだけなんで」という言葉が、非常に頼もしく感じてしまった。
ホリエモンの大ファンというわけじゃないのに、とっても心強くて、嬉しくなってしまった。


講演から帰宅して、ホリエモン情報をWikipediaに教えてもらった。

子供の頃からコンピューター関係の素養があり、そこからもう時代の寵児のルートは始まっていた人だった。

東大生の時に出逢ったIT関係の会社のバイトも、応募のきっかけは家とキャンパスの間にあったからなのに、それもまた数奇。

彼が「やってみたいこと」を追い求め、それを許してくれる家庭があったから。
親御さんは地元・九州の大学への進学を望み、それが嫌で東大に行くから、と彼は本当に東大に入ってしまう。

家庭環境に恵まれ、その中で自分の意思を貫いたホリエモン。

恵まれたとは言うにはものすごく微妙な家庭の中で、親ブロックをかけられまくったわたしとは違うなあ、と。

この違いのままで同じくらいの年月を生き続けて今の時代になり、どちらの自己満足度が高いかなんて、一目瞭然だ。


『すごいけど、普通の人、だけど凄い人』

素晴らしい頭脳をお持ちで功績も素晴らしい、けれど、超能力者でも宇宙人でもなく、恵まれた環境で自分を貫く、それは彼に限らず世の中そういう人はたくさんいる。だから、すごいけど普通だと思った。

けれど、メンタリティ、実行力が半端ない。

大学入試までの机上の学力だけなら、ホリエモンとそれほど遜色ない人物が親類にいる。
彼は、やらない言い訳を考える。
何を食べようか、についても、思いついたものを食べようと行動するのがホリエモンで、『食べられない理由』をなぜか見つけ出して結局食べないことを正当化しだすのが親類だ。

彼とホリエモンが圧倒に違うのはここだと思った。

そういう意味で、ホリエモンは凄くて、親類は凄くない。


まあ、親類なりの行動力はあるし、良く言えばある程度考えて行動する慎重部分があるから、ホリエモンのような波乱万丈の人生ではなく、比較的平穏に暮らしているのだろう。

どっちが立派、どっちが正しいというものではない。



さてさて、やっと書けた。

わたしはマイペースが好きなのだけど、それでもホリエモンの言葉を可能な限り取り入れていこう。






この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?