ねたむ自由くらいください。

結局のところ、
男はいいとこ取りなのだ

自分より若い女を妻にすれば
散々遊んでからでも父親になれる

出産という極めてリスクの高い行為を
男は背負う必要はない

そして、
若い妻をいたわり、
産まれた子をあやす

そんな余裕があって当たり前
今まで存分に好きなことをしてきたのだから、人間的にそれくらいの余裕ができていることでしょう

そんな姿を
人々はまたもてはやす

『素敵な旦那さんですね』

『優しい旦那さんですね』

今から想定できて
笑ってしまう

子供の未来は考えないのだろうか

子供が何歳の時に
自分が何歳なのかと
想定しないのだろうか

たぶん、しないのだ

今現在、ハッピーに包まれてる人は
ハッピーのサイクルにしかいない
ハッピーがハッピーを呼び
ハッピーなことしか起こらない

だから、自分が何歳の時に、
何がどうなるなんて不安はきっとない

そして、
子供の成長とともに
まだまだ自分も成長します、
なんてキレイな事を言うのよ　

不安で
備えて
構えて
抗えないサイクルの中で
精一杯どうにか生きてる

そんな、わたしからしたら
いいとこどりの男が
狡くて羨ましくて
幻滅ですらある

どうぞ、お幸せに

眩しすぎるものに負けず
直視できるような
強くて美しい眼を
わたしは持つことができなかった

そういう人生にいる

わたしは、
そういう人生を
歩まざるを得なかったの