「これ、何と読む?」人を動かすリーダーからの問いかけ
1.漢字テスト。これ、なんて読む?
小学4年生のときに、漢字テストでこんな問題が出ました。
問:フゼイを漢字2文字で書きなさい。
さて、あなたは何と書きますか?
大阪から転校してきた男子は・・・「府税」
これには、クラスメイト全員さらに、新人の女性先生も驚いてました。
正解は「風情」ですよね。
さて、私が頭の中の知識を総動員して書き出した答え
それは
「風趣」
放課後に、先生から職員室に呼び出されました。
(ああ、何と言われて怒られるんだろう・・・)
ドキドキしながら、職員室のドアをノックしたのを今でも覚えています。
2. バツだけど、マル〜人間信頼は小学4年の原体験〜
先生は、こう言ってくれたんです。
「先生ね。いろんな辞典で調べてみたの。
けど、この熟語は無かったの」
先生は、頭ごなしにバツを出さなかったんです。
そして、こんなことまで言ってくれました。
「よくこんなに難しい漢字を知ってるね。
感心しましたよ。
どこで覚えたの?」
と、私を肯定してくれて、関心を寄せてくれたのです。
さらに、こう仰ってくれました。
「あなたの伝えたい事が表現されていますね。
けど、今回のテストにおいては、正解ではないの。
でも、でも、先生はステキだと思うよ。」
漢字テストとしては、不正解。
ナカイエ先生、今も忘れません。
先生は創造力の芽を摘むことなく、認めて、伸ばしてくれました。
私はあの時から、オリジナルを創ることが好きだったようです(笑)
小さな体験だけど、大きなことを教えてくれました。
今の私の仕事の原点です。
3, それって本当?バイアス(偏見)を捨てるメリット
相手の意図、目的は、意外と聞いてみないとわからないことがありますよね。
例えば、理由を聞く前は
(なんでそんなことしたんだ!)
と、相手を攻めるモードだったのに、
「そういうことだったのか!?」って、わだかまりや誤解が解けることってありますよね。
自分の思い込みや偏見で、勝手に相手を評価するのは、相手も自分も豊かになりません。
むしろ、相手の意図を知ることで、
「そのような考え方もあるのか!」
と視野が広がったり、視座が高まったり、気づきをもらえることがあります。
3, 人を動かすために絶対はずせないこと
ビジネス、組織、商談、PTA 、地域活動、部活動、ボランティア、学級会…
どんな場合でも、人が2人以上集まると、それぞれがそれぞれの立場でものを言います。
そんな、まとめていく時に必要なスキルが、合意形成 です。
人の数だけ、ものの見方があり、利害関係が絡むと、さらに話はややこしこくなりますよね。
その時、説得したり論破するのは、火に油を注ぐことでデメリットしかありません。
では、どうすれば皆が納得できる解に近づけるのでしょうか?
そのための第一歩は、
です。
こういうと、こんな反論をしたくなるかもしれませんね。
「全員の意見を聞いてしまうと、まとまる話もまとまらないじゃないか!」
こう仰る気持ちもわかります。
大事なことは、意見に耳を傾けるけど、全てに同意する訳ではないということです。
経営の神様と言われている松下幸之助先生が言いました。
みんなの意見は聞くけれど、全員の言い分を叶えるわけでは無いのです。
大事なことは、意見の背景、意図を聞くことで、押さえるべき要所は何のか?を炙り出すことなのです。
これが合意形成するときに重要なことなのです。
4.人を動かすリーダーのあり方とは
人を動かすリーダーのあり方とは
意見の表面を拾うのでなく、意見の奥にある意図をすくい取る
ことです。
このコラムがあなたに未来に役立つきっかけになればうれしいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?