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RAINY RAINBOW

ってことで。レイニーブルーがあるなら、レイニーレインボウもあるだろ理論だ。だって実際僕は、雨が、楽しくて仕方ないからね。それは特に、夏の午後であれば尚更。

あんな想像を掻き立てる、自然のショーはないよ。僕はそして昼間なのに真っ暗になった外を見て(恐る恐る、押し入れから顔を出してね)感嘆する。恐怖も同時に生まれるが、好奇心がいつも最後に勝つ。そんな懐かしい思い出に、僕の雨は溢れていて。

そんな、大人からしたら些細な日常が、子供の目には非日常に映る。勿論、断然経験の差があるからね、大人よりすべてを新鮮に感じる力は確かだ。その瞳に映る暗々たる雲に隠された扉を探しては、いつの間にか手に持っていたキラキラ光る金色の鍵で開ける。

カチッ、ギギギー…

その目に映る世界はどんなに素敵だろうね。まだ常識に完全に囚われていない純真な心は果たして、そこに何を見るのだろうね。始めは恐怖心さえあったのにいつの間にか窓際まで来て雲を見ている。強く降りつける雨の音、立ち上がる土の匂い。真っ暗な雲。

ふと、久しぶりの夕立に軽いトランス状態に陥っては、そんなことを考えていた。しかし残念なことに、子供の頃のように次々と軽やかに物語は生まれないのだ。今でも人一倍強い妄想力には自信があるのに、それでも。

鹿田です、よろしくね。

でもね、そんな物語も最後はいつもハッピーエンドで終わった。子どもながらにあの黒い雲がはけて再び射す日の光に、幸せを感じたのだ。それにやっぱり、夜は怖い。少しでも昼間が長く続きますように。その願いは今も変わらない。

僕の好きな絵本に、「永い夜」という本がある。海外の本だ。主人公の子供が寝付けない夜にいろんなことを考える。勿論最初はお化けの事から始まり、宇宙や、過去、未来、出会いと別れ。是非、読んでみてほしい。憂鬱な夜を過ごすみんなにね。勿論、そこになんの答えなんて書いちゃありゃしないよ、でもね、あ、僕と同じ悩みだ、そうか、僕だけじゃないんだ、私だけじゃないんだ、僕が変なわけじゃないんだ。そういった、些細な役立ち方には期待ができる本だ。結構有名な本だからね、知っている人は多いかもしれないけれど、ふと思い出してね。

僕は夜の雨も好きだ。まだ虫や動物も鳴かないような季節にも、雨だけは降ってくれる。それはそれは静かで自分の鼓動ばかりがいびつに響く夜に訪れる雨は、僕にとってなんとうれしいことか。雨の音を聞いているだけでいい、雨の音の中に音階を見つけてもいいし。不思議なことに怖い想像に結びつくことはない。そこにはただただ、安心がある。雨はただそこにあって、降り続いているからね。そんな、安心。

なんか独り言みたいにただただ己の心地よさに任せて今日は書いてしまったけれど、これはこれでいっか。とても僕の心は落ち着いたから、それでいいんだ。

運動不足を気にして最近買ったvivosmart 4 で心拍数を見てみたら70だってさ、なかなかいい。なかなかいいね。僕はどうしても夏が近づくと熱しやすくすぐオーバーヒートしてしまうからね、たまの夕立には本当に感謝している。なにより、雨があって入道雲があり、入道雲があって雨があるんだろ?晴天と雨天は表裏一体だ、どちらかが悪天というわけでもなく。

そんな感じ。

じゃあね。

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